旅にはいつも、忘れられない夜があります。街の灯りが優しく瞬きはじめ、日中の喧騒が心地よいざわめきに変わるころ、その土地の本当の顔がそっと現れるような、そんな瞬間。私にとって、西オーストラリア州の港町、フリーマントルでの夜がまさにそうでした。
パースの南西、スワン川がインド洋に注ぎ込む河口に位置するこの街は、旅人を惹きつけてやまない不思議な魅力に満ちています。歴史を刻んだビクトリア朝の壮麗な建物、潮風が香る活気あふれる港、そして何より、この街の夜を彩るクラフトビールと陽気なパブカルチャー。それはまるで、歴史と革新、静けさと賑わいが絶妙なバランスで溶け合った、一杯の特別なカクテルのようでした。
「フレオ」の愛称で親しまれるこの街は、ただ美しいだけじゃない。一歩足を踏み入れれば、そこには自由でクリエイティブな空気が流れ、訪れる誰もを温かく迎え入れてくれるような懐の深さがあります。今回は、そんなフリーマントルの心臓部ともいえるパブとブルワリーを巡りながら、最高に陽気で、忘れられない夜を過ごすための旅の物語をお届けします。この記事を読み終えるころには、きっとあなたも次のフライトを探し始めているはず。さあ、一緒にフリーマントルの夜へ繰り出しましょうか。
黄昏を待つ時間。港町の鼓動に耳を澄ませて

フリーマントルの夜を心ゆくまで楽しみたいなら、ぜひ日中からこの街の雰囲気に触れておくことをおすすめします。太陽の光に照らされ輝く街並みは、夜とはまた違ったエネルギッシュな顔を見せてくれるからです。パース市内から電車で約30分、終点のフリーマントル駅に降り立つと、潮風がそっと頬を撫でて旅の始まりを告げてくれます。
熱気と色彩が交錯するフリーマントル・マーケットへ
まず訪れたいのは、週末のみオープンする「フリーマントル・マーケット」。1897年から続く歴史あるこの市場は、単なる買い物スポットではありません。ここはまさにフリーマントルのエネルギーが凝縮された心臓部といえる場所。一歩足を踏み入れると、スパイスの香ばしさや焼きたてペイストリーの甘い香り、そして世界各国から集まった人々の賑やかな声が混ざり合い、五感を刺激します。
赤レンガ造りの美しい建物内はまるで万華鏡のよう。手作りのアクセサリーやオーガニックソープ、地元アーティストの一点物アート作品がぎっしりと並んでいます。見ているだけで心が躍るカラフルな雑貨は旅の思い出にぴったり。私はここで、ユーカリの葉をモチーフにした繊細な銀製ピアスを購入。今でもそれを見るたびにマーケットの活気を思い出します。
マーケットのもう一つの目玉はもちろん「食」。新鮮な野菜や果物が山積みされ、その場で絞ってくれるフレッシュジュースのスタンドからは鮮やかな色彩があふれています。小腹が空いたら、世界のストリートフードを楽しめるフードホールへ。スペインのパエリアから日本のたこ焼き、ベトナムのバインミーまで、多彩な料理が並び、どれを選ぶか迷ってしまうほどです。ローカルに人気なのが、熱々のゴーフレット。外はカリッと中はもちもちの生地に、たっぷりのチョコレートソースとフルーツがトッピングされ、疲れた体に甘さが染み渡ります。マーケットは金曜から日曜の週末限定の開催なので、旅程を立てる際は曜日を確認するのをお忘れなく。
石畳の道を歩けば歴史が囁く声が聞こえてくる
マーケットの賑わいを離れ、通称カプチーノ・ストリップと呼ばれるサウス・テラス通りを歩くと、フリーマントルのもう一つの表情が見えてきます。ここは19世紀のビクトリア朝建築が並び、まるで時間が止まったかのような風情があります。ゴールドラッシュ時代に建てられた重厚な石造りの建物は、一つひとつが歴史の物語を秘めているかのようです。現在はカフェやブティックに生まれ変わり、その堂々たる佇まいは健在で、街全体がまるで巨大な博物館のような雰囲気です。
これらの建物の多くは、イギリスから送られた囚人たちの手によって建設されました。街のランドマークである「フリーマントル刑務所」は、200年以上の歴史を誇る世界遺産です。ひんやりとした空気が漂うこの場所を訪れると、複雑でドラマティックな街の歴史を肌で感じられます。少し怖さもありますが、知的好奇心を刺激する各種ツアーが用意されており、特に夜のトーチライトツアーはスリル満点。所要時間は約1時間半で、大人料金は30ドル前後。公式サイトからの事前予約が便利です。
歴史地区の散策には、歩きやすいスニーカーが最適です。趣のある石畳の道は、ヒールでは歩きにくいかもしれません。リネンシャツにデニム、白いスニーカーというラフなスタイルが、この街の雰囲気にぴったりです。
インド洋に沈む夕日とフィッシュアンドチップス
日が傾き始め、空がオレンジ色に染まってきたら、フィッシング・ボート・ハーバーへ向かいましょう。多くのヨットや漁船が停泊するこの港は、フリーマントルが港町であることを改めて実感させてくれます。カモメの鳴き声を聞きながら、海沿いのボードウォークをゆったり歩くのは極上の時間です。
ここでぜひ味わいたいのが、揚げたてのフィッシュアンドチップス。フリーマントルには美味しい店が多数ありますが、特に有名なのが「Cicerello’s」と「Kailis’ Fish Market Cafe」。どちらも港沿いにあり、海を眺めながら食事が楽しめます。木製のテラス席に腰掛け、インド洋に沈む夕日を見つめつつ食べるフィッシュアンドチップスは、まさに至福の味わい。サクッと揚がった衣に包まれたふわふわの白身魚を、たっぷりの塩とビネガーでいただくのがオージースタイルです。ビールとの相性も申し分なし。この後のパブ巡りに備えて、ここで軽く腹ごしらえしておくのも賢い選択。一皿15ドルから20ドルほどでボリューム満点なので、誰かとシェアするのもおすすめです。
ホップの魔法にかかる夜。クラフトビールの聖地へ
夕日が水平線の彼方に完全に沈み、街に柔らかな灯りがともり始める頃、いよいよフリーマントルの夜の本番が訪れます。この街は、オーストラリアのクラフトビールシーンを語る上で欠かせない、まさに聖地と呼べる場所です。大規模なブルワリーから個性豊かなマイクロブルワリーまで様々な醸造所が点在し、街全体がホップの香りに包まれているような雰囲気に満ちています。
伝説の発祥地「リトル・クリーチャーズ」
フリーマントルでのクラフトビール体験に欠かせないのがここ「リトル・クリーチャーズ(Little Creatures)」。2000年に創業し、オーストラリアのビール文化に革新をもたらしたと評される伝説的なブルワリーです。
フィッシング・ボート・ハーバーの一角、かつてワニの養殖場だったユニークな建物を改装し作られた巨大な醸造所兼パブは、夜になるとビール好きで賑わいます。扉を開けるとまず目を引くのは、天井まで届きそうな巨大な醸造タンク。そして漂う甘い麦芽の香りと、活気あふれる笑い声。この空間にいるだけで自然と気分が高まるのを感じられるでしょう。
ここでのシグネチャービールは言うまでもなく「ペールエール」。フルーティーなホップの香りとしっかりとした苦味の絶妙なバランスが魅力で、一口飲めば「これだ!」と思わず感嘆の声が漏れるほどの味わいです。旅の疲れや日中の暑さも、この一杯で一気に溶けていくような心地よさがあります。ビール初心者や苦味が苦手な方には、より軽やかな「エルシー(Elsie)」というピルスナーもおすすめ。どのビールを選べば良いか迷った時も、フレンドリーなスタッフに好みを伝えれば、あなたにぴったりの一杯を提案してくれます。
複数種類のビールを試したい場合は「ビアパドル」と呼ばれるテイスティングセットがぴったりです。小さなグラスに注がれた5〜6種類のビールが木製のパドルに載せられて提供され、その見た目もとても可愛らしいです。料金は20ドル前後。友人とシェアしながら感想を交わすのも楽しい時間となるでしょう。フードメニューも充実しており、特に薪窯で焼き上げる本格ピザは絶品。ビール酵母を生地に使い、もちもちとした食感に新鮮な具材がたっぷり。マルゲリータのような定番からシーフードを贅沢に使ったものまで、どれもビールとの相性を考え抜かれています。
週末の夜は特に混み合うため、食事も兼ねて訪れるなら予約が賢明です。公式サイトからオンラインで簡単に予約可能です。しかし、気軽にふらっと立ち寄ってバーカウンターで一杯だけ楽しむのも趣深い過ごし方。服装はカジュアルで問題ありません。海辺のブルワリーらしく、Tシャツにショートパンツのラフなスタイルが多いので、リラックスしてこの場所ならではの自由な空気を存分に楽しんでください。
個性あふれる注目のブルワリーたち
リトル・クリーチャーズの成功は、多くの才能ある醸造家をフリーマントルに引き寄せました。街を歩けば、それぞれ独自の魅力を持つ素晴らしいブルワリーに出会えます。
Running with Thieves
サウス・ビーチのすぐ近くにある「Running with Thieves」は、モダンでスタイリッシュな雰囲気が魅力のブルワリーです。インダストリアルデザインの広々とした店内は、どこを切り取っても絵になる空間。ここではビールだけでなく、自社蒸留のジンやウォッカなどスピリッツも楽しめるのが特長です。ビール好きはもちろん、カクテル派も満足できます。おすすめは爽やかな酸味が際立つ「サワーエール」。南国フルーツのようなトロピカルな風味が暑い日にぴったりで、開放的なテラス席で海風を感じながら飲む一杯は格別です。
Gage Roads Freo
スワン川の河口、Walyalup Koort(ワララップ・コート)ウォーターフロントに2022年にオープンした比較的新しいブルワリーが「Gage Roads Freo」です。巨大な倉庫をリノベーションした開放的な空間で、目の前に広がる港の景色が魅力的。子供が遊べる砂場やプレイエリアも設けられており、ファミリーにも大人気です。ここでは、西オーストラリアで絶大な支持を誇る「シングル・フィン・サマーエール」をぜひ味わってみてください。軽快で飲みやすく、どんな料理とも相性抜群の万能ビールです。広大な敷地には複数のバーカウンターやフードトラックがあり、まるでお祭りのような賑わいを見せています。夕暮れ時に訪れれば、港を行き交う船の眺めを楽しみながら最高のサンセットビールを堪能できます。
これらのブルワリー巡りに特別なツアーは不要です。フリーマントルの中心街はコンパクトで徒歩圏内に集まっているため、自分のペースで気になる店の扉を気軽に開けることができます。そんな自由なパブホッピングこそ、この街の何よりの魅力と言えるでしょう。
歴史の扉を開く、アイコニックなパブ巡り

最先端のクラフトブルワリーが注目されている一方で、フリーマントルの夜を語るときに欠かせないのが、街の歴史とともに歩んできた由緒あるパブの存在です。これらのパブは、単なる酒場ではなく、地元の人々が集い、語り合い、笑い合うコミュニティの核となる場所。その扉の奥には、何十年、時には百年以上にわたる物語が息づいています。
クラフトビール革命の始まり「The Sail and Anchor」
サウス・テラスとヘンダーソン・ストリートの角に堂々と構える「The Sail and Anchor」は、フリーマントル、さらにはオーストラリアのクラフトビールの歴史において極めて重要なスポットです。1980年代、均一化されたラガービールが主流だった時代に、このパブの地下で小規模な醸造がスタートしました。これが後のリトル・クリーチャーズへとつながるクラフトビール革命の火付け役となったのです。
重厚な木製の扉を開けると、そこには昔ながらの英国風パブの空気感が漂います。磨き込まれたカウンター、使い込まれた木のテーブルや椅子、壁にはセピア調の写真が飾られ、まるで時間旅行しているかのような感覚に陥ります。しかし、タップの数を見るとその印象は一変。40を超えるタップには、オーストラリア全土から選りすぐった最新のクラフトビールがずらりと並びます。歴史と革新が見事に溶け合ったこの場所で、ビールリストを眺めながら次の一杯を選ぶ時間は、ビール愛好家にとって格別なひとときとなるでしょう。
ここでは特定の醸造所に縛られず、多彩なビールのスタイルを試すのが一押しです。豊富な知識を持つバーテンダーに「フルーティーなIPAが飲みたい」とか「おすすめのスタウトは?」と相談すれば、きっと最適な一本を紹介してくれます。2階にはバルコニー席があり、カプチーノ・ストリップを行き交う人々を眺めながらゆっくり寛ぐことも可能です。週末の夜にはライブ演奏が行われ、地元の人や観光客が一体となって音楽を楽しむ姿は、フリーマントルの温もりを象徴しています。
街の象徴で過ごす贅沢な夜「The National Hotel」
フリーマントルの中心部でひときわ目を惹く白亜の建物が「The National Hotel」です。1901年に創建され、二度の大火を乗り越えて復活した街の象徴的な存在。その1階にあるパブは、いつも多くの人々で賑わっています。
内装は歴史的な建築美を活かしつつも、現代的で洗練された雰囲気を漂わせます。高い天井と大きな窓が開放感を生み出し、昼間は明るいビストロ、夜はムーディーな大人の社交場に変貌します。特に魅力的なのは屋上のルーフトップバーで、ここからはフリーマントルの街並みを360度一望できます。夕暮れ時には空と街が刻々と移り変わる美しい景観を楽しみながら、カクテルやクラフトビールを味わうことができる贅沢な場所です。少しおしゃれをして訪れる、特別な夜にふさわしいスポットと言えるでしょう。
ルーフトップバーは人気が高いため、週末は入場規制がかかることもあります。早めの時間帯の来訪がおすすめです。入場料は無料ですが、ワンドリンクの注文は必須です。食事もしたい場合は、1階のレストランの予約を忘れずに。地元産の食材を活かした質の高い料理は、特別な日のディナーにぴったりです。
地元に愛される癒しの空間「Norfolk Hotel」
もう少しカジュアルに、地元の雰囲気を満喫したいなら、「Norfolk Hotel」のビアガーデンが最適です。蔦の絡まるレンガ造りの中庭は、まさに都会のオアシス。柔らかな灯りの下で、それぞれのスタイルでビールを手に語り合う姿は、見ているだけで心が穏やかになります。
1887年創業の歴史あるこのホテルは、ビアガーデンも常に活気に溢れ、堅苦しさは皆無です。ラフな服装の若者から仕事帰りのビジネスマンまで、幅広い客層が気軽に集います。一人で訪れてもすぐにその落ち着いた空気に溶け込みやすい、不思議な居心地の良さがあります。
地下には「The Odd Fellow」という隠れ家的バーがあり、こちらではよりマニアックなクラフトビールやウイスキーも楽しめます。ビアガーデンが満席の時でもあきらめず、ぜひ地下も覗いてみてください。Norfolk Hotelは予約不要でふらっと立ち寄れる気軽さが魅力で、フリーマントルの散策途中にちょっと一息つくのにぴったりです。価格も良心的で、ビール一杯が10ドル前後から楽しめます。
フリーマントルの夜をもっと楽しむためのヒント
フリーマントルの夜を存分に楽しむために、知っておくと便利なポイントがいくつかあります。ちょっとした準備と心構えで、パブ巡りがよりスムーズに、そして忘れがたい体験になるでしょう。
まずはパブホッピングの計画について。フリーマントル中心街は非常にコンパクトなので、ここで紹介したブルワリーやパブの多くは徒歩圏内に収まります。港エリアのリトル・クリーチャーズやGage Roads Freoあたりからスタートし、徐々に中心街のThe Sail and AnchorやThe National Hotelへ向かうルートが効率的かもしれません。ただし、きっちりとした計画は必須ではありません。気の向くままに路地を散策し、気になるお店にふらりと入ってみる。こうした偶然の出会いこそ旅の醍醐味です。
服装に関しては、日中は暖かくても、海沿いの街ということで夜はやや肌寒く感じることがあります。特に海風が吹くと体感温度が下がるため、薄手のカーディガンやパーカーなど、一枚羽織るものがあると安心です。足元は石畳や坂道を歩くことを想定して、履き慣れた靴を選びましょう。パブの多くはカジュアルな雰囲気ですが、The National Hotelのルーフトップバーなど少し上品な場所に行く場合は、きれいめのワンピースやシャツを一枚スーツケースに忍ばせておくと気分が上がります。
オーストラリアのパブやバーでは年齢確認が非常に厳格なので注意してください。見た目が若く見られやすいアジア人は特に、ID提示を求められる機会が多いです。入店時だけでなく、一杯注文するたびに確認されることもあるため、パスポートの原本(コピーは不可な場合が多い)を必ず携帯しましょう。これを忘れると楽しい夜が台無しになる恐れがあります。小さめのショルダーバッグやサコッシュにパスポートとクレジットカード、そして少額の現金を入れて身軽に動くのがおすすめです。
予算の目安としては、クラフトビール1杯(パイント約473ml)がだいたい12〜15オーストラリアドル、つまり日本円で1200円から1500円程度です。食事も楽しむ場合は、一人当たり50〜80ドルほど準備しておくと十分満喫できます。ほとんどの店ではクレジットカードが使えますが、小規模な個人経営のバーでは現金のみ対応の場合もあるため、少量の現金を用意しておくと安心です。
最後に安全面について。フリーマントルは比較的治安の良い街ですが、どの国でも共通の夜道での基本的な注意は必要です。特に深夜に一人で人通りの少ない道を歩くことは避けてください。パブの多いエリアには夜遅くまで人が多いものの、一本路地を入ると暗くなる場所もあります。もしパース市内に宿泊していて終電を逃した場合は、無理せずタクシーや配車サービスを利用しましょう。陽気な夜の思い出を最高の形で締めくくるために、ほんの少しの注意を払ってくださいね。
潮風が運ぶ、新たな旅の始まり

フリーマントルの夜は、ただ単にビールを飲む時間ではありませんでした。それは、歴史の重みと未来への活気が交錯するこの街の精神に、そっと触れるかのような体験でした。一杯のペールエールに込められた醸造家の熱意。何世代にもわたり人々の笑い声が絶えないパブのぬくもり。そして、インド洋から吹く心地よい風と、地元の陽気な人々とのさりげない会話。そのすべてが調和し、私の旅の物語に忘れられない一章を刻んでくれたのです。
港に停泊する船の灯火が水面で揺れるのを眺めながら、私はぼんやりと思いました。旅とは、新しい風景を見ることだけではないのかもしれない、と。その土地の空気を胸いっぱいに吸い込み、その土地の味を楽しみ、その土地の人々と笑顔を交わす。そうすることで、自分の五感を通じてその場所の物語を感じ取ることこそ、旅の本質なのかもしれません。
フリーマントルのパブで過ごした夜は、そんなシンプルな真理を思い出させてくれました。もしあなたが、日常の喧騒からほんの少し離れて、心から自由になれる場所を求めているのなら。もしあなたが、美味しいビールと温かな出会いを望んでいるのなら。ぜひ、西オーストラリアのこの小さな港町を訪れてみてください。きっとそこには、あなたの心を解き放ち、明日への活力を与えてくれる、最高の一杯と心弾む夜が待っていることでしょう。

