タイでは年末年始の大型連休を故郷で過ごす人々の帰省ラッシュがピークを迎え、首都バンコクの主要バスターミナルは地方へ向かう人々でごった返しています。この時期にタイへの旅行を計画している方は、現地の交通事情を理解し、余裕を持った行動を心がけることが重要です。
バンコクから地方へ、バス利用者は1日で13万人超
タイ運輸当局の発表によると、2023年12月26日の1日だけで、バンコクにある3つの主要バスターミナル(モーチット、エカマイ、サーイタイマイ)から地方へ向かった乗客は13万4千人以上にのぼりました。これは、年末年始の休暇がいかにタイ国民にとって重要であるかを示しています。
この大規模な移動需要に対応するため、タイ政府は通常の運行便に加えて、約1,000便の臨時バスを増発する措置を取りました。同時に、交通量の急増に伴う幹線道路での激しい渋滞や交通事故の増加が懸念されており、当局は公共交通機関の安全点検を強化し、ドライバーのアルコール検査を徹底するなど、安全対策に万全を期しています。
なぜ起こる?タイの年末年始大移動の背景
家族と過ごす大切な休暇
タイでは、4月のソンクラーン(旧正月)と並び、年末年始は一年で最も重要な休暇期間とされています。多くの人々が都市部へ出稼ぎに出ており、この時期は家族が集まり、共に新年を祝うための大切な帰省シーズンとなります。そのため、毎年この時期には民族大移動ともいえる光景が繰り広げられます。
国民の足、長距離バスの役割
タイでは鉄道網が全国を網羅しているわけではなく、また飛行機は比較的高価であるため、地方都市や村落まで手頃な価格でアクセスできる長距離バスが、多くの国民にとって最も身近で重要な移動手段となっています。そのため、帰省ラッシュの際にはバス交通が主役となるのです。
今後の影響と旅行者へのアドバイス
地方経済へのプラス効果
この大規模な人の移動は、地方経済に大きな恩恵をもたらします。帰省した人々による消費活動(食事、買い物、観光など)が活発になり、地方都市や観光地は一時的に活気づきます。お土産の購入や親戚への贈り物など、消費マインドも高まるため、地域経済にとっては重要な書き入れ時となります。
旅行計画への影響と注意点
この時期にタイを訪れる旅行者は、以下の点に注意が必要です。
- 交通機関の混雑と遅延: 主要な長距離バスや鉄道、国内線の航空券は早い段階で満席になる可能性があります。移動を計画している場合は、できる限り早く予約を済ませましょう。また、道路の激しい渋滞により、バスやタクシーの移動には通常より大幅に時間がかかることを想定しておく必要があります。
- バンコク市内の変化: 多くの住民が帰省するため、年末年始のバンコク市内は普段より人や車の量が減り、比較的静かになります。一方で、観光地や一部の商業施設は旅行者で混雑することが予想されます。
- 安全への配慮: 「危険な7日間」とも呼ばれるこの時期は、交通事故が急増する傾向にあります。レンタカーやバイクを運転する際は、いつも以上に慎重な運転を心がけてください。また、公共交通機関を利用する際も、スリなどの軽犯罪に注意が必要です。
タイの年末年始は、国全体が祝祭ムードに包まれる活気ある時期です。現地の文化を肌で感じられる貴重な機会ですが、交通の混乱は避けられません。事前に情報を収集し、余裕のあるスケジュールを組むことで、安全で快適なタイ旅行をお楽しみください。

