ハイアットのロイヤリティプログラム「World of Hyatt」は、2026年5月20日より特典交換チャートを大幅に改定します。無料宿泊に必要なポイントレートが従来の3段階から5段階に細分化され、多くのホテルで必要ポイント数が増加します。特に人気ホテルやピークシーズンではポイントが高騰する見込みです。これはホテル業界全体の変動料金制への移行を反映したもので、会員はポイント利用の戦略をこれまで以上に練る必要があります。
ハイアットホテルズコーポレーションが運営するロイヤリティプログラム「World of Hyatt」は、2026年5月20日より特典交換チャートを大幅に改定することを発表しました。今回の改定では、ポイントでの無料宿泊に必要なレートが従来の3段階から5段階へと細分化され、多くのホテルで必要ポイント数が変更されます。旅行者にとっては、ポイント利用の戦略がこれまで以上に重要になりそうです。
改定の核心は「5段階レート」への移行
今回の変更で最も注目すべき点は、無料宿泊特典の交換レートが、従来の「オフピーク」「スタンダード」「ピーク」の3段階から、より細分化された5段階の階層へと移行することです。
これにより、ホテル側は需要に応じてより柔軟にポイント数を設定できるようになります。例えば、これまで「スタンダード」に分類されていた日程の中に、新たな中間レートが設定されることで、旅行者にとってはよりお得に宿泊できる機会が生まれる可能性があります。
しかしその一方で、需要が集中する時期や人気のホテルでは、最高レートが適用され、必要ポイント数が大幅に上昇することも予想されます。
112軒のホテルで必要ポイント数が引き上げ
今回の改定に伴い、計136軒のホテルでカテゴリー変更(必要ポイント数の変更)が行われます。その内訳は、112軒が必要ポイント数の引き上げ、残りの24軒が引き下げとなります。
特に影響が大きいのは、最上位カテゴリーに属するラグジュアリーホテルです。一部のホテルでは、最大で67%も必要ポイント数が上昇するケースも含まれており、これまで目標にしてきた憧れのホテルへの宿泊が、より困難になる可能性があります。
改定の背景にある業界のトレンド
ハイアットがこのタイミングで特典チャートの改定に踏み切った背景には、ホテル業界全体で進む「ダイナミックプライシング(変動料金制)」の流れがあります。
マリオットやヒルトンといった競合他社は、すでにポイント交換レートの変動制を導入しており、空室状況や需要に応じて必要ポイント数が日々変動する仕組みになっています。ハイアットはこれまで固定チャートを維持することで旅行者から高い評価を得てきましたが、収益性の最大化と需要の平準化を図るため、より市場の動向を反映させやすい制度へと舵を切ったものと考えられます。
3段階のレートでは捉えきれなかった細かな需要の波を、5段階にすることでより精密に価格設定に反映させ、プログラムの長期的な持続可能性を確保する狙いがあると言えるでしょう。
旅行者への影響と今後の予測
この変更は、World of Hyatt会員にとって一長一短と言えます。
閑散期を狙って旅行する旅行者にとっては、新たな中間レートの恩恵を受け、これまでよりも少ないポイントで宿泊できるチャンスが増えるかもしれません。
しかし、多くの旅行者が集中するピークシーズンや、人気の観光地のホテルを利用する場合、必要ポイント数が大幅に高騰することは避けられないでしょう。特に、限られたポイントを有効活用したいと考える旅行者にとっては、事前の計画と情報収集がこれまで以上に重要になります。
今後は、ポイントの価値が以前よりも流動的になるため、「いつ」「どこで」ポイントを使うかという戦略性が強く求められるようになります。改定が実施される2026年5月20日までに、現在保有しているポイントの利用計画を立て、特にカテゴリーが引き上げられるホテルでの宿泊を検討している場合は、早めに予約を確保することをお勧めします。
今回の改定は、ポイントを利用した旅行のあり方に大きな変化をもたらすものです。Arigatripでは、今後も最新情報を注視し、皆様の旅行計画に役立つ情報をお届けしていきます。

