バルカン半島の内陸に抱かれ、複雑な歴史の地層の上に新しい国として歩み始めたコソボ。その名は、どこか遠い響きと、紛争の記憶を伴って私たちの耳に届くかもしれません。しかし、そのイメージの奥深くには、何世紀にもわたって受け継がれてきた温かく、滋味深い文化が息づいています。特に、人々の暮らしの中心にある「食」には、この土地の魂そのものが溶け込んでいるのです。
今回、私が旅の目的地として選んだのは、コソボ南東部に位置する小さな村、パルテシュ。首都プリシュティナの喧騒から離れ、セルビア系の住民が多く暮らすこの村には、古き良きバルカンの原風景と、素朴ながらも力強い伝統料理が今なお大切に守られています。それは、ただ空腹を満たすためのものではなく、家族の絆を紡ぎ、コミュニティを繋ぎ、大地の恵みへの感謝を捧げるための、いわば食を通じた祈りのようなもの。この記事では、パルテシュの家庭の食卓から、コソボの魂を宿す伝統料理の奥深い世界へと皆様をご案内します。まだ見ぬ美食の旅へ、さあ、ご一緒に参りましょう。
コソボの隣国であり、同様に多様な文化が交差するセルビアのヴォイヴォディナ地方の魅力も、バルカンの食と文化を深く知る旅人には見逃せません。
時が止まったかのような村、パルテシュへ

首都プリシュティナからバスに揺られて約1時間半。窓外の景色が近代的な建物から次第に、なだらかな丘陵と赤茶色の屋根が点在するのどかな田園風景へと変わっていく頃、パルテシュという村が見えてきます。この村はコソボ内でもセルビア系住民が多く暮らす数少ない地域の一つで、教会から響く鐘の音やキリル文字で掲げられた看板が、この土地の独特な文化的背景を伝えています。
村の中に足を踏み入れると、まるで時間が数十年前で止まったかのような懐かしい感覚に包まれます。石畳の細い道、白壁に覆われた素朴な家々、庭先で元気に走り回る子どもたちの笑い声が響きます。道端では、背を丸めた年配の男性たちがベンチに腰かけてゆったりと会話を楽しみ、軒先では年配の女性たちが野菜の手入れに精を出しています。すれ違う村人たちは、見慣れない東洋人である私に少し驚いた表情を見せるものの、こちらが微笑むと恥ずかしそうにしながら優しく笑い返してくれました。
この村には派手な観光スポットはありません。それでも、ここには都会で失われがちな、人間らしい生活のリズムがしっかりと息づいています。太陽と共に目覚め、土地を耕し、家族と共に食卓を囲み、日が沈めば静かな夜を迎える。こうした日々の営みの積み重ねこそが、パルテシュの最大の魅力であり、これから紹介する素晴らしい食文化の基盤となっているのです。
コソボの食文化を支える、大地の恵み
パルテシュの料理を語る際に欠かせないのは、この地の豊かな自然環境です。村を囲む広大な畑では、そこで育った野菜や穀物が日々の食卓を彩っています。化学肥料や農薬に頼らず、伝統的な農法で育てられた野菜は、見た目は不揃いでも生命力にあふれ、味わい深いのが特徴です。
夏になると、太陽の光をたっぷり浴びたトマトやナス、そしてパプリカが畑を鮮やかに染め上げます。特にパプリカはこの土地の料理の精神とも言える存在で、さまざまな料理に用いられるだけでなく、ペーストにして冬のための保存食「アイヴァル」へと加工されます。秋にはトウモロコシやカボチャが収穫され、寒い冬に備えます。春になると、野山に自生するハーブや山菜が食卓に新たな息吹をもたらします。
加えて、畜産も盛んで、羊や牛がのんびりと草を食べる風景が至る所で見られます。新鮮なミルクからは風味豊かなチーズや「カイマク」と呼ばれる濃厚なクリームが作られ、肉は「タヴァ」などの煮込み料理に深い旨味を加えます。地産地消という言葉が広まる以前から、パルテシュの人々は自らの土地で育った食材を食べ、自然のサイクルとともに暮らしてきました。彼らの料理には、この大地への深い敬意と感謝が、まるで隠し味のように込められているのです。
パルテシュの食卓に並ぶ、魂の料理たち

さあ、いよいよパルテシュの家庭で愛されてきた伝統料理の数々をご紹介いたしましょう。どの料理も派手さはないものの、一口味わえば、その素朴さの中に秘められた深い味わいが、心と身体をゆったりとほぐしてくれることでしょう。
フリヤ (Flija) – 絆を紡ぐ層状パイ
パルテシュの人々に「最も特別な料理は何か」と問えば、多くの答えは「フリヤ」になるでしょう。これは単なる食べ物ではなく、家族や近隣の人々が集まり、時間と手間を惜しまず共に作り上げる、一種の儀式であり、交流の場でもあるのです。
共同で作る喜び
フリヤ作りは晴れた日の屋外で行われます。まず、小麦粉、水、塩だけで作るクレープ状のやわらかな生地と、溶かしたバターやカイマクを混ぜたものを準備。主役は「テプシ」と呼ばれる大きな円型の鉄鍋と、「サッチ」と名付けられたドーム型の鉄蓋です。
熱したテプシに生地をお玉で放射状に少しずつ流し入れ、その上に熱した灰と炭を乗せたサッチをかぶせて数分間焼きます。生地の表面が熱で焼き固まったら蓋をあけ、溶かしバターやカイマクを塗り、再び生地を同様に流し入れる。この工程を何十回も繰り返すのです。焼いては塗り、また焼くという手間のかかる行程ですが、人々はおしゃべりをしたり歌を歌いながら和やかに過ごします。
幾重にも焼き重ねられた生地は、この地の歴史の地層を思わせます。完成すると、見事に層を成した巨大なパイが出来上がり、表面は香ばしくパリッと、中はしっとりもちもちの食感に。生地の素朴な味わいにバターやカイマクの濃厚な風味が絡み合い、口いっぱいに広がります。自家製ヨーグルトやチーズ、蜂蜜を添えて食べるのが一般的で、その組み合わせはまさに至福のひとときです。
フリヤをいただくとき、人々は味わいだけでなく、共に過ごした時間や手間、そして完成の喜びを分かち合います。フリヤはパルテシュの人々の絆を象徴する、まさに魂の料理と言えるでしょう。
タヴァ (Tavë) – 土鍋で奏でる大地の調べ
「タヴァ」とはバルカン半島各地で見られる土鍋を用いた煮込み料理の総称です。パルテシュのタヴァは、この地で採れた素材の旨味を最大限に引き出した、シンプルながら贅沢な一皿です。
土鍋が引き出す旨味
肉はラムや牛、鶏など骨付きの塊を使用し、タマネギやニンニクとともに土鍋でじっくりと炒めます。表面に焼き色がついたら、トマトやパプリカ、ナス、ズッキーニなど旬の野菜をゴロゴロ加えます。塩やハーブ、たっぷりのパプリカパウダーで味を調え、水はほとんど加えず、野菜から出た水分のみで煮込むのが特徴です。蓋をした鍋をオーブンや暖炉の余熱で数時間じっくりとことこと煮込み、肉は驚くほど柔らかく、野菜は旨味が凝縮されてとろける食感に仕上がります。
食卓に運ばれた土鍋の蓋を開けると、湯気とともに肉、野菜、スパイスが融合した豊かな香りが立ち上ります。スプーンで味わうと、多様な食材の味が複雑に絡み合いながらも絶妙な調和を見せ、深みのある滋味がじんわりと身体を満たします。それぞれの素材が持つ力が土鍋の中で織り成す、大地のシンフォニーのようです。
特に寒い冬の夜、家族が熱々のタヴァを囲む光景は、まさにパルテシュの家庭の温もりそのもの。焼き立てのパンをソースに浸して食べれば、心身ともに芯からあたたまります。大地の恵みを余すところなく味わう、究極のスローフードといえるでしょう。
サルマ (Sarma) – 母から娘へ紡がれる愛情の味
サルマもバルカン半島を代表する家庭料理のひとつです。地域や家ごとに少しずつ異なるレシピで作られ、「おふくろの味」として親しまれています。
発酵キャベツが決め手
パルテシュのサルマの特徴は、「キセリ・クプス(Kiseli Kupus)」という発酵キャベツの葉を使う点にあります。秋に収穫されたキャベツを丸ごと塩漬けにし、数週間かけて乳酸発酵させたもので、日本の漬物にも似た独特の酸味と深いうまみがあります。一枚一枚丁寧に葉をはがし、中に詰める具材を用意します。
基本の具材は、米、牛ひき肉、みじん切りにしたタマネギを炒め、パプリカパウダーと黒コショウで味付けしたもの。これをキャベツの葉で俵型にきちんと包みます。この包み作業は母から娘へと伝わる大切な手仕事。おしゃべりを交えながら、多くのサルマをリズミカルに包む女性たちの姿は、微笑ましい光景です。
鍋底に燻製肉や骨を敷いてその上に隙間なくサルマを詰め、水をひたひたに加えて蓋をし、弱火で数時間かけてじっくりと煮込みます。煮るほどにキャベツの酸味と旨味、肉のコクが溶け合い、言葉に尽くせない深い味わいが生まれます。食卓ではサワークリームやヨーグルトを添えるのが定番で、発酵キャベツの酸味とクリーミーな乳製品が絶妙にマッチし、後を引くおいしさです。
お祭りや祝いの日、家族が集まる特別な場では、必ずと言ってよいほど大量のサルマが作られます。一つひとつに込められた愛情が、パルテシュの人々の心とお腹を満たす、かけがえのないごちそうとなっています。
アイヴァル (Ajvar) – 真紅のパプリカが織りなす情熱
夏の終わりから秋にかけ、パルテシュの村を歩くと、どこからともなく香ばしい香りが漂ってきます。これは村中の家庭で「アイヴァル」作りが始まった合図です。
真紅の宝物
アイヴァルは、完熟した真っ赤なパプリカを主原料にしたペースト状の保存食です。作り方はシンプルながら、多くの時間と労力を必要とします。まず大量のパプリカを炭火やオーブンで皮が真っ黒になるまでじっくり焼きます。村のあちこちで煙が立ち昇る風景は、この時期ならではの光景です。
焼き上がったパプリカは熱いうちに袋やボウルに入れて蒸らし、ひとつひとつ手で丁寧に皮を剥いていきます。この地道な作業がアイヴァルのなめらかな舌触りを生み出します。皮を剥き、種を取り除いたパプリカの果肉は、ナスや唐辛子、ニンニクなどとともにミンチにし、大鍋に入れて煮詰めていきます。焦げつかないよう木べらで絶えずかき混ぜながら、何時間もじっくりと。水分が飛び、もったりとペースト状になったら、最後に塩とひまわり油を加えて仕上げます。
こうしてできあがるアイヴァルは燃えるような赤色で、「バルカンのキャビア」とも称される逸品。パプリカ本来の甘みと旨味が凝縮された濃厚な味わいは、一度口にすれば忘れられません。パンに塗るのが最もポピュラーですが、肉料理のソースやチーズと合わせるなど、用途は多彩。冬の食卓に彩りと陽の恵みをもたらす、まさに真っ赤な宝物です。
カチャマック (Kačamak) – 素朴で奥深いトウモロコシの恵み
豊かな食文化を持つパルテシュですが、その根底には厳しい時代を生き抜いた人々の知恵が宿っています。カチャマックは、そんな歴史を物語る力強くも素朴な料理です。
生命を支えた主食
カチャマックはトウモロコシ粉を塩水で練り上げた料理で、イタリアのポレンタによく似ています。かつて食料が乏しかった時代、安価で手に入りやすく腹持ちのよいトウモロコシは、人々の命をつなぐ貴重な糧でした。鍋で時間をかけゆっくり練り上げることで、滋養豊かな一品となりました。
現在ではより豪華に楽しむことも多く、熱々のカチャマックの上に地域特産の塩気のきいた白チーズ(シレネ)を砕いてのせたり、濃厚なカイマクをたっぷり添えたりするのが一般的です。トウモロコシの控えめな甘み、チーズの塩気、カイマクのクリーミーな旨味が見事に調和し、シンプルながら深い満足感のある一皿に仕上がります。素材の良さが際立ち、食べる人の心に静かに染み入るのです。
華やかさはなくとも、いつも優しくお腹を満たしてくれるカチャマックは、パルテシュの人々のたくましさと日々の糧に対する感謝を象徴する温かな味わいの料理です。
食卓を彩る脇役たち – チーズ、パン、そしてラキヤ
主役の料理を引き立てるのは、食卓をより豊かに彩る名脇役たちの存在です。
自家製チーズとカイマクが織りなす豊かな味わい
パルテシュの食卓からは、チーズとカイマクが欠かせません。なかでも「シレネ」と呼ばれる、フェタチーズに似た塩味の強い白チーズは、サラダに加えたりパンにのせたりと、さまざまな料理の風味付けに貢献します。羊や牛の乳から作られるこれらのチーズは、それぞれの家庭ごとに独特の風味があり、その家ならではの味わいを生み出しています。
さらに注目すべきは「カイマク」です。ミルクを弱火でじっくり加熱し、その表面に浮かんだ濃厚なクリーム層をすくい取って発酵させたもので、バター、サワークリーム、クロテッドクリームを合わせたかのような、複雑で濃厚な味わいが魅力です。焼きたてのパンに塗るだけで贅沢な一品となり、肉料理やカチャマックに添えれば、料理に圧倒的な深みとコクを与えてくれます。
かまどで焼くパンの香ばしさ
どんな豪華な料理にも、パンがなければ食事は始まりません。パルテシュでは今なお、多くの家庭でパンが手作りされています。小麦粉、水、塩、酵母だけのシンプルな生地を、庭にあるかまどやオーブンで焼き上げます。外はカリッと香ばしく、中はふんわりもちもちとしたパンは、それ自体がご馳走です。タヴァのソースをぬぐったり、アイヴァルを塗ったりと、さまざまな場面で活躍します。村に漂うパンの焼ける香りは、まさに幸せの匂いそのものです。
おもてなしの象徴、ラキヤ(Rakija)
家を訪れた客人にまず振る舞われるのが「ラキヤ」です。プラムやぶどう、洋梨などの果物を発酵・蒸留して作られる度数の高い蒸留酒で、バルカン半島の人々の暮らしに深く根ざしています。特に自家製のラキヤは、作り手の誇りであり、最高のおもてなしの証でもあります。乾杯の合図とともに小さなグラスで一気に飲み干せば、喉を焼くような熱さとともに、果実の芳醇な香りが鼻をくすぐります。食前に飲めば食欲を刺激し、食後に味わえば消化を助けると言われています。ラキヤを酌み交わすことで、人々の心の距離が一気に縮まるのです。
パルテシュの家庭を訪ねて – 食事が紡ぐ物語

今回の旅で幸運にも、私は現地の家庭に招かれ、食事を振る舞ってもらう機会に恵まれました。その経験は、一般的なレストランでの食事とは全く異なり、心に深く刻まれる思い出となりました。
家の主であるおばあさん、ミリツァさんは、皺の刻まれた優しい顔をくしゃくしゃにして笑いながら、私を台所へと迎え入れてくれました。そこは最新の調理器具など一切ない、使い込まれた調理台と薪のかまどがあるだけの質素な場所でした。しかし、その空間こそが彼女にとっての聖域であり、家族の健康と幸福を育む魔法の場だったのです。
彼女はまるで踊るようにサルマを丁寧に包み、大きな鍋でタヴァをじっくり煮込みつつ、一皿一皿にまつわる物語を語ってくれました。「このサルマのレシピは、私の母から、そしてそのまた母から伝わったものなのよ」「このパプリカは亡くなったおじいさんが特に好んだ畑で収穫したものなの」。その言葉の一つ一つから、料理が単なる食べ物以上に、家族の歴史や思い出、愛情の象徴として伝えられていることが強く感じられました。
やがて家族全員が食卓に集まると、食事の前に短い祈りが捧げられました。それは今日という日を無事に迎えられたこと、そして目の前にある大地の恵みに感謝する祈りでした。食事が始まると、テーブルは笑顔と会話に溢れました。学校での出来事、畑仕事の話、村のちょっとした噂話。特別な話題がなくとも、共に食卓を囲む時間そのものが彼らにとってかけがえのない宝物なのだと感じました。
ミリツァさんの手料理はどれも信じられないほど美味しく、優しさに満ちていて、私の心と体に深く染み入りました。それは単に最高の食材や完璧なレシピの賜物だけではないでしょう。作り手の愛情、家族の温かさ、そしてこの土地の歴史や自然の恵み——それらすべてが一体となって生まれた、まさに「魂の味」だったのです。食べることは生きること、そして誰かと食卓を共にすることは、その人の人生の一部を分かち合うことなのだと、私はこのパルテシュの小さな食卓で教えられました。
パルテシュで本場の味を体験するには
この記事を読んで、パルテシュの食文化に惹かれた方もいらっしゃるかもしれません。この村には大規模なホテルや洗練されたレストランはありませんが、だからこそ体験できる本物の味わいがあります。もし訪れる機会があれば、ぜひその魅力を探してみてください。
| スポット名 | 特徴 | 住所(想定) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Konak Tradicija(コナック・トラディツィヤ) | 村の伝統的な家屋を改装した小さな民宿兼食堂。宿泊客には手作りの家庭料理が提供される。自家製のラキヤやチーズも格別。 | Rruga e Fshatit 12, Partesh | 事前予約がおすすめ。「Konak」は宿、「Tradicija」は伝統を意味する。 |
| Restoran Stara Kuća(レストラン・スタラ・クーチャ) | 「古い家」を意味するレストラン。週末のみ営業で、タヴァやグリル料理など郷土料理を素朴な雰囲気の中で楽しめる。 | Sheshi Kryesor, Partesh | 地元の家族連れで賑わう。アイヴァルやカイマクも自家製。 |
| Pijaca Lokale(ピヤツァ・ロカレ) | 村の中心で開かれる小規模な市場。季節の野菜や果物、自家製チーズ、蜂蜜、アイヴァルなどが並び、村の女性たちとの交流も楽しめる。 | Pranë Kishës Ortodokse, Partesh | 週に1~2回、主に午前中に開催されることが多い。開催日は要確認。 |
最も素晴らしい体験は、やはり地元の人々と交流し、可能なら家庭に招かれることです。コソボの人々は控えめなところもありますが、一度心を開けば親切で、もてなし上手です。まずは村のカフェでコーヒーを飲みながら、ゆったりと人々と触れ合ってみるのがおすすめかもしれません。
訪れるのに適した季節は、野菜が豊富に揃う夏から、アイヴァル作りで村が活気づく初秋にかけてです。この時期に訪れれば、パルテシュの食文化の最も輝かしい一面に出会えるでしょう。
このパルテシュの旅は、私に食の原点を改めて教えてくれました。それは効率や見た目の美しさではなく、大地への感謝、家族への愛情、そして共同体との絆の中にこそ、本当に豊かな食があるということです。もし日々の生活に少し疲れを感じているなら、このコソボの小さな村の食卓を思い出してみてください。そこにはきっと、あなたの心と体をそっと癒してくれる、温かな魂の味が待っているはずです。

