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    ワールドカップ効果で上半期が好調、CoStarなどが米国ホテル業界の見通しを大幅に引き上げ

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    2026年上半期の米国ホテル業界は、FIFAワールドカップや建国250周年イベントによるレジャー・ビジネス需要の急増で記録的な業績を達成

    米国のホテル業界は、今年開催されたFIFAワールドカップなどの大規模イベントの恩恵を受け、2026年上半期に記録的な業績を達成しました。この結果を受け、不動産データ分析大手のCoStar(およびその傘下のSTR)と調査会社Tourism Economicsは、2026年通年および2027年の米国ホテル業界の見通しを大幅に上方修正しました。特に、ホテルの収益性を測る最重要指標であるRevPAR(販売可能な客室1室あたりの収益)の成長予測が大きく引き上げられています。

    目次

    記録的な数字を叩き出した2026年上半期の背景

    今年上半期の米国ホテル業界の好調を牽引したのは、旺盛なレジャーおよびビジネス旅行の需要です。とりわけ6月から7月にかけて開催されたFIFAワールドカップや、米国建国250周年(America 250)関連の祝賀イベントが、宿泊需要を劇的に押し上げました。

    STRのデータによると、2026年上半期に販売された客室数は前年同期比で1,140万泊増加し、過去最高を記録しました。それに伴い、客室収益は54億ドル以上の増加を達成しています。事前の予想ではワールドカップによる客室稼働率への寄与を疑問視する声もありましたが、実際には高単価を支払う熱狂的なサッカーファンの流入により、開催都市を中心に客室単価(ADR)が劇的に跳ね上がったことが大きな勝因となりました。

    RevPARなど重要指標の大幅な上方修正

    上半期の予想を上回る業績を受け、CoStarとTourism Economicsは今年8月に開催されたホテルデータカンファレンスにて、2026年通年の予測値を大きく引き上げました。

    具体的には、今年(2026年)のRevPARの成長率予測を、6月時点での2.8%から4.4%へと大幅に上方修正しました。この成長は主に客室単価の上昇によるもので、今年のADRは前年比で3.1%増加すると見込まれています。また、客室稼働率の予測についても63.1%へと引き上げられ、業界全体が力強い回復基調にあることが数字で明確に示されました。

    2027年に向けた展望と今後の影響

    この好調な波は今年にとどまらず、来年以降の業界にもポジティブな影響を与えると予測されています。両社は2027年の見通しも上方修正しており、来年のRevPAR成長率を2.1%(前回予測の1.6%から引き上げ)、ADRの上昇率を1.6%と見込んでいます。

    今後の未来予測として、安定した労働市場やインフレの緩和、そしてAI関連以外の幅広い分野での企業投資の拡大により、消費者の旅行意欲は引き続き底堅く推移すると分析されています。また、グループ旅行の順調な回復や海外からの訪米客の緩やかな増加も、来年の成長を後押しする重要な要因となります。

    一方で、懸念材料や今後の課題も存在します。来年の半ばには今年のワールドカップ需要の反動で前年同月比での成長が一時的に鈍化する時期が予想されるほか、インフレ率を上回るペースで増大し続ける運営コストがホテル経営の利益率を圧迫するリスクとして指摘されています。さらに、米国とカナダ間の貿易摩擦の長期化など、一部の国際的な逆風にも注意を払う必要があります。

    総じて、ワールドカップという世界的メガイベントを起爆剤とした今年の米国ホテル業界の躍進は、価格決定力の強化という形で業界全体に自信をもたらし、2027年に向けてより強固な基盤を築く結果となっています。

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