ロンドンから電車で約1時間のウィンザーは、日帰り可能な歴史と自然豊かな街です。千年の歴史を誇るウィンザー城では、豪華なステート・アパートメントや荘厳な聖ジョージ礼拝堂、迫力ある衛兵交代式など、英国王室の歴史と文化を深く体感できます。周辺には絶景のロングウォークや名門イートン・カレッジもあり、ロンドンの喧騒を離れ、静かで感動的な時間を過ごせるでしょう。アクセスやチケット予約方法も詳しく解説しています。
「ウィンザー観光」を検討しているなら、まず知っておきたいのが、ロンドンから日帰りできる抜群のアクセスと、千年の歴史を誇るウィンザー城の存在です。世界各地の食文化を巡ってきた筆者(通称スパイスハンター)も、刺激的なスパイスとは無縁のこの街で、英国王室の静かな歴史と祈りの空気に触れ、深い感動を覚えました。本記事では、城内の見どころから衛兵交代式の見学のコツ、チケットの予約方法、ロンドンからの行き方、所要時間の目安までを、実体験を交えてまとめて解説します。
観光の合間に少し足を延ばして、落ち着いた趣を感じる英国の隠れ家のような田舎町を訪ねてみるのも、イギリス旅行をより豊かにしてくれるでしょう。
ロンドンから日帰り!ウィンザー観光の魅力とは

ウィンザーはロンドン中心部から電車で気軽に行ける距離にありながら、現在も英国王室が実際に使用する居城を中心に、歴史と自然が凝縮された街です。パディントン駅から電車に揺られて約1時間、車窓の景色が都市のコンクリートから緑あふれる田園風景へと移り変わる頃、テムズ川のほとりに広がるウィンザーの街が見えてきます。
世界で最も古く、かつ現在も使用されている居城として知られるウィンザー城が、丘の上で堂々とそびえ立つ姿は圧巻です。ロンドンの喧騒とは一転、ゆったりとした時間が流れるこの街は、日帰りでも十分に満足度の高い観光ができる一方、周辺のイートン校やロングウォークまで足を延ばせば、半日〜1日かけてじっくり楽しめるスポットでもあります。次章からは、ウィンザー城の具体的な見どころを順番に見ていきましょう。
絶対外せない!ウィンザー城の見どころ4選
ウィンザー城で特に見逃せないのは、「ステート・アパートメント」「クイーン・メアリーズ・ドールハウス」「聖ジョージ礼拝堂」「衛兵交代式」の4つです。限られた滞在時間でも、この4つを押さえれば王室の歴史と文化を存分に体感できます。
| 見どころ | 特徴 |
|---|---|
| ステート・アパートメント | 現在も公式行事に使われる豪華な部屋群。美術品や調度品の宝庫 |
| クイーン・メアリーズ・ドールハウス | 精巧に作り込まれた王室のミニチュアハウス |
| 聖ジョージ礼拝堂 | ガーター騎士団の本拠地。歴代君主の墓所 |
| 衛兵交代式 | 伝統衣装に身を包んだ衛兵たちの交代セレモニー |
英国王室の公式行事の舞台「ステート・アパートメント」
ステート・アパートメントは、国賓の接見や公式晩餐会など、現在も英国王室の公式行事に実際に使用されている一連の部屋群です。壁一面を埋め尽くす肖像画や甲冑のコレクション、豪奢なシャンデリアや金箔装飾の天井など、歴代の王たちが趣向を凝らした調度品の数々を間近で見ることができます。
中でも「ウォータールー・チェンバー」は、ナポレオン戦争の勝利を記念して作られた広間で、当時の軍人や政治家たちの肖像画がずらりと並ぶ圧巻の空間です。王室が今も日常的に使う「生きた城」であることを肌で感じられる、ウィンザー城観光のハイライトの一つといえるでしょう。
精巧なミニチュアの世界「クイーン・メアリーズ・ドールハウス」
クイーン・メアリーズ・ドールハウスは、1920年代に当時のメアリー王妃のために製作された、縮尺1/12の精巧なミニチュアハウスです。著名な建築家エドウィン・ラッチェンスが設計を手がけ、水道や電気が実際に機能する仕掛けや、当時の著名な作家たちが書き下ろしたミニチュアサイズの蔵書まで備わっています。
単なる子供のおもちゃではなく、当時の英国の工芸技術や生活様式を凝縮した「時代の縮図」として、美術品としての価値も非常に高い展示です。細部までこだわり抜かれた作り込みは、何度見ても新しい発見があり、大人こそじっくり楽しめるコーナーです。
王室の歴史が眠る「聖ジョージ礼拝堂」
ウィンザー城の城壁の内側に足を踏み入れると、その中心部で荘厳に迎えてくれるのが聖ジョージ礼拝堂です。ここは単なる美しい教会ではなく、英国王室の守護聖人である聖ジョージに捧げられ、ガーター騎士団の本拠地としても機能する、英国信仰の中枢ともいえる場所です。
| スポット名 | 聖ジョージ礼拝堂 (St George’s Chapel) |
|---|---|
| 場所 | ウィンザー城内 |
| 建築様式 | 後期ゴシック様式(垂直様式) |
| 主な見どころ | ファン・ヴォールト天井、西窓のステンドグラス、歴代君主の墓所 |
| 注意事項 | 礼拝中は見学エリアに制限あり。内部の写真撮影は禁止。 |
礼拝堂の前に立つと、天へと鋭く伸びる石の尖塔や柱が真っ先に目に入ります。この垂直性を強調したデザインは、人々の祈りを天空へ届けようとする強い意志の具現化のようです。内部に一歩足を踏み入れると、「ファン・ヴォールト」と呼ばれる石造りの扇状天井が頭上を覆い尽くし、その下に立つと自分のちっぽけさと人知を超える存在の偉大さを実感させられます。
壁一面を飾る壮大なステンドグラス、特に西側を埋め尽くす「ウェスト・ウィンドウ」は圧倒的な美しさを誇ります。旧約聖書や新約聖書の物語が色とりどりのガラスで描かれ、差し込む光によって幻想的に輝く様子は、言葉ではなく光のかたちで物語を語りかけてくるかのようです。
この礼拝堂は、ヘンリー8世やチャールズ1世といった英国史の重要な君主たちの墓所でもあり、近年ではエリザベス2世女王陛下が夫君フィリップ殿下と共にここに眠っています。歴史上の偉人たちの眠る場所である一方、現在も毎日礼拝が行われ、聖歌隊の澄んだ歌声が石造りの天井に響き渡る、今なお生きた祈りの場となっています。静謐な教会建築に興味がある方は、英国ベッドワースの歴史的建築のような、他の地域の聖堂巡りと合わせて楽しむのもおすすめです。
迫力満点!「衛兵交代式」の時間と見学のコツ
ウィンザー城の衛兵交代式は、伝統的な赤い制服と毛皮の帽子(ベアスキン)に身を包んだ衛兵たちが、楽隊の演奏に合わせて行進しながら任務を交代する、見応え十分のセレモニーです。開催日程は季節によって変動し、冬季は隔日、夏季は毎日に近い頻度で行われる傾向がありますが、年によって運用が変わることもあるため、訪問前に必ず公式サイトで最新のスケジュールを確認してください。
見学のコツは、開始時刻のかなり前から城の正門周辺やロング・ウォーク側の歩道に場所を確保しておくことです。人気の高い時間帯は想像以上に混雑するため、良い角度で写真を撮りたい場合は余裕を持って到着しておくと安心です。また、荒天時は中止になることもあるため、天候もあわせてチェックしておきましょう。
ウィンザー城周辺のおすすめ観光スポット
ウィンザー城だけでなく、周辺エリアにも歩いて楽しめる見どころが点在しています。時間に余裕があるなら、ぜひ城の外にも足を延ばしてみてください。
絶景の写真スポット「ロングウォーク」

かつて王室の狩猟地だったウィンザー・グレート・パークは、東京ドームおよそ420個分の広さを誇る、都会のオアシスのような広大な公園です。その象徴的な風景が、ウィンザー城から南へまっすぐに伸びる「ロング・ウォーク」で、全長約4.2kmのこの並木道は、まるで天へと続く道のように感じられます。両側には雄大なカシの木々が連なり、歩くほどに思考が研ぎ澄まされていくような、瞑想的な気分に浸ることができます。
道の終点であるスノー・ヒルに立つと、振り返った先にはロング・ウォークの全貌と、その遥か彼方に小さくウィンザー城が望めます。この壮大なパノラマは、人間がいかに自然の中で生きているかを教えてくれる、ウィンザー観光屈指の絶景スポットです。静かな自然の中を歩きながら心を整えたい方には、グレートミッセンデンのウェルネスウォークのような、イギリスならではの田園散策もあわせて検討してみる価値があります。
公園の中には、樹齢数百年を超えるオークの古木が点在する一帯もあります。苔むした幹や複雑に絡み合う枝々は、まるで森の支配者のようで、教会建築とはまた違った、自然そのものへの畏敬の念を抱かせてくれます。
名門パブリックスクール「イートン・カレッジ」
ウィンザー城の対岸、テムズ川のほとりには、世界的に知られる名門パブリックスクール、イートン・カレッジが位置しています。燕尾服を着た生徒たちが行き交う様子は、まるで異世界の光景のようです。
イートン・カレッジは1440年、敬虔なクリスチャンであったヘンリー6世王によって設立されました。設立の意図は、貧しい少年たちに無料の教育を提供し、聖職者として育成することにあり、学問と信仰は創立当初から切り離せない結びつきを持っていました。現在では多くの首相や王族を輩出する名門校として知られる一方、キャンパスの中心にそびえる壮麗なカレッジ・チャペルには、今なおキリスト教の精神が息づいています。
イートン・カレッジの礼拝堂は、聖ジョージ礼拝堂にひけをとらないゴシック建築の名作です。壁面には戦争で命を落とした卒業生の名前が刻まれ、輝かしい歴史だけでなく、悲しみや痛みの記憶も祈りと共に受け継がれています。こうした歴史ある学び舎や教会建築に興味がある方は、バーンスタプルの古教会巡りのような、他地域の古教会散策もあわせて楽しんでみてください。
イギリスらしい街並み「ウィンザー旧市街・テムズ川沿い」
ウィンザー城の麓に広がる旧市街には、石畳の路地にカフェやパブ、土産物店が立ち並び、いかにもイギリスらしい街歩きが楽しめます。中心部にある「ウィンザー・ロイヤル・ショッピングセンター」は、もともと駅舎を改装した建物で、歴史的な外観を残しながらショッピングを楽しめるユニークなスポットです。
テムズ川沿いの遊歩道を歩けば、川面を行き交う遊覧船やボートを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。城での歴史探訪に疲れたら、川沿いのカフェで一休みするのもおすすめです。歴史ある街の静かな路地を歩く時間が好きな方には、ウェルウィンの隠れた教会を訪ねる旅のような、知られざる英国の小さな街巡りもきっと気に入るはずです。
ウィンザー観光の所要時間・おすすめモデルコース
ウィンザー城の観光所要時間は、城内のみで約2〜3時間です。衛兵交代式や周辺のイートン校、ロングウォークまで含める場合は、半日(4〜5時間)を見込んでおくと余裕を持って楽しめます。
ロンドンから日帰りでウィンザーを訪れるなら、以下のような流れを目安にするとスムーズです。
- 午前中にロンドンを出発し、ウィンザーに到着したらまず衛兵交代式のスケジュールを確認
- 衛兵交代式を見学(開催日の場合)
- ウィンザー城に入場し、ステート・アパートメント、ドールハウス、聖ジョージ礼拝堂をじっくり見学
- 城を出て旧市街で昼食・休憩
- テムズ川を渡ってイートン・カレッジ周辺を散策
- 時間に余裕があればロング・ウォークまで足を延ばし、スノー・ヒルからの絶景を楽しむ
- 夕方前にロンドンへ戻る
城内だけをコンパクトに回るなら半日で十分ですが、イートン校やロングウォークまで含めてじっくり楽しみたい方は、1日がかりの旅程を組んでおくと後悔がありません。短い滞在時間の中で効率よく回りたい場合は、優先順位として「衛兵交代式」「ステート・アパートメント」「聖ジョージ礼拝堂」の3つを押さえるのがおすすめです。
ロンドンからウィンザーへの行き方・アクセス
ロンドンからウィンザーへは、電車を使うのが最も一般的でスムーズな行き方です。主要なルートは2つあり、どちらも乗り換えを含めておよそ1時間前後で到着します。
| 出発駅 | ルート | 特徴 |
|---|---|---|
| パディントン駅 | スラウ駅で乗り換え、ウィンザー・アンド・イートン・セントラル駅へ | 本数が多く利用しやすい。駅から城まで徒歩圏内 |
| ウォータールー駅 | ウィンザー・アンド・イートン・リバーサイド駅まで直通 | 乗り換え不要で分かりやすい |
| 現地発着ツアー | ロンドン発の日帰りバスツアーを利用 | ガイド付きで効率よく回れるが自由度は下がる |
パディントン駅から向かう場合、車窓の景色が都市のコンクリートから緑あふれる田園風景へと移り変わる頃、ウィンザーの街に到着します。駅を出てすぐの場所にウィンザー城の丘が見えるため、土地勘がなくても迷うことはほとんどありません。正確な運賃や時刻表、最新の運行状況は変更される可能性があるため、出発前に公式サイトや鉄道会社のアプリで確認しておくと安心です。
ウィンザー城のチケット予約方法と入場料金
ウィンザー城への入場は、公式サイトからのオンライン事前予約がおすすめです。当日窓口でもチケットを購入できますが、繁忙期は長い行列ができることがあり、オンラインで時間指定のチケットを確保しておく方が時間を有効に使えます。
入場料金はチケットの種類(大人・子供・家族割引など)によって異なり、時期によって改定されることもあるため、本記事では具体的な金額の記載は控えます。最新の料金やオンライン予約の可否、開館カレンダーについては、必ずウィンザー城の公式サイトで最新情報を確認してください。王室の公式行事が行われる日は、ステート・アパートメントなど一部エリアが閉鎖される場合もあるため、訪問日が決まったら早めにチェックしておくと安心です。
旅の終わりに得た、魂のスパイス
ウィンザーでの旅は、普段のスパイスハンターとしての冒険とはまったく異なる体験でした。舌や胃を直接刺激するような唐辛子の鋭さはありません。しかし、歴史の重厚さ、建築物の美しさ、そして壮大な自然が、徐々に心の奥深くに染み渡るような、静かで深い感動をもたらしてくれました。
何百年もの間、人々が変わることなく祈りを捧げてきた場所。未来を担う若者たちが精神的な支えを育む学びの場。そして、人智を超えた生命の営みが広がる大自然。その全てが、ウィンザーという土地に奥行きのある味わいを加えています。日帰りでも十分に楽しめる街ですが、港町の空気を味わいたい方はポーツマスのウェルネス旅のように、あわせて別の街へ足を延ばす旅程を組んでみるのもおすすめです。
ちなみに、歴史探訪で胃腸をいたわりつつ次の過酷な旅に備えたいスパイスハンターにとって、日本が誇る胃腸薬「太田胃散A〈錠剤〉」は旅の心強い味方です。携帯に便利な分包タイプを携え、ウィンザーの穏やかな思い出を胸に、次の目的地へと歩みを進めます。
よくある質問
ウィンザー城の観光にはどのくらい時間がかかりますか?
城内のみをじっくり見学する場合、目安は約2〜3時間です。衛兵交代式の見学やイートン・カレッジ、ロングウォークといった周辺散策まで含める場合は、半日から1日程度を見込んでおくと、慌ただしくならずに楽しめます。
ウィンザー城に行くには事前予約が必要ですか?
必須ではありませんが、公式サイトでの事前オンライン予約が強く推奨されます。当日窓口でもチケット購入は可能ですが、繁忙期は行列ができやすく、時間指定のオンラインチケットを事前に確保しておく方がスムーズに入場できます。
ウィンザー城は「世界三大がっかり観光地」って本当ですか?
ウィンザー城が世界三大がっかり観光地に挙げられることはほとんどなく、むしろ現役の王室居城として豪華なステート・アパートメントや歴史的な聖ジョージ礼拝堂を間近で見学できる、満足度の高いスポットとして知られています。事前に見どころを把握しておけば、期待外れに感じることは少ないでしょう。
衛兵交代式は必ず見られますか?
衛兵交代式は季節や天候によって開催の有無やスケジュールが変わります。訪問日が決まったら、必ず事前に公式サイトで最新の開催予定を確認し、開催時刻の前から良い場所を確保しておくことをおすすめします。
ウィンザー観光はロンドンから日帰りできますか?
可能です。パディントン駅やウォータールー駅から電車で1時間前後でアクセスでき、城内観光に加えてイートン・カレッジやロングウォークまで回っても、十分に日帰り旅程に収まります。朝早めに出発するとより余裕を持って楽しめます。

