米国中西部北部を襲っている激しい冬の嵐の影響で、空の便に大規模な混乱が生じています。1月12日の金曜日の朝時点で、全米で1,400便以上のフライトが欠航、1,800便以上が遅延しており、特にシカゴの空港が大きな影響を受けています。
シカゴ・オヘア空港を中心に麻痺状態
今回の航空網の混乱の中心となっているのが、米国の主要なハブ空港であるシカゴ・オヘア国際空港(ORD)です。
この空港だけで675便以上が欠航、250便以上が遅延しており、空港機能が大幅に制限されています。サウスウエスト航空は、シカゴ・オヘア空港での運航を一時的にすべて停止するという厳しい決断を下しました。
シカゴ地域のもう一つの主要空港であるミッドウェー国際空港(MDW)でも、出発便の約3分の1が欠航しています。さらに、ウィスコンシン州のミルウォーキー・ミッチェル国際空港(MKE)では、出発便の40%以上が欠航となり、周辺地域全体で影響が深刻化しています。
背景:ブリザード警報と厳しい気象条件
この混乱の背景には、米国中西部北部を襲う猛烈な冬の嵐があります。
ウィスコンシン州、イリノイ州、アイオワ州、ミシガン州の一部には「ブリザード警報」が発令されています。専門家によると、一部地域では最大30cm(a foot)の大雪が予測されており、視界がほぼゼロになる「ホワイトアウト」の状態が発生する危険性が指摘されています。
さらに、時速約64kmから80km(40 to 50 mph)の強風が吹き荒れる予報で、吹雪による交通網への影響は計り知れません。この厳しい気象条件が、航空会社に運航のキャンセルや停止という判断を余儀なくさせています。
今後の予測と旅行者への影響
専門家は、この大雪と強風の影響は週末にかけて続くと予測しており、航空便の混乱はさらに拡大する可能性があります。欠航便の振り替えや機材繰りの影響で、天候が回復した後も数日間は遅延や欠航が続くことが予想されます。
渡航予定の方へ
これから米国への渡航を予定している方、特にシカゴや中西部を経由するルートを予約している方は、ご自身のフライト状況を必ず確認してください。航空会社の公式ウェブサイトやアプリで最新の運航情報を入手し、必要であれば旅程の変更や代替手段の検討をお勧めします。
空港へ向かう前に、必ず最新の情報を確認することが不可欠です。冬の嵐は予測が難しく、状況は刻一刻と変化します。安全を最優先し、慎重な行動を心がけてください。

