ヨーロッパの旅程に暗雲、11月は大規模な混乱の恐れ
秋のヨーロッパ旅行を計画している方に注意喚起です。イタリア、ドイツ、ベルギー、フランスをはじめとするヨーロッパの主要国で、11月に大規模なストライキが計画されており、航空便や公共交通機関に深刻な影響が出ることが予想されます。インフレや労働条件を巡る交渉の難航が背景にあり、旅行者は出発前に最新情報を確認し、旅程の変更も視野に入れる必要があります。
主要国別ストライキ情報
イタリア:全国規模で交通が麻痺する可能性
イタリアでは、11月に複数の大規模ストライキが予定されています。
- 11月10日:全国公共交通機関ストライキ
労働組合が呼びかけるこのストライキは24時間にわたり、バス、トラム、地下鉄などの公共交通機関が全国的に停止する可能性があります。都市間の移動だけでなく、市内観光にも大きな影響が及ぶでしょう。
- 11月24日:航空手荷物取扱業者のストライキ
空港の手荷物ハンドリングスタッフによるストライキが計画されており、フライトの遅延や欠航、ロストバゲージのリスクが大幅に高まります。特に乗り継ぎを予定している場合は注意が必要です。
ドイツ・ベルギー・フランスも続く動き
イタリアだけでなく、周辺国でもストライキの動きが活発化しています。
- ベルギー
11月9日に全国的なゼネラルストライキが予定されており、ブリュッセル空港を発着するフライトを中心に、公共交通機関や公共サービス全体で混乱が予想されます。
- ドイツ
ルフトハンザ航空では、パイロット組合が賃上げを要求しており、交渉が決裂した場合はストライキに突入する可能性があります。過去のストライキでは数千便が欠航しており、今回も同様の事態が懸念されます。
- フランス
フランス国鉄(SNCF)の労働者もストライキの構えを見せており、国内および国際列車(TGVやユーロスターなど)の運行に影響が出る可能性があります。
ストライキ多発の背景と今後の見通し
なぜ今、ストライキが多発するのか?
これらのストライキの背景には、ヨーロッパ全土で深刻化するインフレと、それに伴う生活費の高騰があります。労働者たちは、賃金が物価の上昇に追いついていないとして、待遇改善を求めています。また、コロナ禍で大幅に人員が削減された航空・交通業界では、需要が急回復する一方で労働環境が悪化しており、スタッフの不満が限界に達していることも一因です。
今後の影響と旅行者が取るべき対策
11月のストライキは、クリスマスや年末年始のホリデーシーズンを前にした労働交渉の一環と見られており、交渉が不調に終われば、混乱は12月以降も続く可能性があります。
- 出発前の情報収集を徹底する
利用予定の航空会社や鉄道会社の公式ウェブサイト、アプリを頻繁に確認し、運行状況の最新情報を入手してください。外務省の海外安全情報や、現地の日本大使館からの情報も重要です。
- 旅程に余裕を持たせる
移動日には時間に余裕を持たせ、万が一の遅延や欠航に備えましょう。特に、乗り継ぎ時間は十分に確保することをお勧めします。
- 代替交通手段を検討する
ストライキが発表された場合、バスやレンタカーなど、他の移動手段を事前に調べておくと安心です。
- 海外旅行保険の確認
加入している海外旅行保険が、ストライキによる遅延や欠航をカバーしているか、補償内容を事前に確認しておきましょう。
ヨーロッパの美しい秋景色を楽しむはずの旅行が、予期せぬトラブルに見舞われないよう、十分な情報収集と準備を心がけてください。

