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フィリピン
フィリピン最北端の秘境バタネス諸島へ。台風と生きる民の食卓から、生きるための知恵を味わう旅
「フィリピンの楽園」と聞けば、多くの人が真っ白な砂浜とどこまでも続く青い海を思い浮かべるだろう。セブやボラカイ、パラワンといった名前が次々と挙がるはずだ。しかし、僕が焦がれ続けたのは、そのどれでもない。フィリピンの最北端、台湾との間にぽ... -
ヨーロッパ
銀の城壁に響くオスマンの記憶、アルバニア・ジロカストラの石畳で味わう家庭料理の物語
ヨーロッパの空の下、僕はいくつもの街の石畳を踏みしめてきた。パリのシャンゼリゼ、ローマのフォロ・ロマーノ、プラハのカレル橋。どれもがそれぞれの歴史をその凹凸に刻み込み、旅人の足音に静かに応えてくれる。けれど、アルバニア南部、ドリーナ渓谷... -
ポルトガル
黒マントが奏でる哀愁のセレナーデ。ポルトガル・コインブラ、学生ファドの夜に溶ける旅
ポルトガルという国を旅するとき、多くの人がリスボンやポルトの華やかな街並みを思い浮かべるかもしれません。しかし、その二大都市のちょうど中間に、時が止まったかのような古都が静かに息づいていることをご存じでしょうか。その名はコインブラ。ポル... -
アジア
アンコール・ワットに眠る奇跡の夜明け。一生忘れられない聖なる日の出と出会う旅
カンボジアという国の名を耳にしたとき、多くの人の脳裏に浮かぶのは、あの荘厳な寺院のシルエットではないでしょうか。鬱蒼としたジャングルの中から、まるで神々の手によって置かれたかのように姿を現す、アンコール・ワット。その存在は、単なる世界遺... -
中東
ホルムズ海峡の果て、時が止まる村クムザールへ。漁師が振る舞う、人生最高のシーフードを求めて
世界の果て、と聞いて、あなたはどんな風景を思い浮かべるでしょうか。地の果て、空の果て、海の果て。私にとってそれは、地図の空白を埋めるように存在する、まだ見ぬ場所への憧れの同義語でした。大学時代から古びたもの、忘れられた場所に惹かれ、世界... -
アフリカ
砂漠の真ん中で、なぜかドイツの味がする。ナミビアの小さなオアシス「ウイス」で出会った奇跡のケーキ
「地球の果てで、とびきり美味しいケーキが食べられる場所があるんだよ」 旅の途中で出会ったバックパッカーが教えてくれたのは、まるで都市伝説のような話でした。場所は、アフリカ南西部に位置するナミビア。広大なナミブ砂漠のどこかにある、ウイスとい... -
ヨーロッパ
絶海の孤島、フェロー諸島ガサダール村へ。断崖に響く風の詩と、時を喰らう発酵文化の旅
北緯62度、北大西洋の荒波に浮かぶ緑の宝石、フェロー諸島。スコットランドとアイスランドの間にぽつんと存在するその島々は、まるで神々が遊び疲れて置き忘れていったかのような、荒々しくも神聖な空気をまとっています。切り立った断崖、地面を覆い尽く... -
ヨーロッパ
エメラルドの迷宮へ。クロアチア・プリトヴィツェ湖群、幻想的な水の森を歩く旅
もし、世界に「神々が創った水の彫刻」があるとするなら、それはきっとクロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園のことでしょう。エメラルドグリーンからコバルトブルーへと、光の角度で無限の表情を見せる湖水。その間を縫うように流れ落ちる大小無数の滝... -
北米
魂が震える、エメラルドの絶景へ。カナディアンロッキー、バンフ国立公園に心溶かす旅
普段、僕は四角いジャングル、つまり金網に囲まれたリングの上で汗を流している。相手の動きを読み、一瞬の隙を突く。アドレナリンが全身を駆け巡り、痛みと興奮が入り混じる世界。そんな日常を送る僕が、時折無性に求めるものがある。それは、人間のスケ... -
アメリカ
ポートランド vs シアトル、理想の暮らしを探す旅。カフェと緑に満たされるアメリカ北西部の鼓動
カスケード山脈の豊かな森と、太平洋へと注ぐ清らかな水に抱かれたアメリカ北西部。そこに、まるで双子のように寄り添いながら、全く異なる個性で輝く二つの都市があります。ひとつは「Keep Portland Weird(ポートランドをヘンテコな街のままに)」を合言... -
フィレンツェ
赤の都か、花の都か。イタリアの魂を味わう、ボローニャとフィレンツェ美食紀行
イタリアの旅を思い描くとき、多くの人の脳裏に浮かぶのは、コロッセオの雄大な姿やヴェネツィアの運河をいくゴンドラだろうか。もちろん、それらはイタリアが持つ数多の顔のひとつ。しかし、もしあなたがこの国の本当の心臓の鼓動、人々の生活に深く根ざ... -
アジア
砂塵に眠る色彩の迷宮へ。インド・シェカワティ、壁がキャンバスの青空美術館
アパレル企業で働きながら、長期休暇のたびに世界の街角へ飛ぶ。それが私のライフワーク。パリの美術館で印象派の光にため息をつき、フィレンツェの路地でルネサンスの息吹を感じる。整然と管理された空間で、完璧な照明のもと、ガラスの向こうに鎮座する...








