コタキナバル近郊のプタタンは、観光客が少ない「素のボルネオ」を体験できる町です。
プタタンの現地体験を探しているなら、この記事が役立ちます。マレーシア・ボルネオ島サバ州に位置するプタタンは、コタキナバル国際空港から車でわずか約15分の距離にありながら、観光客がほとんど足を踏み入れない「素のボルネオ」が息づく町です。タム(市場)の散策、水上集落の見学、白亜のモスク訪問、ロッカウィ・ワイルドライフ・パークでの動物との出会い、そしてクダイ・コピ(ローカル食堂)でのローカルフード体験——この5つの現地体験を軸に、アクセス・マナー・実用的なノウハウをまとめました。ガイドブックには載っていないプタタンのリアルな魅力を、ぜひ旅の計画に役立ててください。
プタタンとはどんな場所? — コタキナバルの隣に息づく、ありのままの日常

プタタンは、コタキナバルの州都から南に隣接するサバ州の小さな地区です。国際的な観光地とは異なり、地元の人々が普通の日常を営む場所であるため、その名を知る旅行者はまだ多くありません。空港からのアクセスが良好であることに反して、一歩足を踏み入れると穏やかな田園風景と昔ながらの住宅が広がり、都会の喧騒は嘘のように遠ざかります。
この町の最大の魅力は「飾り気のなさ」にあります。観光客向けに整備された施設よりも、生活感あふれるありのままの風景——道端で談笑する人々、元気に駆け回る子どもたち、ゆったりと流れる雲の色——が訪れる人の心をほぐしてくれます。マレーシアのほかの地域と同様に、イスラム教・キリスト教・仏教など多様な信仰を持つ人々が穏やかに共存しており、そのコントラストもプタタンの文化的な面白さのひとつです。
もしマレーシアの別の場所で心洗われる絶景と大自然の神秘を探してみたいなら、キャメロンハイランドの旅もおすすめです。しかし「人と人とのつながり」や「ローカルな暮らし」を体感したいなら、プタタンはマレーシアの中でも随一の目的地です。
コタキナバルから15分!プタタンでできるおすすめ現地体験5選
プタタンで外せない現地体験は、①タム(市場)散策、②水上集落の見学、③白亜のモスク訪問、④ロッカウィ・ワイルドライフ・パーク、⑤クダイ・コピでの食事の5つです。コタキナバル中心部から車で約15分とアクセスも良好で、日帰りで複数の体験を組み合わせることができます。
体験1:プタタン市場(タム)でローカルな熱気と食を味わう
その土地の本質に触れたいなら、まず訪れるべきは市場です。プタタンの「タム(Tamu)」は、地域住民の暮らしを支える活気あふれるローカルマーケットで、足を踏み入れれば色彩・音・香りに満ちた小宇宙が広がります。
五感を刺激する市場の風景
目に飛び込んでくるのは、日本では見かけないトロピカルフルーツの鮮やかな色彩です。燃えるような赤のランブータン、星型が愛らしいスターフルーツ、そして果物の王様ドリアンが独特の存在感を放っています。野菜売り場では空心菜やカボチャ、多種多様な唐辛子が山積みになっており、太陽の恵みを浴びて育った力強いエネルギーを感じます。炭火で焼かれるサテ(マレーシア風焼き鳥)の香ばしい匂いが漂い、クイ(伝統菓子)の甘い香りが重なります。
言葉を超えた心温まる交流
市場の醍醐味は品物だけでなく、地元の人々との温かな触れ合いです。見たことのない果物を指さして「これは何?」と尋ねると、売り場のおばあさんが満面の笑みで身振り手振りを交えながら食べ方を教えてくれました。英語を話せる人も多く、「スープに入れると美味しいのよ」と話しかけてくれた女性から、おすすめのローカルフードや町の見どころを教えてもらえたこともあります。こうした予期せぬ出会いが、旅を忘れられない体験に変えてくれます。
購入したばかりのマンゴスチンをその場で口に運ぶと、甘酸っぱくジューシーな果汁が広がり、旅の疲れがすっと癒されます。プタタンの太陽と大地、そして人々の優しさが詰まったその味は、旅の記憶に深く刻まれるでしょう。
【タムをより楽しむポイント】タムが最も賑わうのは週末の早朝から午前中です。平日でも開いていますが、品数・活気ともに週末が圧倒的。現金を用意して行くのが基本で、値段交渉も旅の楽しみのひとつです。「いくらですか?」はマレー語で「ブラパ・ハルガ?」と言えば通じます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | プタタン・タム(Putatan Tamu / Market) |
| 住所 | Jalan Pejabat Daerah, 88200 Putatan, Sabah, Malaysia |
| 営業時間 | 早朝から昼過ぎまで。週末が特に賑わう。最新情報は現地または公式観光サイトで確認を。 |
| 特徴 | 新鮮な野菜・果物・海産物・地元菓子・工芸品が並ぶ。地域の暮らしを肌で感じられる。現金持参推奨。 |
体験2:ロッカウィ・ワイルドライフ・パークでボルネオの命に触れる
プタタンでの現地体験の中でも、特に家族連れや自然好きに人気なのが「ロッカウィ・ワイルドライフ・パーク(Lok Kawi Wildlife Park)」です。ボルネオ固有の貴重な動物たちと間近で出会えるこの施設は、動物園と植物園が一体となった広大な自然公園です。
ボルネオを象徴する動物たちとの出会い
園内を歩くと、まるで本物のジャングルに迷い込んだような感覚を味わえます。熱帯雨林の木々が生い茂り、鳥のさえずりや虫の鳴き声が絶えず響きます。ここで出会える代表的な動物は以下のとおりです。
- オランウータン:マレー語で「森の人」を意味する類人猿。知的な瞳と豊かな表情が印象的で、木々の間をゆったり移動する姿や子どもを抱く母親の姿に思わず見入ってしまいます。
- ボルネオ象(ピグミーエレファント):世界最小級のゾウとして知られるボルネオ固有の亜種。その愛らしいサイズ感と穏やかな性格が訪問者を魅了します。
- テングザル:長く垂れ下がった鼻が特徴的な、ボルネオにしか生息しないサル。群れで生活する社会性に驚かされます。
- マレーグマ:世界最小のクマで、ボルネオの森に棲む愛嬌ある動物です。
- サイチョウ(ホーンビル):サバ州の州鳥でもある鮮やかな色彩の大型鳥。マレーシアの自然を象徴する存在です。
ロッカウィ動物園を賢く楽しむコツ
広大な園内は、半日から丸一日かけてゆっくり回るのがおすすめです。アニマルショーも定期的に開催されており、飼育員と動物の絆に心が温まります。日中は熱帯の日差しが強烈なので、帽子・日焼け止め・水分を必ず携帯してください。入場料や詳細な営業時間は変動することがあるため、訪問前に公式サイトで確認することを強くおすすめします。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | ロッカウィ・ワイルドライフ・パーク(Lok Kawi Wildlife Park) |
| 住所 | Lok Kawi, 89580 Putatan, Sabah, Malaysia |
| 営業時間 | 9:30〜17:30(チケット販売は16:30まで)※変動あり、公式確認推奨 |
| 見どころ | オランウータン・ボルネオ象・テングザル・マレーグマ・サイチョウ。アニマルショーあり。 |
| 注意事項 | 帽子・水分必携。入場料は公式サイトで最新情報を確認のこと。 |
体験3:水上集落(ウォーター・ビレッジ)で伝統的な暮らしを見学

ボルネオ島の沿岸部には、古くから水とともに暮らしてきた人々の「水上集落(ウォーター・ビレッジ)」が点在しています。プタタン周辺の沿岸部にも、そうした伝統的な生活の一端に触れられる場所があります。
木製の桟橋が導く異世界
陸から海へと伸びる長い木製の桟橋に一歩踏み入れると、ギシギシと響く心地よい音が別世界への入口を思わせます。桟橋の両側には高床式の木造住宅が迷路のように連なり、その家々の間を縫う細い通路が日常の生活路です。足元にはエメラルドグリーンの穏やかな海が静かに満ち引きしています。軒先には洗濯物が風にはためき、窓の向こうからは子どもたちの笑い声が聞こえてきます。すべてが海上に営まれているという事実が、不思議な感動を呼び起こします。
自然と共に生きる知恵
水上集落の人々は海の恵みを受けて漁を行い、潮の満ち引きを読みながら生活のペースを合わせます。家の下を小舟が行き交い、子どもたちは日常的に海で遊びます。彼らにとって海は庭であり、遊び場であり、生活の糧を支える存在です。訪問した際、網の手入れをしていたおじいさんがにこやかに微笑みかけてくれました。その目はまるで海のすべてを知り尽くしたかのように穏やかで、物質的な豊かさとは異なる「本当の豊かさ」を静かに問いかけてくるかのようでした。
個人訪問 vs. ツアー利用:どちらがおすすめ?
水上集落は、場所によっては個人で近くまでアクセスすることが可能です。ただし、集落は地元住民の生活空間であるため、無許可での立ち入りや撮影はトラブルの原因になります。初めて訪れる場合は、現地の事情を熟知したガイド付きのオプショナルツアーを利用することを強くおすすめします。ガイドがいることで、コミュニティへの敬意を示しながら安全に体験できるだけでなく、集落の歴史や文化についての深い説明も聞けます。コタキナバル市内の旅行代理店で手配できるツアーが複数あるので、公式サイトや宿泊先のコンシェルジュに相談してみてください。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | 水上集落(Water Village) |
| 場所 | プタタン周辺の沿岸部に点在 |
| 訪問時間 | 日中の明るい時間帯が望ましい |
| アクセス方法 | ガイド付きオプショナルツアーの利用を推奨。個人訪問は事前確認が必須。 |
| 注意事項 | 住民の生活空間。敬意とプライバシーの尊重が必須。無断撮影・大声は厳禁。挨拶を心がけること。 |
体験4:プタタン地区モスクと教会で心静かな祈りの空間へ
多民族・多宗教が共存するマレーシアの豊かな多様性は、プタタンにも鮮やかに映し出されています。イスラム教のモスクとキリスト教の教会が互いを尊重しながら静かに佇む様子は、この地の人々の寛容な心を象徴しています。
天に祈りを捧げる白亜のモスク
プタタンの町でひと際目を引くのは、青いドームと白塗りの壁が美しい「プタタン地区モスク(Masjid Daerah Putatan)」です。イスラム建築特有の幾何学模様の装飾や繊細なカリグラフィーは芸術品そのもので、思わず息をのむ美しさです。礼拝の時間にはコーランの詠唱「アザーン」の響きが町中に広がり、耳を傾ける者の心から雑念を洗い流してくれます。イスラム教徒でなくても、その祈りの声は魂の深淵に語りかけるような力を持っています。
地域に根ざした温もりの教会
一方、町の中にはコミュニティと密接に結びついた教会も点在しています。日曜日の朝には穏やかな歌声が聞こえ、信者の方々が「どちらからいらしたのですか?」と親しみを込めて声をかけてくれることもあります。異なる信仰の人々がお互いの存在を認め合い、穏やかに共存するプタタンの日常風景は、現代社会が学ぶべき尊い姿です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | プタタン地区モスク(Masjid Daerah Putatan)ほか |
| 住所 | プタタン地区内に複数点在 |
| 訪問時間 | 礼拝時間を避けた時間帯が望ましい。事前確認を推奨。 |
| 服装マナー | 肌の露出を控えた服装が必須。女性は髪をスカーフで覆う必要あり(貸し出しあり)。 |
| 注意事項 | 内部では静粛に。大声・走り回り・無断撮影は厳禁。 |
体験5:クダイ・コピ(ローカル食堂)で魂のごちそうを堪能

プタタンで食事をするなら、高級レストランより地元の人で賑わうローカル食堂「クダイ・コピ(Kedai Kopi)」が断然おすすめです。マレー語でコーヒーショップを意味しますが、実際には朝食から夕食まで食事も提供する庶民的な食堂で、地域の交流拠点でもあります。
クダイ・コピでの注文方法と定番メニュー
店頭に吊るされたローストチキン、湯気を立てる麺の屋台、色鮮やかなおかずが並ぶショーケース——メニューが読めなくても、ショーケースを指さして注文できるのがクダイ・コピの気軽さです。「ナシレマ(Nasi Lemak)」はぜひ試してほしい定番メニューで、ココナッツミルクで炊いたご飯にサンバルソース・揚げ小魚(イカン・ビリス)・ピーナッツ・ゆで卵が添えられるマレーシアを代表する料理です。辛さの度合いは店によって異なり、食べ比べも楽しみのひとつ。
魚介が豊富なサバ州では、新鮮な魚を使った「フィッシュヌードル(魚のすり身を使ったスープ麺)」や「フィッシュヘッドカレー」も絶品です。特におすすめなのが、サバ州の先住民料理「ヒナヴァ(Hinava)」。生の白身魚をライムジュース・唐辛子・生姜で和えたセビーチェのような一品で、柑橘の爽やかな酸味とスパイスの刺激が絶妙に調和する、ボルネオならではの味わいです。見かけたら迷わず注文してみてください。
飲み物で感じるマレーシアの文化
食事と合わせてぜひ頼みたいのが飲み物です。「テ・タリック(Teh Tarik)」はコンデンスミルク入りの甘いミルクティーで、高い位置から交互に注ぎ入れることで空気を含み、まろやかな口当たりに仕上げます。そのパフォーマンスを見るのも楽しみのひとつ。濃くて甘い「コピ(Kopi)」は、歩き疲れた体にエネルギーを補給してくれます。「ここのテ・タリックは町で一番だ」と相席のおじさんが誇らしげに話してくれた——そんな何気ない会話が、食事をひと味もふた味も豊かにしてくれるのがクダイ・コピの魔法です。
クダイ・コピでの食事は基本的に現金払いです。料金は物価の目安として「リーズナブル」な水準ですが、最新の価格は店舗ごとに異なるため、注文前に確認するのが安心です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | プタタンのローカル食堂(Kedai Kopi) |
| 場所 | プタタン市内のいたるところに点在 |
| 営業時間 | 店舗によるが、早朝から夜まで営業が多い |
| おすすめメニュー | ナシレマ、ヒナヴァ、フィッシュヌードル、フィッシュヘッドカレー、テ・タリック、コピ |
| 注文方法 | ショーケースを指さしでOK。「ナシレマ、サトゥ(ひとつ)」など数を添えると◎ |
| 注意事項 | 現金持参推奨。価格は店舗で事前確認を。 |
プタタンへのアクセスと移動手段(行き方)
プタタンはコタキナバル国際空港からも、コタキナバル市内からも約15分とアクセスが良好です。ただし、日本人旅行者にとって最もストレスなく移動できる手段を選ぶことが、現地体験をより充実させるポイントになります。
コタキナバル市内からGrab(配車アプリ)を利用する
プタタンへの移動で最もおすすめなのが、東南アジア版UberともいえるGrab(配車アプリ)の利用です。スマートフォンのアプリから目的地を入力するだけで、ドライバーが迎えに来てくれます。料金は乗車前に表示されるため、言語の壁や料金交渉の不安がなく、初めてマレーシアを訪れる旅行者でも安心して使えます。
Grabをおすすめする理由は、料金の透明性だけではありません。エアコン完備の車で快適に移動できること、ドライバーの評価システムがあるため安全性が高いこと、そしてコタキナバル〜プタタン間であれば比較的短時間・低コストでアクセスできることが挙げられます(具体的な料金は変動するため、アプリ上の表示を必ず確認してください)。
なお、マレーシアではSIMカードの現地調達またはeSIMの利用がGrabを使ううえでの前提になります。事前に準備しておくと現地移動がスムーズです。
現地発オプショナルツアーを利用するメリット
個人手配に不安がある場合や、水上集落のような特殊なスポットを訪れたい場合は、コタキナバル市内の旅行代理店やオンラインで手配できるオプショナルツアーの利用が有効です。ツアーのメリットと個人手配のメリットを比較すると以下のとおりです。
| 比較項目 | オプショナルツアー | 個人手配(Grab等) |
|---|---|---|
| アクセスのしやすさ | ◎ 送迎込みで手間なし | ○ Grabで比較的容易 |
| コスト | △ 割高になる場合あり | ◎ 交通費のみで済む |
| 水上集落の訪問 | ◎ ガイド付きで安全・深い情報 | △ 個人訪問はマナー面で注意が必要 |
| 言語の壁 | ◎ 通訳・ガイドあり | △ 英語力が必要な場面あり |
| 自由度 | △ スケジュールが固定される | ◎ 自分のペースで動ける |
タム市場やクダイ・コピ、ロッカウィ動物園などは個人でも問題なく訪れられます。一方、水上集落へのディープな訪問は、現地を知るガイドが同行するツアーを選ぶのが最善策です。マレーシアのほかの穴場を巡る旅のヒントは、祈りと共に生きる人々の日常を訪ねたシンパン・レンガムの旅も参考にしてみてください。
プタタンで現地体験を楽しむための注意点・マナー
プタタンは観光地化されていないローカルな場所だからこそ、訪問者としての適切なマナーが現地体験の質を大きく左右します。以下の点を事前に確認しておきましょう。
宗教施設(モスク)での服装の心得
プタタンはイスラム教徒が多く暮らす地域であり、モスクを訪問する際には適切な服装が求められます。
- 男女共通:肌の露出を控えた服装が基本。タンクトップ・ショートパンツは避ける。
- 女性:髪をスカーフ(ヒジャブ)で覆うことが求められます。多くのモスクではローブやスカーフの無料貸し出しを行っているため、事前に確認を。
- 靴:モスク内では靴を脱ぎます。脱ぎ履きしやすいサンダルやスリッポンが便利です。
- 礼拝時間:礼拝中は内部への立ち入りを控えるか、非常に静かに行動する。礼拝時間の確認は事前に行うことを推奨。
- 写真撮影:必ず事前に許可を得ること。礼拝中の人を無断で撮影するのは厳禁。
もっと広くマレーシアのハラール文化や宗教的な背景への理解を深めたい方は、多文化が紡ぐハラール&ヴィーガングルメ紀行も参考になります。
水上集落を訪問する際のプライバシーへの配慮
水上集落は「観光スポット」ではなく、人々が実際に生活している住居エリアです。以下のマナーを必ず守ってください。
- 大声で騒ぐ・走り回るのは厳禁。集落内は静かに歩くこと。
- 家の中を無遠慮に覗き込まない。
- 住民の写真撮影は必ず許可を得てから。笑顔でジェスチャーを使って確認しましょう。
- マレー語の簡単な挨拶「スラマッ・パギ(おはよう)」「スラマッ・プタン(こんにちは)」を使うと、温かく迎えてもらいやすくなります。
- ゴミは必ず持ち帰る。集落の環境を守ることが訪問者の責任です。
プタタンの治安と安全対策
プタタンは一般的にサバ州の中でも治安が安定しているエリアとされており、旅行者が昼間に市場や観光スポットを歩くうえで過度に心配する必要はありません。ただし、以下の一般的な安全対策は徹底してください。
- 夜間の単独行動は避け、明るい時間帯の訪問を優先する。
- 貴重品(パスポート・現金・スマートフォン)はバッグの奥深くにしまい、スリに注意。
- 見知らぬ人に勧められた飲食物は慎重に。
- 移動はGrabなど評価システムのある配車サービスを使い、路上での交渉タクシーは避けるのが無難。
- 外務省の海外安全情報を旅行前に必ず確認してください(状況は変化することがあります)。
地元の人々との交流から生まれる旅の真髄

プタタンの旅を振り返ると、壮大な自然の光景や珍しい料理の味以上に、地元の人々との何気ないふれあいの瞬間が心に強く刻まれています。市場で果物の名前を親切に教えてくれたおばあさん、食堂で隣に座り故郷の話をしてくれたおじさん、水上集落で恥ずかしそうに手を振ってくれた子どもたち。一つひとつの出会いが、旅をただの観光から忘れがたい「体験」へと変えてくれます。
心を通わせるためのちょっとしたコツを覚えておくと、交流がぐっと深まります。
- 挨拶を覚えよう:マレー語の「スラマッ(こんにちは)」「テリマカシ(ありがとう)」を使うだけで、相手との距離がぐっと縮まります。
- 敬意を払おう:文化・宗教・生活習慣に対して敬意を示すことが大切。年配の方には特に丁寧な態度を。
- 興味を持とう:売り物や仕事に純粋な関心を寄せ「これはどうやって作るのですか?」と尋ねると会話が弾みます。
- 笑顔を忘れずに:言葉が通じなくても、笑顔は世界共通の言語です。
マレーシアの別の地域でも、こうしたローカルとの交流を楽しみたいなら、バターワースで探す本当のローカルと未来の鼓動という記事も参考にしてみてください。
プタタンの夕暮れと旅の締めくくり
プタタンでの一日が暮れゆく頃、空は見事な光景を披露してくれます。コタキナバルは世界屈指の夕日の名所として知られていますが、その隣町プタタンから望む夕焼けもまた格別の趣を持っています。ヤシの木の影が茜色の空に浮かび上がり、遠くからはモスクのアザーンが響き渡る。家路を急ぐバイクのエンジン音が重なり、すべてが完璧なサウンドトラックのように調和します。
海岸線や水田地帯から観る夕日は、観光客で賑わうビーチとは異なり、穏やかでプライベートな趣があります。桟橋の端に腰を下ろし、静かに海を見つめると、心地よい海風が頬を撫で、一日の体験が静かに心に沈んでいきます。

帰路の飛行機の窓越しに景色を眺めながら、この旅で得たものを問いかけました。それは写真や土産物ではなく、「ありのまま」を受け入れる心のゆとりでした。言葉が通じなくても心でつながれるという確信。そして、物質的な豊かさだけが幸せの基準ではないというシンプルな真実。プタタンの人々の暮らしは、生きるうえで本当に大切なものを静かに語りかけてくれます。
もし日々の生活で少し疲れ、心の充電が必要なら、ぜひコタキナバルから足を延ばしてプタタンを訪れてみてください。そこには、あなたの心を解き放ち、本来の輝きを取り戻させてくれる温かな人々と静かな時間が、いつでも待っています。
プタタン現地体験に関するよくある質問(FAQ)
プタタンへの行き方は?コタキナバルからどれくらいかかりますか?
コタキナバル国際空港およびコタキナバル市内からプタタンまでは、車で約15分です。最も便利な移動手段は配車アプリ「Grab」で、料金が事前にアプリ上で確認でき、言語の壁がなく初心者でも安心して利用できます。ローカルバスも路線はありますが、観光拠点間の移動には向かないため、Grabかオプショナルツアーの利用が現実的です。具体的な料金は変動するため、アプリまたはツアー代理店で事前に確認してください。
水上集落は観光客でも個人で見学できますか?
プタタン周辺の水上集落は、住民が実際に生活している場所です。場所によっては外から眺めることは可能ですが、集落の内部に個人で立ち入ることは基本的に推奨されません。文化・プライバシーへの配慮とともに安全に体験するためには、現地の事情を熟知したガイドが同行するオプショナルツアーの利用が最善です。コタキナバル市内の旅行代理店や宿泊先のコンシェルジュを通じて手配するのが確実です。
プタタンの治安はどうですか?気を付けるべきことはありますか?
プタタンはサバ州の中でも比較的治安が安定しているエリアとされており、昼間の観光・市場散策は特に問題なく楽しめます。ただし、夜間の単独行動は避け、貴重品の管理(スリ対策)を徹底することが基本です。移動にはGrabを利用し、路上での飛び込みタクシーは避けましょう。旅行前に必ず外務省の海外安全情報でサバ州の最新状況を確認することをおすすめします。
プタタン市場(タム)が一番賑わう曜日・時間帯はいつですか?
プタタンのタムは週末(土曜・日曜)の早朝から午前中が最も賑わいます。地元の農家や漁師が新鮮な野菜・果物・海産物を持ち込む早朝(日の出後〜午前8時頃)が品数・活気ともにピークです。平日も開いていますが、規模は小さめです。午後になるにつれて売り切れが出始め、閉店する店も増えてくるため、タム体験を充実させたい場合は午前中に訪問するのが鉄則です。
プタタン観光はコタキナバルとどう組み合わせるのがおすすめですか?
プタタンはコタキナバルからのアクセスが良いため、コタキナバル観光の半日〜1日のオプションとして組み込むのが最もスマートです。午前中にプタタンのタム市場を散策してローカルフードを堪能し、午後はロッカウィ・ワイルドライフ・パークで動物との時間を過ごすモデルコースが充実しています。水上集落やモスクを加える場合は、余裕を持って丸一日確保するのがおすすめです。マレーシアのジャングル体験も興味があるなら、タマンネガラ観光完全ガイドも参考にしてみてください。

