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マレーシア
雲上の別天地、マレーシア・キャメロンハイランドの幻想的な苔の森で深呼吸
都会のコンクリートジャングルで生きていると、時折、全身の細胞が悲鳴を上げるような感覚に襲われることがあります。アスファルトの照り返し、クラクションの不協和音、淀んだ空気。そんな日常から逃げ出したくて、僕はいつだって旅の地図を広げてしまう... -
ヨーロッパ
スロベベニアの心臓、ボーヒン湖へ。トリグラフ国立公園の静寂に抱かれる、魂の休日
もし、世界からすべての音が消えたなら、どんな感覚になるのだろう。そんな空想を、現実のものとして体験できる場所が、ヨーロッパの小さな国スロベニアにひっそりと存在します。その名は、ボーヒン湖。有名なブレッド湖の影に隠れがちですが、一度その空... -
アジア
アンコール・ワット、石に刻まれた神々の宇宙――クメールの叙事詩を巡る旅
カンボジア、シェムリアップ。じっとりとした熱気を帯びた空気が、肌にまとわりつく。トゥクトゥクのエンジン音が遠くで響き、スパイスと土埃の混じった独特の匂いが鼻先をかすめる。ここは、かつて東南アジアに広大な版図を誇ったクメール王朝の中心地。... -
パリ
宮殿は記憶する。ルーブル美術館、時を超えた美の回廊を歩く
パリの朝は、カフェオレの香りと、石畳を濡らす微かな湿気から始まります。セーヌ川のほとりを歩いていると、やがてその壮大な姿が目に飛び込んでくる。シュリー翼、リシュリュー翼、ドゥノン翼が、まるで巨大な腕のように広がり、訪れる人々を抱きしめよ... -
フェズ
千年の迷宮、フェズへ。革の匂いとモザイクの煌めきに誘われて
もし、時間旅行ができるとしたら、どんな時代へ旅しますか。僕が訪れたモロッコの古都フェズは、まるで街そのものが巨大なタイムマシンのようでした。車の入れない9000以上もの細い路地が網の目のように広がる旧市街「フェズ・エル・バリ」に一歩足を踏み... -
メキシコ
色彩の迷宮へようこそ。メキシコ・グアナファト、心躍る路地裏散歩と魂を揺さぶる音楽の旅
メキシコのほぼ中央に位置する、グアナファトという街をご存知でしょうか。かつて銀鉱山で栄華を極め、その富が生み出した壮麗な教会や劇場が、今もなお色褪せることなく佇んでいます。しかし、この街の本当の魅力は、そんな歴史的建造物の間を縫うように... -
アジア
灯りが誘う古都の迷宮、ルアンパバーン・ナイトマーケット完全攻略。喧騒の奥で見つける、たった一つの宝物
夕暮れのメコン川が、黄金色の絵の具を溶かしたように静かに流れていく。日中の猛烈な暑さが嘘のように、心地よい風が肌を撫でる時間。ラオスの古都ルアンパバーンは、一日の終わりを告げる穏やかな鐘の音とともに、ゆっくりと夜の顔を見せ始める。昼間、... -
南アメリカ
太平洋の宝石箱、バルパライソで迷い込む。アートと音楽が灯るボヘミアンな夜の歩き方
南米チリ、サンティアゴからバスに揺られて二時間ほど。太平洋の風が、ざわめく街の音と潮の香りを運んできます。目の前に広がるのは、まるで巨大なキャンバスに色とりどりの絵の具をぶちまけたような、急峻な丘に寄り添うように建つ家々の景色。ここは「... -
ヨーロッパ
リュブリャナの夜を彩る、リュブリャニツァ川の畔で。水面に映る光と語らう、スロベニアの穏やかな時間
旅の目的は、時として「何もしないこと」だったりします。壮大な景色を追いかけるのでもなく、分刻みのスケジュールをこなすのでもない。ただ、その土地の空気に身を委ね、ゆっくりと流れる時間を味わう。そんな贅沢を求めて僕が辿り着いたのが、スロベニ... -
ヨーロッパ
ラトビアの宝石クルディーガで味わう、中世から続く幻の川魚「ランプレイ」探訪記
バルト三国のひとつ、ラトビア。その西部に、時が止まったかのような美しい古都がひっそりと佇んでいます。名前はクルディーガ。「ラトビアのヴェネツィア」とも称されるこの街は、石畳の小径と赤い屋根の家々が織りなす風景が、まるでおとぎ話の世界へと... -
エジプト
灼熱の果実、悠久の食卓へ。エジプト・ダクラオアシス、甘美なるデーツと砂漠の恵みを巡る旅
カイロの喧騒、ルクソールの神殿群。それらがエジプトのすべてだと思っているなら、まだこの国の真の心臓部には触れていないのかもしれません。私が次なる目的地として選んだのは、リビア砂漠の只中に浮かぶ緑の孤島、ダクラオアシス。そこには、時間とい... -
オセアニア
最後の楽園ファトゥ・イヴァ島へ。パンノキとタロイモが紡ぐ、ポリネシアの魂に触れる食の旅
南太平洋に浮かぶ、神々が創造したとされるマルケサス諸島。その最南端に、文明の喧騒から隔絶されたかのように佇む島があります。その名は、ファトゥ・イヴァ。切り立った断崖絶壁が黒い溶岩の肌を晒し、天を衝く緑の峰々が雲をまとう、荒々しくも神聖な...




