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    マレーシア東海岸の古都クアラ・トレンガヌで味わう、心と体に優しいハラール美食紀行。伝統菓子とヴィーガンフードの楽園へ

    都会の喧騒から少しだけ離れて、心と体をリセットする旅に出たい。そんな思いがよぎったとき、私の心のコンパスが指し示したのは、マレーシアの東海岸に佇む古都、クアラ・トレンガヌでした。

    クアラルンプールのような華やかさとは一線を画す、ゆったりとした時間が流れるこの街は、マレー文化が色濃く残り、どこか懐かしい温かさに満ちています。そして何より、ここは「ハラール天国」。イスラム教の教えに基づいた「許されたもの」を意味するハラールフードは、実は私たちの心と体にとっても、この上なく優しく、清らかな選択なのです。

    今回の旅では、きらきらと輝く宝石のような伝統菓子「クイ・ムイ」の世界に心躍らせ、意外なほど奥深いヴィーガン向けのローカルフードに舌鼓を打ちました。それは、ただ美味しいものを食べるだけの旅ではありません。食という文化を通して、その土地に根付く人々の信仰や暮らしに触れ、自分自身の内なる声に耳を澄ます、スピリチュアルな時間でもありました。

    この記事では、40代からの大人の女性にこそ訪れてほしい、クアラ・トレンガヌの食の魅力と、心安らぐスポットを余すところなくご紹介します。さあ、一緒に心と体を満たす、美食の旅へと出発しましょう。

    自然と食の旅を続けたいなら、マレーシアのもう一つの魅力である1億3000万年の森が奏でる生命の交響曲、タマン・ネガラ国立公園への旅もおすすめです。

    目次

    クアラ・トレンガヌってどんな街?

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    マレー半島の東海岸、南シナ海に面するトレンガヌ州の州都であるクアラ・トレンガヌ。名前を耳にしても、まだ馴染みが薄い方も多いかもしれません。しかし、この街には一度訪れると忘れられない、穏やかで奥深い魅力が溢れています。

    歴史と文化が薫る古都

    クアラ・トレンガヌはその歴史が非常に古く、何世紀にもわたって交易の拠点として栄えてきました。中国や中東、ヨーロッパからの船が往来し、多様な文化が交錯する場所であったのです。その名残は今も街のあちこちで感じられ、とりわけマレー文化の伝統はまるで時が止まったかのように大切に守られています。

    西海岸の都市が近代化の波に飲まれて激しく変貌を遂げる中、この地ではイスラム教を基盤としたマレーの人々の暮らしが日常に深く根付いています。モスクから流れるアザーン(礼拝の呼びかけ)の響きや、ヒジャブを優雅に纏った女性たちの姿、そして人々の言葉の端々から伝わる敬虔な心情。それらが集まって、この街独特の厳かで美しい空気を作り上げているのです。

    東海岸ならではのゆったりとした時間

    「東海岸時間」とでも呼びたくなるような、のんびりとしたリズムがクアラ・トレンガヌの最大の魅力かもしれません。慌ただしさはなく、人々はいつもにこやかで親切です。通りですれ違いざまに目が合えば、自然と照れ笑いを返してくれます。

    南シナ海から吹く爽やかな風が心地よく、街の中心を流れるトレンガヌ川の雄大な風景は、思わず心が洗われるような美しさがあります。ここでは日常の忙しさを忘れ、「今ここにいる」という感覚をゆっくり味わえます。朝日とともに目覚め、夕日に染まる川面を眺め、夜は満天の星空の下で静かに一日を振り返る。そんな、人間本来の生活の営みを取り戻させてくれる場所なのです。

    クアラ・トレンガヌへの行き方

    日本からクアラ・トレンガヌへの直行便はありません。一般的には、クアラルンプール国際空港(KLIA)で国内線に乗り換えるルートが主流です。エアアジアやマレーシア航空が1日に何便も運航しており、フライト時間は約1時間と短く、まるで国内旅行の感覚で都会の喧騒から異世界へと旅立つことができます。

    時間にゆとりがあれば、長距離バスでの移動もおすすめです。クアラルンプールのTBSバスターミナルから約6〜7時間かかりますが、車窓から広がるマレーシアののどかな田園風景やパーム椰子のプランテーションを眺める旅は、また違った趣があります。快適な座席のバスも多いため、ゆったりとした旅情を楽しみたい方にはぜひ体験してほしい移動手段です。

    ハラールの本当の意味とは?心と体に優しい食の哲学

    クアラ・トレンガヌの旅を語るうえで欠かせないキーワードが「ハラール」です。日本ではまだ「イスラム教徒向けの特別な食事」というイメージが強いかもしれませんが、その本質に触れると、宗教の枠を超えて私たちの日常の食生活に貴重な示唆を与える、深くて温かな哲学であることが見えてきます。

    ハラールはイスラム教徒だけのものではない

    アラビア語で「許されたもの」を意味する「ハラール(Halal)」に対し、その反対語として「許されないもの」を意味する「ハラーム(Haram)」があります。イスラム教では、豚肉やアルコール、またイスラムの教えに基づかない方法で処理された肉などが厳格にハラームとされています。

    しかし、ハラールの考え方は単に「避けるべきもの」を定めるだけではありません。その根底には、神から授かった命への感謝と敬意が息づいています。たとえば、動物の屠殺においては苦痛を最小限に抑えることが義務付けられていますし、使用される食材が衛生的かつ健康に良いものであることも重要視されます。つまりハラールとは、命の尊厳を大切にし、清潔で安全、かつ健康的な食生活を追求する包括的な哲学なのです。

    清潔さと安全の証明

    マレーシアでは政府機関であるJAKIM(マレーシア・イスラム開発庁)が厳密な基準のもとハラール認証を行っています。この認証マークがついたレストランや食品は、食材の選定から調理過程、衛生管理にいたるまで厳しい審査をクリアしている証拠です。

    このハラール認証は、ムスリムでない旅行者にとっても大きな安心材料となります。添加物の制限が厳しく、食材のトレーサビリティが徹底されているため、結果としてオーガニックやナチュラルフードを選ぶのに近いメリットが生まれます。特に健康志向の高い40代以上の世代にとっては、ハラール認証は「高品質で安全な食の指標」として認識できるでしょう。

    なぜクアラ・トレンガヌは「ハラール天国」と呼ばれるのか

    マレーシア全体でハラールへの取り組みが進んでいますが、とりわけマレー系住民が多くイスラム文化が色濃く根付く東海岸のクアラ・トレンガヌは、まさに「ハラール天国」と言えます。街のレストランや屋台、市場で販売される食品のほとんどが自然とハラール基準を満たしているのです。

    ここでは、「この食事はハラールだろうか?」と気にする必要がほとんどありません。ムスリムたちが日常的に口にしているものと同じものを、旅行者も安心して味わうことができます。それは、食を通じてその土地の文化に深く溶け込む素晴らしい体験をもたらします。清潔で安全、そして何よりも美味しい。クアラ・トレンガヌの食は訪れるすべての人の心身を温かく満たしてくれるのです。

    甘い宝石箱!クアラ・トレンガヌの伝統菓子(クイ・ムイ)巡り

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    クアラ・トレンガヌの食文化を語る際に欠かせないのが、「クイ・ムイ(Kuih Muih)」と呼ばれる伝統的な菓子たちの世界です。それはまるで、色鮮やかな宝石が詰まった箱を開けるような、心がときめく体験と言えるでしょう。自然の素材から生まれる素朴で優しい甘みは、一度味わうと忘れがたい思い出になること請け合いです。

    クイ・ムイとは?

    「クイ」はマレー語で「菓子」を意味し、「ムイ」はその複数形です。つまり「クイ・ムイ」とは、マレーシアの伝統的なお菓子の総称で、その種類は数百にも及ぶと言われています。地域や家庭ごとに様々なバリエーションが存在するのも特徴です。

    主な原料は、米粉やもち米粉、タピオカ粉などの粉類に、ココナッツミルク、そして「グラ・マラッカ」と呼ばれるパームシュガーが使われます。着色には、パンダンの葉(緑)、バタフライピーの花(青)、ハイビスカス(ピンク)など、自然の植物由来のものが用いられます。そのため、見た目は非常にカラフルで華やかですが、味わいは驚くほど自然で繊細。日本の和菓子を連想させる、やわらかく深みのある魅力を持っています。

    調理方法も蒸す、焼く、揚げるなど多彩で、朝食やおやつとして人々の暮らしに深く根付いています。

    絶対に味わいたい伝統菓子セレクション

    無数にあるクイ・ムイの中で、クアラ・トレンガヌを訪れたならぜひ試してほしい代表的な品々をご紹介します。

    • クイ・ラピス (Kuih Lapis)

    「ラピス」は「層」を意味し、その名の通り、色違いの生地を何層にも重ねて蒸し上げたお菓子です。ういろうに似た食感で、クイ・ムイの中でも見た目の美しさが際立っています。もちもちとした食感が楽しめ、一枚ずつはがして味わうのが魅力。ココナッツミルクのやさしい風味が口いっぱいに広がります。

    • オンデオンデ (Onde-onde)

    パンダンの葉で鮮やかな緑色をつけた、まん丸で愛らしいお餅です。周囲には細かく砕かれたココナッツがまぶされています。このお菓子の最大の魅力は、一口かじると中からとろりとしたパームシュガーが溢れ出す瞬間にあります。もちもちの生地と、黒糖のような深みのあるパームシュガー、さらにココナッツの風味が見事に調和した絶品です。

    • クエ・ダダール (Kuih Dadar)

    こちらもパンダンの風味が効いた薄緑色のクレープ生地が特徴的です。中には甘く煮詰めたパームシュガー入りのココナッツフレークがたっぷりと包まれており、もちっとした生地とシャキシャキしたフィリングの食感の対比が楽しい一品です。ココナッツ好きにはたまらない味わいです。

    • スリ・ムカ (Seri Muka)

    「美しい顔」を意味するこの二層菓子は、下の層が塩味の効いたココナッツミルク炊きもち米、上の層はパンダンとココナッツミルクで作られた緑色のカスタード状のもので構成されています。下層のわずかな塩気が上層の甘さを引き立て、甘さと塩気が交互に味わえる「甘じょっぱさ」がクセになる魅力です。見た目以上に食べ応えがあり、朝食にも好まれています。

    • プトゥリ・アユ (Puteri Ayu)

    「美しいお姫様」という愛称を持つ、小ぶりな蒸しケーキです。パンダン風味のふわふわ生地の上に、塩気を効かせた蒸しココナッツがトッピングされています。花の形をした型で蒸されることが多く、見た目も華やか。一口サイズで食べやすく、上品な甘さと絶妙な塩加減のバランスが特徴です。

    伝統菓子を探すならここ!パサール・パヤン

    クイ・ムイの魅力的な品々と出会うなら、まず訪れたいのがクアラ・トレンガヌの中心に位置する中央市場「パサール・パヤン(Pasar Payang)」です。トレンガヌ川のほとりに立つこの市場は、地元の人々の活気に満ちあふれています。

    一歩入ると、スパイスの香りや新鮮な果物の甘い香り、そして明るい声の交錯が五感を刺激します。1階は生鮮物を扱うウェットマーケット、2階には美しいバティックや手工芸品が並び、お土産探しにも最適です。クイ・ムイの屋台は主に1階の一角に集まっており、まるで万華鏡を覗き込んだかのような色とりどりの光景が広がります。赤・緑・黄・青・茶色など多彩なクイ・ムイがトレイにずらりと並び、どれも驚くほど手頃な価格で1個数十円程度。どれにしようか指さしで選ぶ時間は格別な楽しみです。店の女性たちは親しみやすく、身振り手振りで味の説明をしてくれます。言葉が通じなくても、その笑顔が温かさを伝えてくれる場所――それがパサール・パヤンです。

    スポット名パサール・パヤン (Pasar Payang)
    住所Jalan Sultan Zainal Abidin, Kampung Tiong, 20200 Kuala Terengganu, Terengganu, Malaysia
    営業時間およそ7:00~18:00(店舗によって異なります)
    おすすめポイント地元の活気を肌で感じられる中央市場。多種多様なクイ・ムイをリーズナブルに購入可能。バティックや手工芸品などの土産物も充実。特に早朝から午前中が賑わっています。
    注意事項現金の用意が必要。床が濡れていることもあるため、歩きやすい靴がおすすめです。

    地元民に愛される有名店

    市場以外にも、クアラ・トレンガヌの街中には地元の人々に長く愛されているクイ・ムイ専門店が点在しています。そうした店では、作りたての温かいクイ・ムイを堪能することができます。

    たとえばチャイナタウン近くの「Madame Bee’s Kitchen」は、伝統的なクイ・ムイを提供しつつ、モダンなアレンジのスイーツも楽しめる魅力的なカフェです。伝統の味を守りながらも若い世代に響く工夫がなされており、落ち着いた空間でゆっくりとお茶と共に味わうことができます。特にこちらのオンデオンデはパームシュガーの質が高く、一口食べれば幸せな気持ちになると評判です。

    スポット名Madame Bee’s Kitchen
    住所177, Jalan Kampung Cina, 20100 Kuala Terengganu, Terengganu, Malaysia
    営業時間10:00~18:00(変更の可能性あり)
    おすすめポイントチャイナタウンにあるおしゃれなカフェ。伝統的なクイ・ムイと現代風スイーツを共に楽しめる。清潔で居心地の良い空間でゆったりとティータイムが可能。
    注意事項人気店のため、時間帯によって混雑する場合があります。

    ヴィーガン&ベジタリアン必見!マレーシア料理の新たな魅力

    マレーシア料理と聞くと、チキンライスやサテ(串焼き)、シーフードカレーなど、肉や魚介を使った料理を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、実際にはこの国の食文化は非常に多彩で、ヴィーガンやベジタリアンの方でも満足できる、植物性の美味しい料理が数多く存在します。特にクアラ・トレンガヌでは、その豊富な選択肢に驚くことでしょう。

    意外に豊富?植物性の地元料理

    マレーシアの食文化はマレー系、中華系、インド系という三つの文化が融合してできています。この多様性が、ヴィーガンにも優しい食環境を形作る基盤となっています。

    マレー料理では、ココナッツミルクやレモングラス、ガランガル(生姜の一種)、ターメリックなどのハーブやスパイスが味の要となります。これらの強い風味のおかげで、動物性の出汁や材料を使わなくても、驚くほど深みとコクのある料理が生み出せます。また、豆腐やテンペ(大豆の発酵食品)も日常的に使われています。

    インド系の食文化はもともとベジタリアン料理が豊富で、豆や野菜を使ったカレーやスパイスで炊き込んだご飯など、そのバリエーションは無限大です。中華系の料理にも、野菜や豆腐、湯葉などを使った精進料理の伝統が根付いています。

    こうして、マレーシアの食の基盤には植物の力を最大限に活かす知恵が息づいているのです。

    ヴィーガンも満喫できる!おすすめの現地メニュー

    クアラ・トレンガヌでヴィーガンやベジタリアンの方が食事を楽しむ際に、ぜひ試していただきたいメニューと注文のポイントをご紹介します。

    • ナシ・レマ・ヴィーガン (Nasi Lemak Vegan)

    マレーシアの国民食「ナシ・レマ」は、ココナッツミルクで炊いた香り豊かなご飯に、サンバルというチリソース、揚げ小魚、ピーナッツ、ゆで卵などが添えられるのが定番です。サンバルには通常ブラチャン(エビペースト)が使われるためヴィーガンの方は注意が必要ですが、店舗によってはブラチャン不使用のサンバルや、きのこや豆腐で作ったサンバルを提供するところもあります。野菜のサンバル炒めなどを加えれば、立派なヴィーガン仕様のナシ・レマが完成します。

    • ナシ・チャンプル(Nasi Campur)の上手な選び方

    「ナシ・チャンプル」は白米の周りに並ぶ多彩なお惣菜から好きなものを選ぶスタイルの食事です。ヴィーガンやベジタリアンにとって天国のような場所で、肉や魚の料理と同じくらい多彩な野菜料理が豊富に並びます。

    特に「サユール・ゴレン(野菜炒め)」、「テンペ・ゴレン・サンバル(テンペのサンバル炒め)」、「カチャン・パンジャン(長インゲン豆の炒め物)」、「タフ・マサッ・カレー(豆腐カレー)」などがおすすめです。外見で判断できるものも多いですが、不安な場合は店員さんに「Ini ada daging?(これ、肉は入っていますか?)」と聞いてみましょう。簡単なマレー語で「Tanpa daging(肉なしで)」「Sayur saja(野菜だけ)」と伝えるとスムーズです。

    • ロティ・チャナイ (Roti Canai) とダルカリー

    インド系の食堂(ママックと呼ばれます)の定番メニューです。デニッシュのように層が重なった薄焼きパン「ロティ・チャナイ」はそのままでも美味しく、通常は付け合わせの「ダルカリー」でいただきます。ダルカリーはレンズ豆を煮込んだマイルドなカレーで、基本的に植物性素材が中心です。ギー(澄ましバター)が使われている場合もあるので、厳格なヴィーガンの方は確認が必要ですが、多くの場合安心して食べられます。野菜カレー(サユール・カレー)を選ぶことも可能です。

    • タフ・スムバッ (Tahu Sumbat)

    「詰め物をした豆腐」という意味のスナックで、厚揚げのような揚げ豆腐に切れ目を入れ、その中に千切りのキュウリや人参などの生野菜をたっぷり詰めています。仕上げに甘辛いピーナッツソースをかけていただく一品で、揚げ豆腐のコク、シャキシャキの野菜、濃厚なソースの組み合わせが絶妙にマッチし、ちょっとした小腹満たしにぴったりです。

    クアラ・トレンガヌのヴィーガンフレンドリーなスポット

    専門レストランからローカル食堂まで、クアラ・トレンガヌには頼もしいお店が多数あります。

    Govinda’s Restaurant

    クアラ・トレンガヌのベジタリアンコミュニティで非常に知られたインド系ベジタリアンレストランです。完全菜食レストランなので肉や魚介類は一切使われておらず、安心してメニューを選べます。

    昼時にはナシ・チャンプル形式で多彩なお惣菜が並びます。豆のカレー、野菜のスパイス炒め、パコラ(野菜の天ぷら)、チャパティやプーリーなどのインドパン類、その種類の豊富さに目移りするほど。ヴィーガン対応メニューも多く、スパイス使いが絶妙で植物性料理とは思えない満足感があります。乳製品を使ったラッシーなどもありますが、ヴィーガンオプションも気軽に相談可能です。

    店名Govinda’s Restaurant
    住所129, Jalan Sultan Zainal Abidin, 20000 Kuala Terengganu, Terengganu, Malaysia
    営業時間8:00~21:30頃(変動の可能性あり)
    おすすめポイント100%ベジタリアンのインド料理店。ヴィーガンオプション充実。ランチタイムのビュッフェ形式(ナシ・チャンプル)が特に人気。スパイス使いが本格的で満足感が高い。
    注意点ランチ時は混雑することが多い。支払いは現金がスムーズ。

    ローカル食堂(ケダイ・マカン)での注文のコツ

    専門店でなくても、街角のローカル食堂「ケダイ・マカン」でヴィーガン料理を楽しむことは十分可能です。ポイントはコミュニケーション。マレーシアの人々は非常に親切で、旅行者の拙い言葉にも気さくに対応してくれます。

    メニューになくても、「Boleh buat nasi goreng sayur sahaja?(野菜だけの焼き飯はできますか?)」と頼めば、快く応じてくれることが多いです。この際、「Tidak mahu telur(卵なしで)」、「Tidak mahu sos ikan(魚醤なしで)」と伝えれば、より完璧な一皿ができます。

    こうしたやり取りも旅の醍醐味の一つです。マニュアル通りの観光ではなく、現地の人々と交流しながら自分だけの特別な一皿を見つける喜びは、かけがえのない経験となるでしょう。

    食だけじゃない!クアラ・トレンガヌの心落ち着くスポット

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    美味しい食事で心と体が満たされたあとは、この街が持つ穏やかでスピリチュアルな雰囲気に触れながら散策に出かけましょう。クアラ・トレンガヌには、訪れる者の心を静める美しく歴史あるスポットが点在しています。

    水面に浮かぶ白亜のモスク「クリスタル・モスク」

    トレンガヌ川の中州に位置するイスラム文明公園の中で、まるで水上に浮かんでいるかのように佇むのが「クリスタル・モスク(Masjid Kristal)」です。

    伝統的なモスクのイメージとは一線を画す、鉄骨とガラス、クリスタルを用いた非常にモダンかつ洗練されたデザインが特徴です。日中は太陽の光を反射してキラキラと輝き、水晶のような透明感を放っています。青空と川の水を背景にしたその姿は、目を奪われるほどの美しさです。

    しかし、このモスクの最も幻想的な姿を楽しめるのは日没後のライトアップ時。闇に包まれた中で、多彩な光に照らされたモスクが水面に映り込み、まるで異世界に迷い込んだかのような神秘的な光景が広がります。静かな空間でこの姿を眺めていると、日々の煩わしさや雑念がすーっと消えていくような不思議な感覚に包まれます。

    ここは祈りの場であると同時に、一つの芸術作品とも言えます。宗教に関係なく、その建築美と荘厳な雰囲気に触れることで、心が浄化される体験ができるでしょう。

    スポット名クリスタル・モスク (Masjid Kristal)
    住所Pulau Wan Man, 21000 Kuala Terengganu, Terengganu, Malaysia
    拝観時間礼拝時間を除いて見学可能(金曜昼の集団礼拝は要注意)事前確認推奨
    おすすめポイント水に浮かんでいるように見えるモダンで美しいモスク。昼間の輝きと夜の幻想的なライトアップ、両方楽しめる価値あるスポット。高い建築美も魅力。
    注意事項イスラム教の礼拝施設のため、訪問時の服装に配慮が必要。女性は髪を覆うスカーフ(ヒジャブ)、男女ともに肌の露出を抑えた長袖・長ズボンが必須。入口でローブ貸し出しあり。

    マレー文化の縮図「チャイナタウン(カンポン・シナ)」

    クアラ・トレンガヌの中心部に広がる歴史的な「チャイナタウン(Kampung Cina)」。かつて交易で訪れた中国人が定住した地域で、色鮮やかなショップハウス(1階が店舗、2階が住居の伝統的建築)が連なる街並みが心を踊らせます。

    このチャイナタウンの魅力は、単なる歴史的な街並みだけでなく、中華系とマレー系文化が見事に共存している点にあります。漢字の看板の隣にマレー語表記があったり、中国寺院の隣にモスクがあったりと、異なる文化が互いを尊重しながら共生している様子を肌で感じられます。

    近年はアートの街としても注目されており、ショップハウスの壁にはマレーシアの日常や歴史をテーマにした色彩豊かなウォールアートが描かれているため、絶好の写真スポットになっています。細い路地(ロロン)をのぞくと、そこにも個性的なアートが隠されています。まるで宝探しのようにアートを見つけながら散策するのは、童心に帰った楽しさがあります。

    古い建物をリノベーションしたお洒落なカフェや雑貨店も増えており、散策の合間に一息つくのもおすすめです。伝統と現代が交錯するこのエリアで、ゆったりと流れる時間を感じてみてはいかがでしょうか。

    スポット名チャイナタウン (Kampung Cina / Chinatown)
    住所Jalan Kampung Cina, Bandar Kuala Terengganu, 20100 Kuala Terengganu, Terengganu, Malaysia
    営業時間店舗により異なる
    おすすめポイント歴史あるショップハウスが並ぶノスタルジックな街並み。カラフルなウォールアート巡りが楽しく、おしゃれなカフェや雑貨店も充実。中華とマレー文化の融合が感じられる。
    注意事項日差しが強くなるので、帽子や日焼け止め対策を。また歩きやすい靴での散策が望ましい。

    伝統が息づく水上集落「カンポン・ロス」

    トレンガヌ川河口近くに位置し、今なお昔ながらの暮らしが色濃く残る水上集落「カンポン・ロス(Kampung Losong)」があります。ここは伝統的なマレーシアの木造船を作る職人の技が伝わる地域です。

    高床式の木造家屋が水辺に並び、その間を小舟が行き交う景色はまるで絵画のよう。急速に近代化が進むマレーシアにおいて、失われつつある原風景に触れられる貴重な場所です。

    このカンポン・ロスのもう一つの名物が「クロポッ・レコー(Keropok Lekor)」。魚のすり身とサゴ粉を混ぜて練り上げ、棒状にして茹でたり揚げたりしたマレーシア風さつま揚げのようなスナックです。この地域はクロポッ・レコーの本場として知られており、道端に専門店が多数並びます。揚げたてを熱々のまま、甘辛いチリソースにつけて食べる味わいは格別。地元の人々と一緒に素朴なローカルフードを楽しむのも、旅の素敵な思い出になるでしょう。

    派手な観光地ではありませんが、穏やかな時間が流れ、人々の素朴な暮らしに触れることで、物質的な豊かさとは異なる心の満足感を感じられるはずです。

    スポット名カンポン・ロス (Kampung Losong)
    住所Kampung Losong, 21000 Kuala Terengganu, Terengganu, Malaysia
    営業時間特に定めなし(集落全体が見学可能)
    おすすめポイント伝統的な水上家屋の風景が美しい。名物の「クロポッ・レコー」の本場で、昔ながらのマレーシアの暮らしに触れられる。
    注意事項住民の生活圏のため、敬意をもって静かに見学を。写真撮影の際はプライバシーに十分配慮を。

    旅の終わりに。食を通して見つける、本当の豊かさ

    クアラ・トレンガヌで過ごした日々を思い返すと、私の心には穏やかで温かな光が満ちているのを感じます。この旅は、単に美しい風景を楽しみ、美味しい料理を味わっただけの思い出ではありませんでした。

    ハラールという食の理念に触れることで、私たちは日々の食事が多くの命の上に成り立ち、それらの命に感謝し、心身を清らかに保つことの大切さを改めて学びました。それは宗教の枠を超え、すべての人に共通する普遍的な考え方ではないでしょうか。

    自然の恵みをそのまま活かした伝統的な菓子「クイ・ムイ」の優しい甘みや、野菜やスパイスだけでここまで深く満足感のある味わいを作り出すヴィーガン料理の奥行き。クアラ・トレンガヌの食文化は、「足るを知る」ことの豊かさを私たちに教えてくれます。高価な食材や複雑な調理法がなくとも、心を込めて作られた食事は私たちの魂を深く満たしてくれるのです。

    南シナ海から吹く風に身を任せ、水面に浮かぶモスクを眺め、歴史ある街並みを歩む。そんなゆったりとした時間の中で、私たちはいつの間にか、日常の喧騒に埋もれていた自分の内なる声に静かに耳を傾けることができました。

    もしあなたが、日々の生活に少し疲れを感じていたり、新たなインスピレーションを求めているなら、次の旅先にこのマレーシア東海岸の古都をぜひ加えてみてください。きっとクアラ・トレンガヌは、あなたの心と体を優しく包み込み、静かに明日への活力を与えてくれることでしょう。

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    この記事を書いた人

    韓国留学経験のある莉佳です!K-POPや最新コスメ、ソウルのトレンド情報を発信しています。ファッションと音楽をテーマにした、Z世代ならではのリアルな韓国の旅をお届けします。一緒に韓国カルチャーを楽しみましょう!

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