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    天空の双塔ペトロナスツインタワー!未来都市クアラルンプールを独り占めする絶景パノラマ完全ガイド

    マレーシアの首都、クアラルンプール。熱気と活気に満ちたこの街の空に、凛としてそびえ立つ一対の塔があります。そう、あまりにも有名なペトロナスツインタワーです。ただの超高層ビルと侮ってはいけません。ここは、マレーシアの急成長と未来への希望を一身に背負った、まさに国の象徴。そして、その頂から望む景色は、私たちの想像を遥かに超える感動を与えてくれる特別な場所なのです。

    今回は、地上452mを誇るこの鋼鉄の巨人が、いかにして生まれ、どんな秘密を隠し持っているのか。そして、天空の回廊「スカイブリッジ」と86階の展望デッキから体感できる、息をのむようなパノラマビューを120%満喫するための方法を、誰かに話したくなるトリビアをたっぷり交えながら、徹底的にご紹介します。この記事を読み終える頃には、あなたもきっとクアラルンプールの空へ飛び立ちたくなっているはず。さあ、未来都市への扉を開きましょう。

    目次

    クアラルンプールの誇り!ペトロナスツインタワーの知られざる物語

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    まず初めに、このタワーが単なる観光スポットではないことを理解していただきたいのです。ペトロナスツインタワーには、マレーシアという国の誇り、卓越した技術力、そして美しい理念が込められています。

    世紀を代表するプロジェクト!日本と韓国の技術力が火花を散らした建設秘話

    ペトロナスツインタワーが特別な存在感を持つ理由の1つに、その建設にまつわる背景があります。実は、このタワーは2本の塔をそれぞれ異なる国の建設会社が担当するという、非常に珍しいプロジェクトでした。東側のタワー1は日本のハザマ、西側のタワー2は韓国のサムスン物産が施工を担当しました。これは単なる役割分担ではなく、どちらがより早く、より高水準なタワーを仕上げるかをかけた、両国の技術力と名誉を懸けた激しい競争だったのです。

    1992年に着工し、1998年に完成したこの大規模プロジェクト。当初は日本のハザマがリードしていたものの、韓国のサムスンが驚異的な追い上げを見せ、最終的にはサムスンが担当したタワー2が先に完成したと伝えられています。施工方法の違い、資材調達の戦略、現場の士気など、複数の要因が絡み合ったこの建設競争は、現在でも建築業界の伝説として語り継がれています。訪れた際にはぜひ「こちらが日本の技術、あちらが韓国の技術の結晶だ」と心に留めながら眺めてみてください。展望台へ向かうエレベーターの中でこの逸話をそっと同行者に伝えれば、きっと一目置かれることでしょう。

    美しさに秘められたデザインの謎

    遠くから眺めると、未来的な銀色のロケットのように見えるこのタワー。しかし、そのデザインにはマレーシアの文化とイスラム建築の美意識が深く息づいています。タワーを真上から見ると、8つの角を持つ星形が二重に重なったような形状をしているのが分かります。これはイスラム美術でよく用いられる幾何学模様「ルーブ・エル・ヒズブ」をモチーフにしており、安定と調和を象徴しています。単に高く美しいだけでなく、国のアイデンティティを反映させたデザインに、マレーシアの人々のタワーへの深い愛着が表れていますね。

    さらに、タワーの外壁は約3万3000枚のステンレス鋼パネルと5万5000枚のガラスパネルで覆われています。これがクアラルンプールの強い日差しを受けて、時間や天候によって様々な表情を見せてくれます。朝日に輝く姿、スコールに濡れてしっとりと光る様、夜の闇に浮かび上がる幻想的な姿。どの瞬間もまるで絵画のような美しさです。

    スポット情報詳細
    正式名称Petronas Twin Towers (Menara Berkembar Petronas)
    所在地Concourse Level, Petronas Twin Tower, Lower Ground, Kuala Lumpur City Centre, 50088 Kuala Lumpur, Malaysia
    高さ452m
    階数88階
    完成年1998年
    設計シーザー・ペリ

    地上170mの空中散歩!天空の回廊「スカイブリッジ」

    ペトロナスツインタワーの観光における最大の見どころは、二つのステップに分かれています。まず訪れるべき場所は、二本のタワーを結ぶ空中回廊「スカイブリッジ」です。ここには、単なる通路以上の意外なトリビアが隠されています。

    世界で最も高所に架かるツインタワーの連結橋

    スカイブリッジは41階と42階の間、地上から約170メートルの高さに位置しています。その圧倒的な高さだけでも十分にスリル満点ですが、この橋の真の魅力は、その独特な構造にあります。実は、この橋はタワーに密接に固定されているわけではないのです。

    「どういうこと?」と疑問に思うかもしれません。超高層ビルは強風や地震の際、柳の枝のようにしなやかに揺れて耐える設計がなされています。もしスカイブリッジが両タワーにしっかりと固定されていた場合、それぞれのタワーが別々に揺れるとき、橋が引き裂かれる危険が生じます。そこで、このスカイブリッジは球状のベアリングを用いた特別な免震構造で作られており、タワーの動きに合わせて滑るように動く仕組みになっています。つまり、私たちはまるで「浮いている」橋の上を歩いているような感覚を味わっているのです。この事実を知ると、窓の外に広がる景色が一層ドラマチックに感じられるのではないでしょうか。まさに人類の英知の結晶であり、設計者の凄さに感動を禁じ得ません。

    スカイブリッジからの眺望と楽しみ方

    スカイブリッジからの眺望は、86階にある展望デッキとはまた異なる魅力を持っています。標高170メートルは高すぎも低すぎもせず、眼下に広がるKLCC公園の緑や、周囲のビル群の細部をリアルに見渡せる絶妙な高さです。噴水や遊歩道を散策する人々の姿を、まるでジオラマのように眺められます。

    おすすめの過ごし方は、片方のタワーからもう片方へゆっくりと歩きながら、変わりゆく景色を満喫すること。タワー1側からはスリアKLCCのショッピングモールや市街地の風景が、タワー2側からは広大なKLCC公園の緑が一層美しく映ります。滞在時間は限られていますが、慌てずに窓辺に近づきながら、未来都市の息遣いをじっくり感じてみてください。写真撮影も可能です。ガラスの反射を避けるためには、レンズを窓にできるだけ近づけて撮影するのがポイントです。

    頂点を極める!86階オブザベーションデッキからの360度パノラマ

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    スカイブリッジでの空中散歩を楽しんだ後は、いよいよタワーの頂上を目指します。高速エレベーターに乗り込み、耳がキーンとなりながら一気に昇ります。扉が開くと、そこには地上370メートル、86階に位置するオブザベーションデッキが待っています。

    クアラルンプールの全貌を眼前に刻み込む

    ここからの眺めはまさに圧巻の一言に尽きます。スカイブリッジからの景観に加えて、さらに遠くまで広がるパノラマが広がり、クアラルンプールの広大な都市スケールを実感させてくれます。360度の回廊式展望台となっており、多様な角度から市内の様々な表情が楽しめます。

    東を見れば、緑豊かな山々が連なり、西を望むとマラッカ海峡へ続く街の景色が広がります。クアラルンプールのもう一つのシンボル、KLタワーもここから見るとやや低く感じられる不思議な印象です。近年完成した東南アジア最高層のビル「ムルデカ118」の鋭角的な姿も鮮明に見えます。新旧の建築が織りなすコントラストは、まさに成長し続けるクアラルンプールの現在を象徴しているかのようです。

    展望デッキには高性能の望遠鏡も設置されており、遠方の景色をじっくり観察する楽しみもあります。また、タワーの歴史や建築構造を紹介するデジタルディスプレイや模型展示もあり、ただ景色を眺めるだけでなく知的好奇心も満たしてくれます。

    夕暮れから夜景へ。天空で繰り広げられる魔法のような光景

    もし訪問時間を選べるなら、特におすすめしたいのがサンセットタイムです。夕日が地平線に沈むにつれて、空はオレンジ色からピンク色、そして深い青へと次々に変わる様子が息をのむ美しさです。そして太陽が完全に姿を消すと、街の灯りがまるで宝石のように輝き出します。眼下に広がる光のじゅうたんは、まるで天の川が地上に舞い降りたかのような幻想的な光景。この魔法のひとときを体験すれば、心に一生残る思い出になるでしょう。ロマンチックな雰囲気を味わえるため、カップルでの訪問にもぴったりです。

    失敗しない!ペトロナスツインタワー完全攻略マニュアル

    これほどの人気スポットであるため、何の準備もせずに訪れると「チケットが売り切れていた…」という残念な事態に直面することもあり得ます。ここでは、ペトロナスツインタワー観光をスムーズに楽しむための実用的なポイントをご紹介します。

    チケットはオンラインでの事前予約が必須!

    ペトロナスツインタワーの入場チケットは、時間帯ごとに完全入替制が取られており、1日の入場者数にも上限があります。そのため、現地で当日券を購入するのは非常に難しいのが現状です。特に人気のあるサンセットの時間帯は、予約で数週間前に満席になることも珍しくありません。

    旅行の計画が決まったら、まず公式サイトでのチケット予約を行いましょう。これが最も確実かつ簡単な方法です。サイトは英語表記ですが、操作は分かりやすく、希望の日時を選択してクレジットカードで決済すれば、電子チケットがメールで届きます。当日はそのチケットをスマホ画面で提示するか、印刷したものを持参すれば問題ありません。直前の予約は希望の時間が取れないリスクが高いので、遅くとも1ヶ月前、できればもっと余裕を持って予約を済ませることを強くお勧めします。

    アクセス方法と入場までの手順

    タワーへのアクセスは非常に便利です。電車を利用する場合はLRTクラナ・ジャヤ線のKLCC駅で下車すると、地下通路を通ってショッピングモール「スリアKLCC」と直結しています。そこから「Petronas Twin Towers Visit」のサインに従って進むと、コンコース階にあるチケットカウンターや入場口にたどり着けます。

    配車アプリのGrabを使う場合は、目的地に「Petronas Twin Towers」と入力すれば、エントランスのすぐ近くまで連れて行ってもらえます。ただし、夕方のラッシュ時は交通渋滞が激しいため、余裕を持って移動するのが望ましいです。

    入場時には空港並みの厳重なセキュリティチェックがあります。大きなリュックサックやスーツケースの持ち込みはできないため、コンコース階に設置された無料のクロークに預ける必要があります。また、ペットボトルなど飲み物の持ち込みも禁止されていますので注意しましょう。セキュリティを通過したら、指定の色のストラップを受け取り、グループ単位で行動します。エレベーターに乗る前にはホログラムを用いた簡単な説明があり、いよいよ空高くそびえるツインタワーの魅力を堪能する時間が始まります。

    タワーだけじゃない!一日中楽しめるKLCCエリアの魅力

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    ペトロナスツインタワーの観光は、単にタワーに登るだけでは終わりません。その足元には、多彩な魅力あふれる「KLCC(クアラルンプール・シティセンター)」エリアが広がっており、タワー見学と合わせて一日中楽しめるスポットが満載です。

    ショッピングの楽園「スリアKLCC」

    タワーの低層部分には、6階建ての大型ショッピングモール「スリアKLCC」があります。高級ブランドのブティックから、マレーシアの地元ブランド、コスメやお土産店まで幅広いショップが集結。伊勢丹や紀伊國屋書店も入っているため、日本人旅行者にも親しみやすく、安心してショッピングが楽しめます。

    歩き疲れた際は、多彩なレストランやカフェで一息つくのがおすすめ。マレー料理はもちろん、世界各国の料理が味わえるのも魅力です。特に2階のフードコート「Signatures Food Court」と4階の「Rasa Arena」では、手頃な価格で様々なローカルフードに挑戦できるため人気のスポットです。タワー観光の後にここでランチやディナーを楽しむのが定番の過ごし方です。韓国コスメのショップも充実していて、ついつい長居したくなりますよ。

    光と水のハーモニー「KLCC公園とレイクシンフォニー」

    スリアKLCCのタワーとは反対側に出ると、都会の喧騒を忘れさせる広大な「KLCC公園」が広がっています。豊かな緑に包まれたこの公園は地元の人々の憩いの場であり、ジョギングコースや子ども向けの遊び場、プールなどが整備されていて、ゆったり散策するのに最適なスポットです。

    この公園の最大の見どころは、夜に開催される噴水ショー「レイクシンフォニー」です。毎晩、日没後から複数回にわたり、音楽と光にあわせて噴水が華麗に舞い踊ります。ライトアップされたペトロナスツインタワーを背景に繰り広げられるショーは幻想的で目を奪われる美しさ。無料で観覧できるのも嬉しいポイントです。ショーが始まる少し前から、湖の周囲にある橋や階段が観覧に適した場所なので、場所を確保しておくと良いでしょう。タワー内部からの夜景も素晴らしいですが、外からタワーと噴水の共演を眺める体験は格別です。

    水中世界の癒しスポット「アクアリアKLCC」

    KLCC公園の地下、コンベンションセンター内には人気の水族館「アクアリアKLCC」があります。注目は全長90メートルに及ぶ水中トンネル。頭上をサメや巨大なエイ、ウミガメなどが悠然と泳ぐ姿は迫力満点で、動く歩道に乗りながら海中散歩をしているかのような感覚が味わえます。

    マレーシアの川や湿地帯に住む生物から、深海に生息する珍しい魚まで、多彩なテーマで展示されているため、大人も子どもも楽しめます。急なスコールに見舞われたときや、日中の暑さを避けたい時にもぴったりの観光スポットです。

    タワーの美しさを捉える!究極の絶景フォトスポット

    タワーに登るのも素敵ですが、その美しい全景を写真に収めたい方も多いでしょう。ここでは、定番スポットから穴場まで、特におすすめしたいフォトスポットをご紹介します。

    定番中の定番!KLCC公園からの眺め

    タワーの全貌を撮影するなら、やはりKLCC公園は欠かせません。公園内の橋の上からは、湖に映る「逆さツインタワー」と実際のタワーを一緒にフレームに収めることができます。夜にはレイクシンフォニーのショーも開催され、噴水の光が加わって、より一層ドラマチックな写真が撮れるでしょう。

    大人の贅沢!ルーフトップバーからの絶景

    少しラグジュアリーな体験を求めるなら、周辺のホテルにあるルーフトップバーがおすすめです。中でも有名なのが、トレーダースホテル33階の「スカイバー」。プールサイドに位置するバーの窓からは、遮るものなくツインタワーの正面の姿を楽しめます。カクテルを片手に煌めく夜景を眺める時間は、格別のひととき。ただし、人気のため予約が必須であり、スマートカジュアルのドレスコードもあるので、少しおしゃれして訪れましょう。

    近未来感あふれるショットを!サロマ・リンク・ブリッジ

    近年インスタグラムなどで話題を呼んでいるのが、カンポン・バル地区とKLCCエリアを結ぶ歩行者専用橋「サロマ・リンク・ブリッジ」です。夜になると、ダイヤモンドの結晶をイメージした橋全体がカラフルなLEDライトでライトアップされます。この未来的でサイケデリックな橋の向こうに、凛とそびえるペトロナスツインタワーが見える構図は、他では見られないユニークな写真が撮れると大好評です。LRTのカンポン・バル駅から徒歩すぐなので、ぜひ訪れてみてください。

    もっと知りたい!ペトロナスツインタワー深掘りトリビア

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    まだまだあります。知れば知るほど興味深い、ツインタワーにまつわる豆知識をいくつかご紹介します。

    映画『エントラップメント』のロケ地として

    このタワーが世界的に注目を浴びたきっかけの一つが、1999年に公開されたショーン・コネリーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演の映画『エントラップメント』です。作品の中で、二人がスカイブリッジを渡る緊迫したシーンは、多くの人の記憶に鮮明に残っているでしょう。映画を観てから訪れると、その感動はさらに深まります。

    大きな窓ガラスの清掃方法とは?

    合計で約9万枚にも及ぶガラスパネル。このすべてを常に輝かせるのは、想像以上に大変な作業です。専門の清掃チームが、ゴンドラに乗り込み、命綱一本で窓磨きにあたっています。全窓の清掃が完了するまでには、およそ2ヶ月もの時間がかかるそうです。美しい景色を楽しめるのも、こうした専門家たちの知られざる努力のおかげです。もし訪問時に窓の外で作業をする人を見かけたら、心の中で感謝と敬意を持ちたいですね。

    特別な日に彩られるライトアップ

    普段は白色で照らされているツインタワーですが、国の記念日や特別なイベントの際には、特別色のライトアップに切り替わることがあります。例えば、独立記念日にはマレーシアの国旗カラーである赤・青・白・黄色にライトアップされたり、ピンクリボン月間にはピンク色で彩られたりします。もし滞在中にいつもと違う色彩のタワーを目にしたら、それは非常に幸運な瞬間と言えるでしょう。

    クアラルンプールの空に、未来への架け橋を見る

    ペトロナスツインタワーは、単なる高さを誇る建物ではありません。そこにはマレーシアの歴史や文化、先端技術の結晶、そして未来への無限の希望が込められています。天空の回廊から見下ろす街並みは、この国が歩んできた力強い歩みと、これから描こうとする未来の姿そのもののように感じられます。

    日中の太陽の光を浴びて輝く姿、夕暮れ時にシルエットを浮かび上がらせる姿、そして夜空に灯る光の塔としての姿。訪れるたびに異なる表情を見せてくれるこのタワーは、何度見ても飽きることがありません。クアラルンプールを訪れた際には、ぜひその頂に立ち、未来都市のパノラマを全身で感じ取ってください。きっと、あなたの旅の思い出に、ひときわ印象深く美しい形で刻まれることでしょう。

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    この記事を書いた人

    韓国留学経験のある莉佳です!K-POPや最新コスメ、ソウルのトレンド情報を発信しています。ファッションと音楽をテーマにした、Z世代ならではのリアルな韓国の旅をお届けします。一緒に韓国カルチャーを楽しみましょう!

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