どこまでも、どこまでも続く青。壁も、扉も、階段さえも、様々な sắc合いの青に染め上げられた街、モロッコのシャウエン。リフ山脈の麓にひっそりと佇むこの街は、まるで異世界への入り口のようです。迷路のように入り組んだ旧市街(メディナ)の路地を歩けば、角を曲がるたびに新しい青の景色が広がり、思わずため息がこぼれます。
こんにちは、旅するライターの夢です。高校を卒業してから、日本の美しい神社仏閣を巡る旅を続けてきましたが、今回は遥か遠く、アフリカの地モロッコに心を奪われました。観光業界で働いていた経験から、旅の魅力をどう伝えれば人の心を動かせるか、いつも考えています。そして、このシャウエンという街には、ただ「青くて美しい」だけではない、もっと深い物語が息づいていることに気づかされたのです。
それは、職人たちの手仕事の温もり。特に、古くから受け継がれてきた革製品作りの伝統です。鮮やかな青の街並みに、素朴で力強い革の香りがふわりと漂う瞬間、私はこの街の本当の宝物を見つけたいと強く思いました。
この記事では、私が体験したシャウエンの青い迷宮での手作り革製品工房めぐりの一日を、余すところなくお伝えします。それは単なるショッピングではありません。職人の魂に触れ、自分だけの物語が込められた逸品と出会う、特別な時間。この記事を読み終える頃には、きっとあなたもシャウエン行きの航空券を探し始めているはずです。さあ、一緒に青の世界へ旅立ちましょう。
青の迷宮へ、いざ出発

シャウエンの朝は、静けさと澄み渡る空気に包まれて始まります。夜の間に深くなったインディゴブルーの壁が、昇りゆく太陽の柔らかな光を浴びながら、次第にターコイズブルーへと色合いを変えていくのです。そんな魔法のような色の移り変わりを見つめながら、私はリアド(モロッコ伝統の邸宅宿)の中庭で熱いミントティーを一杯味わいました。甘く爽やかなミントの香りが、これからの冒険に胸を高鳴らせつつ、心を優しく落ち着かせてくれます。
メディナの門をくぐると、そこはまさに青の迷宮。細く、入り組んだ路地がまるで毛細血管のように街を張り巡らされています。地図を片手に歩くのは、この場所では少し野暮なこと。むしろ、迷うこと自体を楽しむのがシャウエン流の散策方法です。石畳の道はひんやりとしていて、足音が心地よく反響します。壁にもたれるように眠る猫たち、井戸端で談笑する地元の人々の穏やかな声、遠くから響いてくるアザーン(イスラム教の礼拝の呼びかけ)の荘厳な響き。こうしたすべてが、この街の日常を彩る美しい音のハーモニーとなっていました。
時折、路地の壁に小さな木製の扉が姿を現します。繊細な装飾が施されたその扉の向こうからは、トントンとリズミカルに何かを叩く音や、独特な革の香りが漂ってくることがあります。それがまさに、私たちが目指す革製品工房のサイン。一歩その扉をくぐる勇気が、新たな世界の扉を開いてくれるのです。
職人の魂が宿る場所、工房を訪ねて
シャウエンのメディナには、数えきれないほどの革製品工房が点在しています。それぞれが独自の個性を持ち、小さな美術館を巡るかのような楽しみがあります。大きな看板を掲げる店は稀で、ほとんどが扉を開けて初めて分かる隠れ家的な存在です。そのため、一層探検心が刺激されるのです。
私が訪れたのは、ガイド付きの工房めぐりツアーでした。自由に歩き回るのも魅力的ですが、初めてのシャウエンで言葉の壁や地理的な不安を感じる方には、まずツアー参加を強くおすすめします。地元を熟知したガイドが、観光客だけでは見つけにくい名工房へ案内してくれるだけでなく、職人とのコミュニケーションの橋渡しもしてくれるからです。通訳を介した会話は、製品に込められた背景の物語を深く理解させ、買い物体験を何倍も豊かにしてくれます。
革の香りに誘われて – 伝統を守る老舗工房
最初に訪れたのは、メディナの中心地から少し離れた静かな路地裏に佇む工房でした。扉を開けた瞬間、濃厚な革の香りが鼻を包みます。決して嫌な匂いではなく、むしろ自然の力強さと生命力を感じさせる芳香です。薄暗い工房の中では、白髪の老職人が黙々と作業に励んでいました。壁には長年使い込まれた道具が並び、床には裁断された革の切れ端が散らばっていました。その光景は、何十年にもわたる歴史の積み重ねを物語っていました。
ガイドによると、この工房では今も植物性タンニンを用いた伝統的ななめし技術を守り続けているそうです。化学薬品を使わず、ミモザや栗の木の樹皮から抽出したタンニンでじっくり時間をかけてなめされた革は、丈夫で柔らかく、使い込むほどに美しい飴色へと変わっていきます。
老職人はやおらヤギ革を一枚手に取り、その柔らかさや細やかな質感についてゆっくりと語り始めました。彼の指先は、革のどの部分が最も強く、バッグの曲線に適しているかを瞬時に見抜きます。滑らかに動く裁断ナイフで丁寧に裁断し、太い麻糸で一針一針リズミカルに縫い進める技術。そこには機械生産では到底真似できない、人の手の温もりと魂が込められているのです。
ここで名高いのはモロッコ伝統のスリッパ「バブーシュ」です。シンプルなものから華やかな刺繍を施したデザインまで多彩に揃っています。私は、染色されていない自然な革色の一足を選びました。足を入れた瞬間のぴったりとしたフィット感。それがこれから自分の足に馴染み、共に時を重ねていくと思うと、言葉にできない愛おしさが湧いてきました。
色とデザインの万華鏡 – 新たな風が吹く工房
次に訪れたのは、先の工房とは対照的に明るくカラフルな空間でした。壁には鮮やかな黄色、赤、緑、そしてシャウエンブルーの革が掛けられ、見るだけで心が躍ります。ここでは若きアーティストたちが、伝統技術を基盤にしつつ現代的な感性を融合させた新しいデザインの革製品を生み出していました。
「伝統は守るだけでなく、進化させていくもの」と笑顔で語ったのは、この工房のオーナー、ハッサンさん。ヨーロッパでデザインを学び、故郷シャウエンに戻ってこの工房を立ち上げたのだといいます。
彼のバッグはクラシックな形を基本にしながら、ステッチに遊び心ある色使いを取り入れたり、異素材のタッセルを組み合わせるなど個性的な工夫が施されています。特に印象的だったのは、多色の革をパッチワークのように組み合わせたトートバッグ。まるでシャウエンの街並みをそのまま切り取ったような、美しい色彩の調和を見せていました。
「この青はプラサ・ウタ・エル・ハマム広場の空の色。この黄色はスパイス屋に並ぶクミンの色。そしてこの茶色は祖父の工房の革の色だよ」。ハッサンさんは、一色一色に込められた物語を丁寧に教えてくれました。彼の作品は単なるファッションアイテムではなく、シャウエンの風景や記憶を纏うアートとも言えます。オーダーメイドで自分だけの色の組み合わせを注文できるため、世界に一つだけのバッグを手に入れる夢のような体験も可能です。
交渉も旅の楽しみ?スークでのコミュニケーション術
モロッコの市場(スーク)では価格交渉が文化の一部として根付いています。工房での買い物も例外ではありません。ただし、単なる値引き競争と捉えず、その背景を理解することが大切です。私にとって交渉は職人との交流の一環であり、彼らの仕事に敬意を表す儀式のように感じられました。
最初に提示された価格に驚く必要はありません。まずは笑顔で「シュクラン(ありがとう)」と感謝の意を伝え、その製品の気に入ったポイントを具体的に褒めてみましょう。「このステッチがとても美しいですね」「この革の質感が素晴らしいです」といった言葉が、相手の心を和らげます。
その上で、「もう少しだけお値引きいただけますか?」と丁寧に頼んでみてください。そうすれば職人も「君はセンスがいいから特別だよ」と少し値段を下げてくれるかもしれません。このやりとりはとても人間味があり温かいものです。大切なのはお互いに気持ちよく取引を終えることであり、無理な値引きを要求したり相手を不快にさせるのは避けましょう。最終的に合意し購入を決めたら、満面の笑みで「シュクラン・ビッザーフ!(どうもありがとう!)」を忘れずに。この一言が、最高の思い出に華を添えます。
旅の計画を立てよう – 工房めぐりツアーの詳細

シャウエンでの工房巡りを存分に楽しむためには、事前の準備が非常に重要です。ここでは、私が実際に体験したツアーをもとに、具体的なプラン内容や料金、予約方法について詳しくご案内します。もちろん紹介するのは一例であり、シャウエンにはさまざまなツアー会社や個人ガイドが存在するため、ご自身のニーズに合ったものを探してみてください。
選べる2つのプラン
多くのツアーでは、所要時間や内容に応じて複数のプランが用意されています。代表的なものに、半日プランと1日プランがあります。
- シャウエン半日ハイライトプラン
シャウエンでの滞在時間が限られている方や、まずは気軽に工房巡りの雰囲気を味わいたいという方におすすめのプランです。メディナの中でも特に評判の良い工房を3~4軒効率的に巡ります。
- 所要時間: 約3〜4時間
- 内容:
- 地元に詳しい経験豊富なガイドの案内
- 伝統的ななめし革工房の見学
- モダンなデザイン工房の訪問
- バブーシュ制作のデモンストレーション観覧
- 現地のカフェでミントティーを楽しむ休憩
- 料金目安: 1人あたり約500モロッコ・ディルハム(MAD)(日本円で約7,500円 ※為替により変動)
- 特徴: 短期間でシャウエンの革製品づくりのエッセンスに触れられます。ガイド同行なので、迷路のようなメディナ内でも迷うことなく安心して巡ることができます。
- 職人技を満喫する1日じっくりプラン
革製品が好きで、もっと深く職人の世界に慣れ親しみたい方、自分だけのオリジナルアイテムを作りたい方に最適な1日プランです。半日プランの内容に加え、訪問工房が増え、簡単な製作体験も含まれています。
- 所要時間: 約6〜8時間(昼食休憩込み)
- 内容:
- 半日プランの全内容
- 訪問工房数を5〜7軒に拡大
- 伝統的なモロッコ料理のタジン鍋などのランチ
- 革のキーホルダーやブレスレット作り体験(イニシャル刻印など)
- オーダーメイドに関する個別相談のサポート
- 料金目安: 1人あたり約900モロッコ・ディルハム(MAD)(日本円で約13,500円 ※為替により変動)
- 特徴: 職人に弟子入りしたかのような充実した一日が過ごせます。自分の手で作る体験はかけがえのない思い出となり、購入だけでなく「創る」喜びも味わえるのが魅力です。
予約方法 — 夢の扉を開く鍵
工房巡りツアーに参加することを決めたら、次は予約です。予約方法はいくつかありますが、事前にオンラインで手続きを完了させるのが最も確実でスムーズです。
- 公式サイトからのオンライン予約
多くのツアー会社は自社のウェブサイトに予約フォームを設置しています。希望のプラン、日時、参加人数を入力し、クレジットカードで支払いを済ませれば予約完了です。サイトは英語表示が一般的ですが、Google翻訳などを活用すれば問題なく対応できます。予約が完了すると確認メールが届くため、集合場所や時間、緊急連絡先などをよく確認し、スクリーンショットを保存してオフラインでも確認できる状態にしておくと安心です。
(※以下は架空のURLです。実際に予約する際は必ず公式サイトの最新情報をご確認ください) 公式サイト予約ページ: https://www.chefchaouen-leather-tours-official.com/booking お問い合わせメールアドレス: inquiry@chefchaouen-leather-tours-official.com
- 宿泊施設(リアドやホテル)を通じての予約
多くのリアドやホテルでは宿泊客向けに様々なツアー手配サービスを行っています。現地に着いてからスタッフにおすすめのツアーを尋ねる方法も便利です。信頼できるツアー会社を紹介してもらえることが多く、宿泊先が集合場所になるケースもあります。言葉に不安がある場合は、スタッフを介して予約できる利点もあります。
- 現地ツアーオフィスでの直接予約
メディナの入口付近や中心部のプラサ・ウタ・エル・ハマム広場周辺には、小規模なツアーオフィスが点在しています。パンフレットを手にとったりスタッフと直接話をしたりして、その場で予約することも可能です。ただし、人気のツアーは予約が埋まっていることもあるため、日程に余裕がある場合におすすめの方法です。
いずれの予約方法を選ぶ際も、料金に含まれる内容(ランチ代、工房での購入費用、チップなど)が何かを事前にしっかり確認しておくことが重要です。
最高の体験のために – 準備と心構え
さあ、ツアーの予約が済んだら、あとは出発を待つだけです。しかし、最高の体験をするには、入念な準備が欠かせません。シャウエンの青い迷宮を心ゆくまで楽しむために、持ち物や服装、そして心得ておきたいマナーについて、私の経験からいくつかアドバイスをお伝えします。
旅のパートナーリスト – 必携アイテム
シャウエンの街歩きは、日本の街とは少し勝手が異なります。以下のものを持っていれば、より快適に過ごせるでしょう。
- とにかく歩きやすい靴
これは何より大切なポイントです。シャウエンのメディナは美しい石畳ですが、場所によっては凸凹があったり、急な坂や階段が多く存在します。おしゃれなヒールやサンダルは諦めて、履き慣れたスニーカーやウォーキングシューズを選ぶのが賢明です。一日中歩いても疲れにくく、足にしっかりフィットする靴が、最良の相棒となります。
- 現金(モロッコ・ディルハム)
小さな工房や個人の店では、クレジットカードを使えないことが多いです。特に価格交渉を楽しみたいなら現金は必須。ツアー代金はカードで支払えても、工房での買い物やカフェでの休憩、トイレのチップなど、現金が必要になる場面は数多くあります。ある程度まとまった現金を、いくつかに分けて持っておくと安心です。
- 軽くて丈夫なエコバッグ
工房で素敵な革製品に出会った際のために、購入したバッグやバブーシュを入れられる軽くて丈夫なエコバッグをカバンに忍ばせておきましょう。ビニール袋の使用を減らすことは、この美しい街の環境保護にもつながります。
- カメラ(および予備バッテリー)
シャウエンはどこを切り取っても絵になる場所です。青い壁、カラフルな革製品、職人さんの真剣な表情など、記憶に留めるだけでなく写真に残したくなる光景があふれています。夢中で撮影しているうちにバッテリーが切れることもあるため、予備のバッテリーやモバイルバッテリーがあると心強いです。
- 飲み水
モロッコは乾燥した気候で、特に昼間は日差しが強く、知らず知らずのうちに水分が失われています。こまめに水分補給を心がけ、ペットボトルの水を購入して常に持ち歩くことをおすすめします。
シャウエンの青を引き立てる服装
服装は快適さだけでなく、現地の文化に敬意を表す重要なポイントでもあります。
- 動きやすく快適な服装
革の染料や接着剤が付着する可能性もあるため、汚れても気にならない服装がベターです。また、昼夜の寒暖差に対応するため、薄手の羽織りもの(カーディガン、ストールなど)を用意しておくと便利。素材は通気性の良いコットンやリネンが適しています。
- 青に映える色のコーディネート
せっかくの旅ですから、ファッションも楽しみたいもの。シャウエンの多彩な青に映えるのは、白やベージュ、アイボリーといったナチュラルカラーです。さらに、対照色の黄色やオレンジなどをアクセントに取り入れると、写真映えも抜群です。まるで青いキャンバスに咲く一輪の花のような気持ちで、コーディネートを楽しんでみてください。
- 文化への配慮を忘れずに
モロッコはイスラム教を中心とした国です。特に女性は、過度な肌の露出を避けるのがマナーとされています。タンクトップやキャミソール、ショートパンツはリゾート地ならともかく、人々の生活が息づくメディナでは控えた方が賢明です。肩や膝を隠せるゆったりしたデザイン(ロングスカートやワイドパンツ、七分袖トップスなど)が、周囲への配慮になり、強い日差しから肌を守る意味でも実用的です。
心に留めておきたいルールとマナー
気持ちよく旅をするためには、現地のルールやマナーを尊重する姿勢が欠かせません。
- 写真撮影は必ず許可を得てから
美しい街並みや人々を撮りたい気持ちはよくわかりますが、人物を撮影する際は必ず一言声をかけてからにしましょう。無断でカメラを向けるのは失礼です。笑顔で「写真を撮ってもいいですか?」とジェスチャーで伝えれば、多くの人が快く応じてくれます。工房内でも同様に、作業の妨げにならないよう配慮しつつ、職人さんに断ってから撮影しましょう。
- 工房内での飲食は控える
工房は職人にとって神聖な場所でもあります。革製品を汚す恐れがあるため、中での飲食は避けましょう。休憩はツアーに組み込まれているカフェや街角の素敵なカフェで取るのがスマートです。
- 現地の言葉で「こんにちは」と「ありがとう」を伝える
完璧な会話ができなくても、簡単な挨拶を現地の言葉で試してみると、心の距離がぐっと縮まります。
- こんにちは: サラーム・アライクム
- ありがとう: シュクラン
この二言だけでも覚えておけば、旅がより温かいものになることでしょう。
旅人の疑問、ここで解決します

新しい土地へ旅立つ前には、期待とともにさまざまな不安がよぎるものです。ここでは、シャウエンの工房めぐりを計画している方が抱きやすい疑問に、Q&A形式でお答えします。
- Q1: 言葉の壁が心配です。英語は通じますか?
A1: シャウエンは世界各国から観光客が訪れる街なので、メディナの中心部にあるお店やレストラン、ホテルなどでは比較的英語が通じます。工房めぐりツアーに参加すれば、ガイドが通訳してくれるため、言葉の不安はほとんどありません。ただし、すべての職人が英語を話すわけではないので、個人で小規模な工房を訪れる場合は、ジェスチャーや簡単な単語でのやりとりが主になります。モロッコではフランス語も公用語の一つですから、フランス語が話せる人はよりスムーズでしょう。先に紹介した「シュクラン」などの簡単なアラビア語のあいさつは、相手への敬意を表す素晴らしい手段なので、ぜひ使ってみてください。
- Q2: 革製品の価格はどのくらいが相場でしょうか?
A2: これはよくいただく質問ですが、一概に答えるのは難しいところです。製品の種類や大きさ、使用されている革の種類(ヤギ、牛、ラクダなど)、デザインの複雑さ、さらにお店ごとに価格が大きく異なります。あくまで目安ですが、シンプルなバブーシュなら100〜250MAD、小さめのポシェットやショルダーバッグで300〜700MAD、A4サイズが入るトートバッグやバックパックは800MAD以上が一般的です。これらは交渉前の価格で、実際は対話を通じて価格が決まります。数店を回って自分の感覚で相場を把握するのもおすすめです。
- Q3: 購入した革製品の匂いが気になります。対処法はありますか?
A3: モロッコの伝統的ななめし方法で作られた革製品には、独特で強い匂いが残ることがあります。これは動物の皮をなめす際に使われる天然成分によるもので、むしろ化学薬品を使っていない「本物の証」とも言えます。この匂いは時間とともに徐々に薄れていきます。帰国後は風通しの良い日陰で数日間干してみてください。直射日光は避けましょう。革が硬化し、ひび割れの原因になるためです。匂いが気になる場合は、革製品用の消臭スプレーを使ったり、中に重曹やコーヒーかすを入れた布袋を入れておくのも効果的です。使い込むうちに、その匂いも旅の思い出の一部として愛着が湧いてくるかもしれません。
- Q4: 女性の一人旅でも安心して楽しめますか?
A4: シャウエンはモロッコ国内でも比較的治安が良く、穏やかな雰囲気の街として知られています。日中にメディナのメインストリートを歩く分には、一人旅の女性でも大きな危険を感じることは少ないでしょう。ただ、海外であることには違いないため、夜間に人気のない細い路地に入らない、貴重品の管理をしっかり行うなど基本的な注意は必要です。工房めぐりツアーに参加すればガイドが同行してくれるため、さらに安心して楽しめます。親切に声をかけてくれる地元の方も多いですが、しつこい客引きには毅然と「ノー、シュクラン(結構です、ありがとう)」と断る勇気も大切です。
- Q5: ツアーに参加せずに個人で工房巡りは可能ですか?
A5: はい、もちろん可能です。ツアーに参加せず、自分の足で自由気ままに工房を探して歩くのもシャウエンの醍醐味の一つです。思いがけず素敵な逸品に出会える喜びもあります。ただ、メディナは非常に入り組んでいて迷いやすいので、方向感覚に自信がない方には少し難しいかもしれません。また、質の高い工房や職人のこだわりを深く知るためには、地元情報に詳しいガイドの存在が心強いでしょう。それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、ご自身の旅スタイルに合った楽しみ方を選んでみてください。
青い迷宮の先で見つける、物語のひとかけら
シャウエンで過ごした一日は、瞬く間に過ぎ去りました。夕暮れ時、小高い丘の上からメディナを見下ろすと、青い家々に灯りがともり始め、まるで夜空の星々が地上に降り注いだような幻想的な光景が広がっていました。手にしたのは、その日出会ったばかりの革のショルダーバッグ。まだ少し硬さの残る革の香りと、しっとりとした触感が、今日の記憶を鮮明に呼び起こしてくれます。
このバッグはもはや単なる「物」ではありません。寡黙な老職人の深い皺が刻まれた指先、新作のデザインについて熱く語ってくれたハッサンさんの輝く瞳、ミントティーの甘い香り、石畳の道を歩いた後の心地よい疲労感。そんなすべての感覚が、このバッグの一針一針のステッチに込められているように感じられます。これこそが、私だけの旅の物語のかけがえのない一部なのです。
工房を訪ね、職人と語り合い、自分だけの一品を選ぶ行為は、その土地の文化や歴史に自分の人生を少し重ね合わせるような、かけがえのない経験です。シャウエンの青は、ただ美しい色合いというだけではありません。そこには人々の祈りや暮らし、そして職人技への誇りが深く染み込んでいます。
さあ、次はあなたの番です。この青の迷宮の扉を開き、あなた自身の物語が宿る宝物を見つけに出かけてみませんか。きっとそこには、想像を超える感動と、一生忘れられない出会いが待っているでしょう。
旅のご計画はこちらからどうぞ。 (※以下は架空のURLです。ご予約の際は必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください) 公式サイト予約ページ: https://www.chefchaouen-leather-tours-official.com/booking お問い合わせメールアドレス: inquiry@chefchaouen-leather-tours-official.com

