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    宿泊しないホテル利用が新常識に?メキシコ発「Daypass.com」が200万ドル調達で世界展開へ

    メキシコシティを拠点とするオンライン旅行会社(OTA)の「Daypass.com」が、国際的な事業拡大のため200万ドルの資金調達を完了したと発表しました。高級ホテルの施設を日帰りで利用できる「デイパス」予約に特化した同社の動きは、世界の旅行トレンドに新たな一石を投じるものとして注目されています。

    目次

    Daypass.comとは? – 高級ホテルの「日帰り利用」に特化

    2023年に設立されたDaypass.comは、宿泊を伴わずに高級ホテルやリゾートのプール、スパ、ジム、ビーチクラブといった施設を利用したいユーザーと、ホテルを結びつけるプラットフォームです。

    旅行者は、高額な宿泊費を支払うことなく、憧れのホテルの豪華な施設で一日を過ごすことができます。一方、ホテル側にとっては、客室以外の遊休資産を収益化し、稼働率を高めることができるというメリットがあります。このユニークなビジネスモデルが、新たな旅行体験を求める層から支持を集めています。

    200万ドル調達で26カ国への急拡大を目指す

    同社が2026年2月13日に発表した今回の資金調達は、その成長性を裏付けるものです。調達した200万ドルを元手に、年内には事業を26カ国へと拡大する計画を掲げており、北米市場に留まらず、ヨーロッパやアジアの主要な観光都市への進出が予想されます。

    このスピーディーな国際展開は、デイパスというコンセプトが特定の地域だけでなく、世界的に需要があるという経営陣の自信の表れと言えるでしょう。

    なぜ今「デイパス」が注目されるのか?

    Daypass.comの成長の背景には、近年の旅行スタイルの大きな変化があります。

    体験価値(コト消費)重視へのシフト

    現代の旅行者は、単に観光地を巡るだけでなく、その場所でしかできないユニークな「体験」を重視する傾向にあります。「高級ホテルのプールサイドで優雅な一日を過ごす」といった体験は、まさにこのニーズに応えるものです。

    柔軟な旅行スタイルの広がり

    リモートワークの普及により、ワーケーションのように仕事と休暇を組み合わせるスタイルが一般化しました。また、週末や休暇を利用して近場の非日常を楽しむ「ステイケーション」や「マイクロツーリズム」も定着しています。デイパスは、こうした短時間でリフレッシュしたいという需要にも完璧にマッチします。

    ホテル側も、宿泊客がチェックアウトした後の時間帯や、平日の空き施設を有効活用できるため、新たな収益源としてデイパスの導入に積極的になっています。

    OTA市場と旅行の未来への影響

    Daypass.comの挑戦は、今後の旅行業界にいくつかの重要な変化をもたらす可能性があります。

    OTA市場のニッチ分野の成長

    これまでのOTAは航空券や宿泊予約が中心でしたが、Daypass.comのような特定体験に特化したプラットフォームの成功は、市場のさらなる細分化と多様化を促すでしょう。大手OTAも、同様のサービスへの参入を検討する可能性があります。

    ホテルの役割の再定義

    ホテルは「泊まる場所」から、「時間単位で楽しむ場所」へとその役割を広げていくかもしれません。将来的には、宿泊、レストラン、デイパス、ワーキングスペース利用など、より多角的なサービスを提供する施設へと進化していくことが予測されます。

    旅行者にとっての選択肢の拡大

    旅行者にとっては、予算や時間に応じて旅行プランをより柔軟に組み立てられるようになります。高嶺の花だった高級ホテルを気軽に体験できるデイパスは、旅の満足度を一層高める新たな選択肢となるはずです。

    メキシコから始まったこの新しい波が、世界の旅行の常識をどう変えていくのか。Daypass.comの今後の展開から目が離せません。

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