欧州LCC大手easyJetのポルトガル拠点で、客室乗務員による5日間のストライキが実施され、運航の約80%にあたる443
Arigatrip 国際旅行ニュース
進行中の大規模ストライキの現状
2026年10月2日より、欧州の格安航空会社(LCC)大手であるeasyJetのポルトガル国内拠点(リスボン、ポルト、ファロ)において、客室乗務員による5日間のストライキが実施されています。ポルトガル国内では10月5日が「共和国設立記念日」の祝日にあたり、秋の連休を利用したバカンス需要がピークを迎えるなかでの決行となりました。
現地労働組合(SNPVAC)の発表によると、このストライキにより期間中に予定されていた運航の約80%に相当する443便以上がすでに欠航となっています。当初は約500便が影響を受けると推測されており、欧州域内を移動する多くの旅行者の足に深刻な乱れが生じています。
航空会社側の対応と激化する労使対立
事態の収拾を図るため、easyJet側はポルトガル政府が定める最低限の運航サービス(約22%)を維持しつつ、フランスなど他国の拠点から代替の航空機と乗務員を投入することで、当初予定の約55%の運航を確保する方針を打ち出しています。
しかし、この航空会社側の対応に対し、SNPVAC側はストライキ権を侵害する違法な労働力代替行為であると猛反発しています。労働組合側はすでにポルトガルの労働条件局(ACT)への告発や法廷闘争の準備を進めており、労使間の対立はかつてないほど激化しています。現在もストライキが継続している2026年10月5日時点において、双方の歩み寄りは見られず現場の混乱は続いています。
ストライキの背景にある労働環境の悪化
今回のストライキの背景には、航空需要の急回復に伴う現場への過度な負担と、構造的な労働環境の悪化があります。労働組合側は、頻繁に行われる直前のシフト変更、人員不足を補うための過度な残業の強要、さらにパイロットとの待遇格差や他国のeasyJet乗務員との賃金格差などを指摘しています。
経営側に対して労働協約の遵守とスケジュールの安定化を強く求めていますが、インフレによる生活費の高騰も相まって、実質的な賃金改善が進まない状況に乗務員の不満が限界に達した形です。
予測される未来の影響:クリスマス休暇への波及懸念
今回のストライキは10月6日に一旦終了する予定ですが、影響は秋の旅行シーズンにとどまりません。SNPVACは、今後の労使交渉で十分な改善案が提示されない場合、年末の繁忙期にあたる2026年12月19日から23日にかけて第2波となるストライキを決行するとすでに予告しています。交渉が決裂すれば、クリスマスシーズンの欧州交通網にさらなる大混乱を引き起こすことは避けられません。
旅行者への注意喚起
各国の大使館や旅行会社は、近日中にeasyJetを利用してポルトガルを発着・経由する予定の旅行者に対し、最新の運航情報を常に確認するよう強く推奨しています。航空会社の公式アプリやウェブサイトでフライト状況をこまめにチェックし、万が一の欠航に備えて陸路や他社便などの代替経路を事前にリサーチしておくことが重要です。
また、EUの乗客の権利を定める規則(EC261)によれば、自社スタッフのストライキによる欠航や大幅な遅延の場合、乗客は最大600ユーロの補償を受け取れる可能性があります。利用客は代替便の確保だけでなく、自身の法的な権利についても事前に確認しておくことが求められます。

