MENU

    【2026年後半〜】欧州旅行が大きく変わる!新渡航制度「EES」と「ETIAS」を徹底解説

    この記事の内容 約4分で読めます

    2026年後半からEUは、生体認証による自動出入国管理システム「EES」と、ビザ免除国からの渡航者に義務付ける電子渡航認証

    ヨーロッパへの旅行を計画している方に、非常に重要なニュースです。欧州連合(EU)は、国境管理を強化し、渡航手続きを近代化するため、2つの新しい電子システム「EES」と「ETIAS」の導入を決定しました。これにより、2026年後半からヨーロッパへの渡航ルールが大きく変わります。

    これまでのパスポートにスタンプを押す手続きから、生体認証を利用したスマートな出入国へ。そして、これまでビザが不要だった国からの渡航者にも、事前の電子渡航認証が義務付けられます。

    この記事では、欧州旅行の未来を形作る「EES」と「ETIAS」について、その背景から具体的な内容、そして私たち旅行者にどのような影響があるのかを、分かりやすく解説します。

    目次

    背景:なぜ今、新しいシステムが導入されるのか?

    今回の大きな変更の背景には、主に「セキュリティの強化」と「国境管理の効率化」という2つの大きな目的があります。

    世界的に人々の移動が活発になる中で、EUはテロや組織犯罪のリスクから域内を守る必要に迫られています。従来のパスポートへのスタンプ押印による管理では、不法滞在者の正確な把握や、セキュリティ上のリスクを持つ人物の事前特定が困難でした。

    また、年間数億人が訪れるシェンゲン協定加盟国の国境では、出入国審査の混雑が大きな課題となっています。新しいシステムは、これらの課題をデジタル技術で解決し、より安全でスムーズな国境管理を実現することを目指しています。現在、シェンゲン協定にはブルガリアやルーマニアを含む29カ国が加盟しており、これらの国々を一体的に管理するための重要な一歩となります。

    新システム①:生体認証による出入国管理「EES」

    EES(Entry/Exit System)は、EU市民以外の短期滞在者(日本人旅行者も含む)を対象とした、新しい自動出入国管理システムです。

    EESの仕組みと特徴

    • 導入時期: 2026年後半を予定
    • 対象者: シェンゲン協定加盟国を訪れる、EU市民以外の短期滞在者
    • 主な変更点:
    • 生体認証データの登録: 初めてシェンゲン域内に入る際、空港などの国境で顔写真と指紋(4本指)のデータを登録します。このデータはシステムに3年間保存されます。
    • パスポートへのスタンプ廃止: 出入国の記録はすべて電子的に管理されるため、パスポートへのスタンプ押印がなくなります。
    • 手続きの自動化: 空港などに設置されるセルフサービスのキオスク端末を使い、旅行者自身で出入国手続きを行えるようになります。

    旅行者へのメリット

    EESの導入により、出入国審査の待ち時間が短縮されることが期待されます。また、滞在期間が自動的に計算されるため、「あらゆる180日の期間内で最大90日間」というシェンゲン協定の短期滞在ルール(90/180日ルール)を旅行者自身が正確に把握しやすくなります。

    新システム②:電子渡航認証システム「ETIAS」

    ETIAS(European Travel Information and Authorisation System)は、これまでビザなしでシェンゲン協定加盟国へ渡航できていた国・地域(日本を含む約60カ国が対象)の市民に義務付けられる、電子渡航認証システムです。アメリカのESTAやカナダのeTAに似た制度と考えると分かりやすいでしょう。

    ETIASの申請方法と注意点

    • 導入時期: EES導入の数ヶ月後(2026年後半〜2027年初頭)を予定
    • 対象者: 日本、米国、カナダ、韓国など、ビザ免除で渡航可能な約60カ国の国民
    • 申請プロセス:
    • オンライン申請: 渡航前に公式ウェブサイトまたはモバイルアプリから申請します。
    • 必要情報: パスポート情報、氏名、生年月日、連絡先、渡航目的、滞在予定国などの個人情報に加え、健康状態や犯罪歴などに関する質問に回答する必要があります。
    • 申請料金: 7ユーロ。ただし、18歳未満と70歳以上は無料です。
    • 有効期間: 一度認証されると3年間有効です(ただし、パスポートの有効期限がそれより前に切れる場合は、パスポートの有効期限まで)。有効期間内は何度でも渡航できます。

    ETIAS申請の重要性

    ETIASは、渡航前に個人の情報をスクリーニングし、EUへのセキュリティ上の脅威がないかを確認するためのシステムです。申請を忘れると、航空会社での搭乗やEUへの入国を拒否されることになります。ほとんどの申請は数分で承認されますが、追加の情報が必要な場合は最大で30日かかることもあるため、旅行計画が決まったら早めに申請することが推奨されます。

    予測される未来と旅行者への影響

    導入初期は余裕を持った行動を

    新しいシステムの導入直後は、旅行者や空港スタッフが手続きに慣れていないため、空港での混乱や一時的な待ち時間の増加が予想されます。特にEESの初回登録には時間がかかる可能性があるため、当面の間は、空港には時間に十分な余裕を持って到着することをお勧めします。

    スマートで安全な旅行体験へ

    長期的には、これらのシステムはヨーロッパ旅行をより快適で安全なものに変えるでしょう。出入国手続きは自動化ゲートでスムーズになり、パスポートのスタンプ欄を気にする必要もなくなります。セキュリティが強化されることで、私たちはより安心してヨーロッパの文化や歴史を楽しむことができるようになります。

    今から準備しておくべきこと

    • 最新情報のチェック: EUの公式サイトや外務省の海外安全情報、そして私たちArigatripのような旅行情報サイトで、EESとETIASの正式な導入時期や詳細に関する最新情報を常に確認しましょう。
    • ETIAS申請を忘れずに: 自分の渡航がETIASの対象となることを認識し、導入後は旅行計画のタスクリストに必ず「ETIAS申請」を加えましょう。
    • パスポートの確認: ETIASはパスポートに紐づけられるため、渡航前にパスポートの有効期限が十分に残っているかを確認することが、これまで以上に重要になります。

    欧州渡航のルールは、デジタル化の波に乗り、新たな時代へと移行しようとしています。事前の準備は少し増えますが、その先にはよりスマートで安全な旅が待っています。しっかりと情報をキャッチして、未来のヨーロッパ旅行に備えましょう。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    目次