OppoとVivoが、DJIが独占する携帯型ジンバルカメラ市場に2026年後半にも参入します。スマートフォンで培った高度なカメラ技術(大型センサー、高画素、Hasselblad/Zeiss協業)とAI画像処理、そしてスマホとのシームレスな連携を強みに、旅行中の動画・写真撮影の質を向上させる新製品を投入。これにより、一般の旅行者も手軽にプロ品質の映像を撮影できるようになり、旅行コンテンツ制作の新たな時代が到来すると期待されます。
スマートフォン大手のOppoとVivoが、旅行中の動画や写真撮影の質を向上させる新しい携帯型ジンバルカメラの開発を進めていることが明らかになりました。これまでDJIのOsmo Pocketシリーズが圧倒的なシェアを誇ってきた同市場に、スマートフォンで培った高度なカメラ技術とAI画像処理機能を搭載した新製品が2026年後半にも投入される見込みです。旅行者はスマートフォンから独立した専用機材によって、より手軽にプロ品質の映像を撮影できるようになり、旅行コンテンツ制作の新たな時代が到来しようとしています。
スマホ大手が挑むDJI一強のジンバルカメラ市場
現在、小型ジンバルカメラの市場はDJIが大きな存在感を放っています。前モデルであるDJI Osmo Pocket 3は累計販売台数が1000万台を突破し、約28億ドルもの莫大な収益を生み出す大ヒットを記録しました。この巨大な需要とVlog文化の定着を背景に、スマートフォンメーカーであるOppoとVivoが独自のジンバルカメラ市場への参入を本格化させています。
最新の業界動向によると、Vivoは「Vivo Pocket」という名称で、Oppoは「Fuyao」という開発コードネームでそれぞれ独自に製品化を進めており、いずれも2026年末までの発売を目標としています。アクションカメラや360度カメラ市場がGoProやInsta360によって細分化されるなか、旅行記録に最適な手持ちジンバルカメラの分野で新たな競争が始まろうとしています。
旅行者の撮影体験を変える圧倒的なカメラスペック
OppoとVivoが開発中のジンバルカメラは、既存の製品を凌駕するスペックを備えると期待されています。最新のリーク情報によると、両社の試作機にはソニー製の1/1.12インチ大型センサー「LYT-901」が搭載され、2億画素(200MP)という驚異的な解像度を実現するとされています。
さらに、スマートフォン事業で確立した高級カメラブランドとの協業も引き継がれる見通しです。OppoのモデルにはHasselblad(ハッセルブラッド)のチューニングが、VivoのモデルにはZeiss(ツァイス)の技術が採用されると報じられており、旅行先の美しい風景や夜景、人物の肌の質感などをより忠実に美しく残すことが可能になります。
また、スマートフォンメーカーならではの強みとして、自社製スマートフォンとのシームレスな連携機能が挙げられます。旅行先でジンバルカメラを使って撮影した大容量の動画データは瞬時にスマートフォンへ転送され、そのままシームレスに編集作業を行い、すぐにSNSへシェアできるといったスムーズなエコシステムの構築が最大の武器となります。
予測される旅行コンテンツ制作の未来と市場への影響
今回のOppoとVivoの市場参入は、旅行者にとって大きなメリットをもたらすだけでなく、旅行コンテンツ業界全体に影響を与えると考えられます。
最新のスマートフォンでも手ブレ補正技術は飛躍的に向上していますが、物理的な3軸ジンバルによる滑らかな映像表現や、カメラに被写体を自動追尾させながら歩くスマートフォロー機能の安定感は、依然として専用機に分があります。また、スマートフォンを撮影に占有されないため、旅行中に地図や翻訳アプリを確認しながら、もう片方の手で高品質な映像を記録し続けるといった使い分けが容易になります。
これまではプロのクリエイターや一部のガジェット愛好家が中心だった高品質なVlog制作が、スマートフォンの延長線上にある直感的な操作性によって、一般の旅行者にとってもさらに身近なものになるでしょう。資金力と開発力を持つスマートフォン大手の参入により、価格帯の多様化やAIを活用した自動編集技術のさらなる進化も期待されます。2026年は、旅行の思い出を記録する中心的なデバイスが、スマートフォン単体からスマートフォンと強固に連携する小型ジンバルカメラへと本格的にシフトし始める転換点になるかもしれません。

