IHGの「ホテル インディゴ」が世界200軒に到達し、7年で施設数を倍増させる急成長を遂げました。
インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)は2026年10月5日、同社のライフスタイルホテルブランド「ホテル インディゴ」の展開規模が世界で200軒に到達したと発表しました。均一化された従来の大型ホテルから、地域の個性や文化を重視した宿泊体験へと旅行者のニーズが移行する中、同ブランドは国際的なブティックホテル市場の成長を牽引しています。
わずか7年で施設数を倍増させた急成長の背景
ホテル インディゴは2019年時点で世界100軒を展開していましたが、それ以降の7年間で施設数を倍増させ、現在の200軒に到達しました。展開する国や地域は30カ国以上に及びます。
この急速な成長を後押ししているのは、国際的なブティックホテルおよびライフスタイルホテルに対する需要の拡大です。さらに、大手オンライン旅行代理店(OTA)との連携強化や、1億6,000万人以上の会員を抱える「IHGワンリワーズ」などのロイヤリティプログラムの拡充も、独自性を重視する宿泊客の獲得に大きく貢献しています。現在も134軒の開発パイプラインを抱えており、積極的な拡大路線が続いています。
「地域密着型」体験の提供が牽引する旅行需要
現代の旅行者は、どこに宿泊しても同じサービスが提供される画一的な大型リゾートよりも、その土地ならではの文化、歴史、食を色濃く反映した宿泊体験を求める傾向にあります。ホテル インディゴは各施設が立地する街の個性をデザインやサービスに取り入れ、ひとつとして同じホテルがないという独自性を維持しています。
このような地域のストーリーを体験するアプローチは、単なる宿泊施設の枠を超え、ホテルそのものを旅行の目的地とする旅行者の意欲を刺激しています。地域に根ざした運営は、今日の旅行トレンドにも合致しており、多種多様な背景を持つ現代のゲストから高い支持を得ています。
新興・リゾート地域への進出と予測される影響
都市部を中心に展開されてきたブティックホテルですが、近年は新興国やリゾート地域への進出が加速しています。直近ではカリブ海のタークス・カイコス諸島をはじめ、タイ・バンコクのトンローエリアなどへの拡大が見られています。さらにはサウジアラビアでの初展開や、エジプトでのブランド初となるレジデンス施設の立ち上げも計画されています。
今後予測される未来として、ライフスタイルブランドの台頭は世界のホスピタリティ産業の競争軸を「規模と均一性」から「個性と地域との共生」へと完全にシフトさせる可能性が高いと言えます。134軒の新規開業が予定通り進めば、数年後にはさらに展開規模が拡大し、競合他社もこれに追随する形で独自のライフスタイルブランドの投資を強化することが見込まれます。OTAの検索アルゴリズムやプロモーションにおいても、今後はこうした体験重視型のホテルがより優遇され、世界の旅行市場における主要な選択肢として定着していくことでしょう。

