ニューヨークでブロードウェイミュージカルを初めて観る人へ、何を観るか、チケットの買い方、英語の不安、マナー、帰り方まで、失敗しないための完全ガイドです
ニューヨーク旅行でブロードウェイミュージカルを観たいけれど、「何を観ればいいか」「チケットをどこで買えばいいか」「英語がわからなくても楽しめるか」と悩んでいませんか?この記事では、韓国の大学路(テハンノ)から舞台芸術にハマり、ついにブロードウェイ初上陸を果たした莉佳が、おすすめ作品からTKTSやロッタリーを使った安いチケット購入法、服装・マナー・終演後の帰り方まで、初めての方が失敗しないためのすべてを詰め込みました。
舞台の夢を叶えたなら、次は人類の壮大な歴史が息づくギザの三大ピラミッドで時を超える旅へ、新たな冒険に出かけませんか。
ブロードウェイって、どんな場所?夢が生まれる劇場街の鼓動

「ブロードウェイ」とは、マンハッタン・ミッドタウンの西41丁目から西54丁目、6番街から8番街に広がる「シアターディストリクト」に集まる41の劇場群を指します。タイムズスクエアのネオンを中心に、世界中の才能が集まる商業演劇の最高峰エリアです。毎年トニー賞(Tony Award)の舞台となるこの場所は、単なる劇場群ではなく、無名の若者がスターへと上り詰めるシンデレラストーリーが今まさに繰り広げられている「夢の現場」でもあります。
夜になると劇場の正面ファサードが一斉にライトアップされ、開演を待つ人々の華やかな装い、期待に満ちた表情、オーケストラのチューニングの音…すべてが幕開けへのプロローグとなります。このエリアに身を置くだけで、まるで映画の主人公になったような高揚感に包まれるのが、ブロードウェイの魔法です。
ブロードウェイとオフ・ブロードウェイの違い
ブロードウェイは座席数500席以上の大型劇場での上演を指し、オフ・ブロードウェイは100〜499席の中規模劇場での上演を指します。規模の違いだけでなく、チケット価格や演目の傾向も異なります。
| 項目 | ブロードウェイ | オフ・ブロードウェイ |
|---|---|---|
| 劇場規模 | 500席以上 | 100〜499席 |
| チケット価格 | 高め(数万円〜) | 比較的手頃 |
| 演目の傾向 | 大型商業作品・ロングラン公演が多い | 実験的・新作・小規模作品が多い |
| 代表的な例 | ライオンキング、ウィキッド、ハミルトン | Sleep No More、Blue Man Groupなど |
| トニー賞対象 | 対象 | 対象外(オビー賞など別の賞) |
「オフ・ブロードウェイだから劣る」というわけではありません。後にブロードウェイへ移転した名作も多く、より実験的・前衛的な作品を楽しみたい方にはオフ・ブロードウェイもおすすめです。予算を抑えたい場合の選択肢としても有力です。
【体験者が選ぶ】絶対に観たい!ブロードウェイミュージカルおすすめ名作
観たい作品を決めるのは、ブロードウェイ観劇計画の最初の醍醐味。ここでは永遠の定番から話題の最新作まで、カテゴリ別に私が心からおすすめしたい作品を厳選してご紹介します。
永遠のクラシック – 初めてならまずこの感動を
ブロードウェイ初体験の方には、長年にわたってロングランを続ける名作から入ることをおすすめします。言語の壁を超えて心に響く普遍的なストーリーと圧倒的な舞台芸術が揃っています。
The Lion King(ライオンキング)
ミンスコフ劇場(Minskoff Theatre)を舞台に上演されるブロードウェイ版『ライオンキング』は、日本の劇団四季版とは比べものにならない圧倒的なスケールを誇ります。オープニング「サークル・オブ・ライフ」で、動物のパペットが客席通路からステージへ歩み寄るシーンは鳥肌もの。1997年の初演以来、トニー賞6部門を受賞し、現在も世界中で上演されるミュージカル史上屈指のロングランを誇ります。日本語でストーリーを事前に知っている方がほとんどのため、英語力に不安がある方にも特におすすめです。
Wicked(ウィキッド)
ガーシュウィン劇場(Gershwin Theatre)で上演される『ウィキッド』は、『オズの魔法使い』の「悪い魔女」エルファバの視点から物語を再解釈した傑作です。1幕ラスト、エルファバが歌う「Defying Gravity」は感動の渦。女性同士の友情と葛藤を繊細に描いたストーリーは、英語が完全に理解できなくても感情で追うことができます。2024年には映画版も公開され、改めて世界的な注目を集めました。プレイビル(Playbill)のデザインまでこだわり抜かれた上質な舞台芸術を体感してください。
今、最も熱い! – 最新トレンドを体感したいならこちら
せっかくニューヨークまで来たなら、今ここでしか観られない話題作を押さえておきましょう。エンタメ最前線のエネルギーを体感できます。
Hamilton(ハミルトン)
ブロードウェイの歴史を変えた革命的ミュージカル。アメリカ建国の父の一人、アレクサンダー・ハミルトンの生涯をヒップホップ・R&B・ジャズで描いた作品で、トニー賞11部門を受賞しました。歴史ものと聞いて敬遠するのはもったいない。移民が成り上がる姿、ラップバトル形式の政治討論は今の時代に強く響きます。チケットは依然として入手困難ですが、後述するロッタリーへの毎日挑戦が攻略の近道です。
MJ the Musical(MJ ザ・ミュージカル)
キング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンのキャリアを描いたこの作品は、ミュージカルというより最高峰のライブショー。「Beat It」「Billie Jean」「Thriller」が鳥肌が立つほどのパフォーマンスで蘇ります。マイケルを愛する全ての人に、劇場全体が一体となるカーテンコールは生涯忘れられない体験になるでしょう。
映画ファン必見! – おなじみの世界観に浸る楽しさ
知っているストーリーほど感情移入しやすく、言語の壁も感じにくくなります。映画を原作とするミュージカルは、舞台ならではの演出の違いを楽しめるのも醍醐味です。
Moulin Rouge! The Musical(ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル)
バズ・ラーマン監督の名作映画が煌びやかな舞台に。70曲以上のポップソングが絶妙に融合した音楽、客席まで丸ごとムーラン・ルージュの世界としてデザインされたアル・ハーシュフェルド劇場の内装は、入った瞬間から別世界です。セクシーでゴージャス、そして少し切ない世界観が好きな方にはたまらない一作。トニー賞10部門ノミネート、4部門受賞の実力作です。
& Juliet(&ジュリエット)
「もしジュリエットが生きていたら?」というifストーリーをブリトニー・スピアーズやケイティ・ペリーのヒット曲に乗せて届けるガールズパワー全開のミュージカル。観終わった後は最高に幸せな気分になること間違いなし。誰もが知っているポップソングが次々と登場するため、英語力に自信がなくても思いきり楽しめる作品です。
英語がわからなくても楽しめるおすすめ作品
英語に不安がある方でも、事前にあらすじを把握しておけばブロードウェイは十分楽しめます。特に以下の作品は視覚・音楽・ダンスで物語が直感的に伝わるためおすすめです。
- ライオンキング:誰もがストーリーを知っており、パペットや映像美で言語を超えて感動できる
- ウィキッド:感情表現が豊かで、音楽だけで物語の起伏が伝わる
- MJ ザ・ミュージカル:マイケルの名曲が全編に流れるため、言葉よりも音楽と身体で楽しめる
- ムーラン・ルージュ!:知っているヒット曲が次々登場し、視覚的な演出が圧倒的
- &ジュリエット:90〜2000年代のポップソングが中心で、聴き覚えのある曲で感情移入しやすい
作品によっては専用アプリや端末で日本語字幕を提供しているケースもあります。観劇前に公式サイトで字幕サービスの有無を確認してみてください。また、家族向けにニューヨーク観光を計画している方は、ニューヨークのグルメ事情と合わせてシアターディストリクト周辺のレストランも調べておくと旅程がスムーズになりますよ。
ブロードウェイミュージカルのチケットの買い方・安く買う裏技

ブロードウェイのチケットは購入方法によって価格や手間が大きく異なります。下の比較表で4つの方法を一覧で確認し、自分に合った方法を選びましょう。
| 購入方法 | 料金相場 | メリット | デメリット | おすすめな人 |
|---|---|---|---|---|
| 公式サイト(Telecharge / Ticketmaster) | 定価+手数料(高め) | 座席を自由に選べる。偽物リスクなし。日本から事前予約可 | 英語サイト。手数料が上乗せされる | 行きたい作品・座席が決まっている人 |
| TKTS(チケッツ) | 定価の20〜50%OFF | 当日割引で購入可能。タイムズスクエアの雰囲気も楽しめる | 当日のみ。どの作品が出るか事前にわからない | 当日に柔軟に観たい人・複数作品から選びたい人 |
| ロッタリー/ラッシュ | 破格(数千円〜) | 好席が格安で手に入ることも。ハミルトンなど人気作に挑戦できる | 当選・入手の保証なし。早朝や直前の手続きが必要 | 運試しが好きな人・時間に余裕がある人 |
| 日本の代理店 | 定価+代行手数料(割高) | すべて日本語で手配可能。ホテル配送サービスもあり | 最も割高になりやすい | 英語が不安な人・旅行全体を代理店に任せたい人 |
公式サイト(Telecharge / Ticketmaster)で確実に予約
最も信頼できるのはテレチャージ(Telecharge)またはチケットマスター(Ticketmaster)からの公式購入です。座席表を見ながらオーケストラ席・メザニン席・バルコニー席を細かく選べるため、座席位置にこだわりがある方に最適です。
- メリット:正規料金で偽物リスクゼロ。日本にいる間に予約完了でき、購入後はEチケットがメールで届くのでスマホに保存すればOK
- デメリット:サイトは英語表記。チケット代にFacility Fee・Service Feeなどの手数料が加算されるため、表示価格よりやや高くなる
- 攻略のコツ:人気作は数ヶ月前から売り出されます。旅行日程が決まったら早期に購入するほど、良席・好み価格帯の席を確保しやすくなります
TKTS(チケッツ)で当日割引チケットを狙う
タイムズスクエアにある赤い階段の下のブース「TKTS(チケッツ)」では、当日公演の売れ残りチケットが20〜50%割引で販売されます。どの作品がいくら割引になるかは当日まで不明ですが、公式アプリでリアルタイムに確認が可能です。
- 場所:タイムズスクエアの象徴的な赤い階段(TKTS Booth)の下
- 販売対象:当日のマチネ(昼公演)とソワレ(夜公演)のみ
- 私が実際に並んだ時の様子:平日ソワレの公演を目当てに開始30分前に並んだところ、列は20〜30人ほどで約20分待ち。ブース周辺はタイムズスクエアの賑わいそのもので、待ち時間も楽しみの一つでした。週末マチネは特に混み合うため、1時間前の到着が安心です
- 攻略のコツ:人気公演はオープン直後に売り切れることが多い。一方、開演ギリギリに行くとさらに割引率が上がるチケットが出ることもあります(ただし選択肢は限られます)
ロッタリーとラッシュチケットで破格を狙う
最も安くチケットを手に入れる方法が、ロッタリー(抽選)とラッシュチケット(先着窓口販売)です。確実性はありませんが、当選・入手時の喜びは格別です。
- ロッタリー:多くの公演が公式アプリやウェブサイトでオンライン抽選を実施。公演前日〜当日に申し込み、当選すれば破格の価格で購入可能です。当選確率は作品の人気度や申込数によって大きく異なりますが、毎日複数の公演に申し込むことで当選チャンスを高められます。「ハミルトン」のデジタルロッタリーは特に有名で、好席が当たることも珍しくありません
- ラッシュチケット:劇場ボックスオフィスがオープンした直後に先着順で販売される格安チケット。確保には早朝からの並びが必要な場合もありますが、情熱が試される分、手に入れた時の達成感は抜群です
- 注意点:価格・販売条件は公演によって異なります。最新情報は各公演の公式サイトで確認してください
日本の代理店を活用して安心予約
英語手続きに不安がある方や、旅行全体をパッケージで手配したい場合は、日本の旅行代理店や専門のチケット代行サービスが有力な選択肢です。
- メリット:すべて日本語で手続き可能。チケットの受け取り方法や注意事項も丁寧に説明してもらえます。ホテル配送サービスを提供している会社もあります
- デメリット:公式サイトに比べて代行手数料が上乗せされるため割高になります。「安心料」と考えて、旅のスタイルに合わせて判断を
完璧なブロードウェイ体験のための完全ガイド・スケジュール
チケット料金の相場と座席の選び方
ブロードウェイのチケット価格は作品の人気度・公演日・座席位置によって大きく変動します。週末や祝日は高くなる傾向があり、マチネ(昼公演)はソワレ(夜公演)より割安なことが多いです。
| 座席タイプ | 位置 | 特徴 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| オーケストラ席(Orchestra) | 1階席 | 舞台に最も近い。俳優の表情・息遣いを間近に感じられる | 臨場感重視の方。記念の特別観劇に |
| メザニン席(Mezzanine) | 2階席 | 舞台全体を俯瞰できる。コスパが高い人気エリア | ダンスや舞台装置の全体像を楽しみたい方 |
| バルコニー席(Balcony) | 3階席以上 | 舞台から距離があるが最も安価。オペラグラスで補える | 予算を抑えたい方・雰囲気を味わいたい方 |
最新の価格は公式サイトやTelecharge・Ticketmasterで確認してください。なお、オンライン予約時はチケット代に加えてService FeeやFacility Feeなどの手数料が加算されます。
最高の夜にするためのタイムスケジュール例
夜7時半開演のソワレを観る場合のモデルプランです。食事・移動・終演後まで含めると約5〜6時間を見込んでおくと余裕を持って楽しめます。
- 17:00〜 プレシアター・ディナー:シアターディストリクト周辺のレストランで、観劇前の特別メニューを楽しむ(後述)
- 18:45〜 劇場に到着・セキュリティチェック:開演45〜30分前には劇場へ。手荷物検査があるため大きなバッグは事前に預けておく
- 19:00〜 開場・入場準備:トイレ(特に女性用は長蛇の列。早めに済ませるのが鉄則)、グッズ購入、ドリンク購入を済ませる
- 19:30〜 開演:スマホの電源を完全にオフにして、目の前の世界に没入する
- 21:00頃〜 インターミッション(休憩15〜20分):トイレ・追加ドリンク・ロビーでの歓談
- 22:30頃〜 終演・スタンディングオベーション:感動のフィナーレ。劇場全体が一体となる瞬間を味わう
- 22:45頃〜 ステージドアで出待ち(任意):時間と体力があればキャストに会いに行く
終演後の帰り方と夜の治安対策
ブロードウェイの公演は22:30〜23:00頃に終わることが多く、深夜帰宅となります。タイムズスクエア周辺は人通りが多く明るいエリアですが、夜間の移動は注意が必要です。
- UberまたはLyftの活用が最もおすすめ:配車アプリで劇場前から直接ホテルまで安全に移動できます。終演直後は需要が集中してやや割高・待ち時間が発生することがあるため、終演前に予約しておくか、タイムズスクエアから数ブロック離れた場所で拾うと早く捕まります
- イエローキャブ:劇場前でも拾えますが、終演直後はタクシーが集中して混雑します。流しのタクシーより配車アプリのほうが料金が透明で安心
- 地下鉄:深夜でも運行していますが、慣れていない方は人が多い車両・明るいホームで待つこと。スマホの取り出しには注意を
- 徒歩:宿泊先が近い場合でも、深夜はグループで行動し、暗い路地は避けましょう
- 貴重品管理:混雑したエリアではスリに注意。バッグは前に抱える、スマホのしまい忘れに気をつけることが大切です
ニューヨークの夜をもっと楽しみたい方には、摩天楼の麓で楽しむ究極のグルメ情報も参考にしてみてください。終演後の夜食スポット選びに役立ちます。
知っておきたい!観劇のマナーとQ&A
服装はどうしたらいい?ドレスコードはあるの?
厳密なドレスコードはありません。ジーンズやスニーカーなどカジュアルな服装の方も多く見かけます。ただし、劇場内は冷房が強く効いていることが多いため、夏でも羽織ものの持参は必須です。
せっかくの特別な夜なので、「スマートカジュアル」を意識すると気分が高まります。
- 女性:上品なワンピース、ブラウス+スカートやパンツ、さりげないアクセサリーをプラス
- 男性:襟付きシャツやポロシャツ、チノパンやスラックス、軽くジャケットを羽織る
- 避けたほうが良い服装:ビーチサンダル、過度にダメージの入ったジーンズ、ラフすぎるスウェットスタイル
- 必携アイテム:カーディガン、ストール、薄手のジャケットなどの羽織もの(冷房対策として真夏でも必須)
持ち物チェックリストと劇場内の寒さ対策
観劇当日に「忘れた!」と後悔しないよう、事前にチェックしておきましょう。
| カテゴリ | アイテム | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 必須 | チケット(EチケットQRコード) | スマホに保存。充電切れに注意 |
| 必須 | 身分証明書(パスポートorコピー) | お酒の注文やチケット確認時に必要 |
| 必須 | クレジットカード/少額の現金 | グッズ・ドリンク購入、チップ用 |
| 必須 | 羽織もの(カーディガン・ストール) | 劇場内の冷房対策。夏も必携 |
| あると便利 | オペラグラス | 2〜3階席でキャストの表情まで楽しめる |
| あると便利 | のど飴 | 乾燥した劇場内での咳を防ぐ |
| あると便利 | 酔い止め薬 | 回転舞台・激しい照明演出に備えて |
| 持込禁止 | 大型バッグ・スーツケース | クロークに預けるかホテルへ置いてくる |
| 持込禁止 | プロ用カメラ・録音機器 | 撮影・録画・録音は著作権違反 |
| 持込禁止 | 外部からの飲食物 | 劇場内バーで購入したものはOK |
上演中のマナー、これだけは守ろう!
素晴らしい舞台は、優れたキャストと礼儀正しい観客が揃ってこそ完成します。周囲の方への配慮を忘れずに。
- 携帯電話は必ず電源オフ:マナーモードのバイブ音や画面の光も他の観客の集中をそぎます。開演前に完全に電源を切ってください
- 上演中の会話は厳禁:小声でも意外と響きます。感想はインターミッションや終演後に
- 写真・動画の撮影は禁止:カーテンコール含め上演中の撮影は著作権違反となります。記憶に焼き付けましょう
- 前のめりにならない:熱中するとつい前傾みになりますが、後ろの人の視界を妨げます。背もたれに背中をつけて観劇を
- 飲食の音に注意:劇場バーで購入した飲み物でも、氷の音やカップのガサガサ音は控えめに
- 遅刻しない:開演後は基本的に入場できないか、区切りのよい場面まで扉の外で待機となります。余裕を持って到着を
観劇だけじゃない!シアターディストリクトの歩き方

ブロードウェイの楽しみは劇場内だけに留まりません。観劇の前後の時間を上手に活用して、シアターディストリクトを120%満喫しましょう。
プレシアター・ディナーで気分を高める
観劇前の食事は、これから始まる舞台へのワクワク感を膨らませる大切なひとときです。シアターディストリクト周辺には「プレシアター・メニュー」を提供するレストランが多数あり、公演開始に間に合う時間設定でコース料理が楽しめます(通常メニューより手頃なことが多いです)。必ず事前予約を入れておくことをおすすめします。
- Sardi’s(サーディズ):1927年創業の歴史ある名店。壁一面の有名人カリカチュア(似顔絵)が見どころで、古き良きブロードウェイの雰囲気を味わいながらクラシックなアメリカ料理を楽しめます。少しフォーマルな気分に浸りたい時におすすめ
- Joe Allen(ジョー・アレン):俳優や業界関係者に愛される名店。壁に飾られた短命に終わったブロードウェイ作品のポスターがユニーク。カジュアルな雰囲気でハンバーガーやステーキが評判です
- Carmine’s(カーマインズ):大皿でシェアする南イタリア料理が名物。家族・グループでワイワイ楽しむのに最適。ボリューム満点なので注文しすぎにご注意を
ニューヨークの食文化をさらに深掘りしたい方は、眠らない街のガストロノミーもあわせて読んでみてください。シアターディストリクト周辺を含む、深夜まで楽しめるニューヨークのグルメ情報が詰まっています。
夢の続き…ステージドアでの出待ち体験
終演後、楽屋口(ステージドア)にはキャストに会おうと多くのファンが集まります。俳優たちはこの出口を通って帰宅するため、運が良ければサインや写真に応じてもらえることも。憧れのスターと近くで触れ合える夢のような体験です。プレイビル(Playbill、公演プログラム)とペンを手に持って待っていると、よりスマートにサインをお願いできます。
- 俳優が現れた際は、押し合いをせず静かに待つこと
- 疲れていたり急いでいる俳優を無理に引き止めない。感謝の言葉を伝えるだけでも十分です
- 撮影を許可してもらえた場合は、フラッシュをオフにして素早く済ませる配慮を
ブロードウェイの精神に触れる-関連スポット巡り
より深くブロードウェイの世界を体感したいなら、次のスポットにも立ち寄ってみましょう。
- Drama Book Shop(ドラマ・ブックショップ):演劇関連の書籍や脚本を専門に扱う100年以上続く老舗書店。『ハミルトン』のリン=マニュエル・ミランダが共同オーナーになったことでも話題。演劇ファンの聖地です
- One Shubert Alley(ワン・シューベルト・アレー):ブロードウェイミュージカルの公式グッズが一堂に揃うギフトショップ。現在上演中の作品はもちろん、過去の名作グッズが見つかることも。お土産選びにぴったりです
ニューヨーク観光をもっと広げたい方には、ニューヨークの喧騒を離れてアートと自然に癒されるグレンズフォールズへの小旅行も素敵な選択肢です。
さあ、あなただけの物語が始まる舞台へ
ブロードウェイとは、単なる観劇体験ではありません。劇場へ向かう途中の高揚感、幕が開く一瞬の静けさ、オーケストラの音楽が体を震わせる瞬間、隣に座る見知らぬ人と共に笑い涙し、スタンディングオベーションで会場全体が一つになるあの感覚。そのすべてが、忘れがたい夜を作り上げるのです。
私がブロードウェイで観劇したあの夜、カーテンコールでキャストたちが手を取り合う姿を見て、脚本家・作曲家・演出家・衣装デザイナー・照明スタッフ…数えきれない人々の情熱がこの数時間の奇跡を支えているのだと実感しました。そして、韓国の大学路で小さな舞台に心を奪われた日から、世界最高峰の劇場に辿り着くまでの自分の旅も、不思議と重なって見えました。
チケットを手に入れ、お気に入りの服を選んで、ニューヨークの劇場へ。トニー賞を受賞した最高峰のキャストたちが、あなた自身の物語が始まる瞬間を待っています。次の休暇には、ぜひニューヨークで一生忘れられない夜を体験してみませんか?
よくある質問(FAQ)
ブロードウェイミュージカルで一番人気な(有名な)作品は何ですか?
上演回数・観客動員数の観点からは、1997年初演の『ライオンキング』が最長ロングランのひとつとして特に有名です。チケット入手の話題性では『ハミルトン』が圧倒的な人気を誇り、2015年の初演以来、ブロードウェイ史上最も革命的な作品と評されています。初めてのブロードウェイ観劇なら知名度・感動・視覚的な壮大さを兼ね備えた『ライオンキング』がおすすめです。
ブロードウェイとオフ・ブロードウェイの違いは何ですか?
最大の違いは劇場の規模です。ブロードウェイは座席数500席以上の大型劇場での上演を指し、オフ・ブロードウェイは100〜499席の中規模劇場での上演を指します。ブロードウェイは大型商業作品・ロングラン公演が中心で、トニー賞の対象となります。オフ・ブロードウェイは実験的・新作的な演目が多く、チケット価格も比較的手頃なため、予算を抑えたい方や前衛的な作品に興味がある方にもおすすめです。
ニューヨークのミュージカル観劇にドレスコードはありますか?
厳密なドレスコードはありません。ジーンズやスニーカーなどカジュアルな服装で問題なく入場できます。ただし、劇場内は冷房が強く効いていることが多いため、夏であっても羽織もの(カーディガン・ストールなど)の持参は必須です。せっかくの特別な夜なので、清潔感のある「スマートカジュアル」を意識すると気分も高まります。
英語がわからなくてもミュージカルを楽しめますか?
十分に楽しめます。事前にあらすじを日本語で読んでおけば、言語の壁はほとんど気になりません。特に『ライオンキング』『ウィキッド』『MJ ザ・ミュージカル』『ムーラン・ルージュ!』などは、音楽・ダンス・衣装・舞台装置の視覚的な迫力で物語が直感的に伝わります。また、作品によっては日本語字幕サービス(専用アプリや端末)が提供されているケースもあります。公式サイトで事前に確認してみてください。
ブロードウェイのチケットを安く買う方法はありますか?
主に3つの方法があります。①タイムズスクエアの赤い階段下にあるTKTS(チケッツ)で当日公演のチケットを20〜50%割引で購入する、②各公演の公式サイト・アプリでオンラインロッタリー(抽選)に毎日申し込む(当選で破格の価格で購入可能)、③劇場ボックスオフィスが開いた直後に先着順で購入するラッシュチケットを狙う、の3つです。また、公式サイトで早期購入するほど座席の選択肢が広がり、マチネ(昼公演)はソワレ(夜公演)よりも安い傾向があります。最新の価格・販売条件は各公演の公式サイトでご確認ください。

