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    パリ、甘美なる誘惑。五感を満たすパティスリー巡りの旅へ

    ふわりと鼻先をかすめる、バターと砂糖が焼ける甘い香り。ショーケースに並ぶ、宝石のようにきらめくプチガトーたち。ここはパリ、世界中のパティシエが憧れ、スイーツを愛する人々が目指す約束の地。街角のいたるところに、幸福なため息を誘うパティスリーが点在しています。それは単なる「お菓子屋さん」ではありません。歴史と伝統、そして革新的なエスプリが交差する、食の芸術を発信するアトリエなのです。

    今回の旅では、そんなパリのパティスリーの魅力を心ゆくまで味わうための、とっておきの巡り方をご提案します。アパレルの仕事で培った審美眼で、味はもちろんのこと、お店の雰囲気、パッケージデザインの美しさまで、五感のすべてで楽しむためのヒントをお伝えできればと思います。ショーケースを前に胸をときめかせ、ひと口頬張れば思わず微笑みがこぼれる。そんな、甘くて忘れられない記憶の欠片を探しに、一緒にパリの街へ繰り出しましょう。この旅が、あなたの日常に彩りを添える、魔法のような体験になることを願って。

    パリの街歩きに彩りを添えるなら、モンマルトルの丘の石畳を歩く旅もおすすめです。

    目次

    旅のはじまりはプランニングから。パリ・パティスリー巡りの心構え

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    心が躍るパティスリー巡りですが、計画を立てずに歩き出すと、狙っていたお店が定休日だったり、人気のスイーツが売り切れていたりして、思わぬ残念な結果になることもあります。また、人間の胃袋には容量が限られているため、最高のコンディションで極上のスイーツを楽しむためにも、事前のプランニングは欠かせない重要なステップです。

    どのエリアを訪れる?地区ごとのパティスリーの特徴

    パリは地区(アロンディスマン)ごとにまったく異なる表情を見せる街です。それはパティスリーの世界でも同じこと。まずはどのエリアを重点的に巡るか、大まかなイメージを膨らませてみましょう。

    石畳の路地やシックなギャラリー、歴史あるカフェが点在するこのエリアは、まさにパティスリーの聖地と言えます。ピエール・エルメやラデュレといった定番の名店から、腕利きのショコラティエまで名だたる店が軒を連ねています。アートに触れるかのような感覚で洗練されたお店を巡りたい方にぴったり。知性あふれる雰囲気の中、歩くだけで感性が磨かれるような体験が待っています。

    • マレ(3区・4区)

    貴族の館が立ち並ぶ歴史地区でありながら、最先端のファッションブランドやコンセプトストアが集まるトレンドの発信地。このエリアのパティスリーは、伝統を大切にしつつもモダンで遊び心あふれるお店が多いのが特徴です。ジャック・ジュナンのような隠れ家的名店や、シリル・リニャックのポップなショップなど、新旧の魅力が共存。おしゃれなブティックを覗きつつ、感度の高いスイーツを発掘するのに最適なエリアです。

    • オペラ〜マドレーヌ(1区・8区・9区)

    オペラ・ガルニエや高級ブランド店が軒を連ねる華麗な地区。セドリック・グロレが腕を振るう「ル・ムーリス」やアンジェリーナ本店など、ラグジュアリーホテルのパラスイーツや歴史あるサロン・ド・テが集結しています。少しおしゃれをして特別な空間で優雅なティータイムを楽しみたい方には、このエリアが最高の選択。旅のハイライトにふさわしい贅沢な体験が待っています。

    • モンマルトル(18区)

    サクレ・クール寺院が丘の上にそびえ、画家たちがイーゼルを並べるモンマルトル。観光エリアとして知られていますが、路地裏には地元の人に愛される素朴で美味しいパティスリーやブーランジェリーが点在。散策の合間に焼きたてのパンやシンプルなタルトをほおばるのも、パリらしい楽しみ方です。観光とグルメを両立させたい方におすすめのスポットです。

    1日に何軒巡れる?現実的なモデルプランのご提案

    「せっかくのパリだから、できるだけ多くのお店を回りたい!」という気持ちはよくわかります。しかし、1日に楽しめるスイーツの量には限界があります。無理なく、かつ一つひとつをじっくり味わうなら、1日で3〜4軒が現実的な目安。イートイン(サロン・ド・テ)を利用するかテイクアウトのみにするかでも、所要時間は大きく変わってきます。

    半日(約4時間)で楽しむサンジェルマン・デ・プレ集中コース

    • 出発点:ピエール・エルメ・パリ ボナパルト店

    まずは定番のイスパハンやマカロンをテイクアウト。芸術的なディスプレイに心を奪われます。

    • 徒歩5分:ラデュレ ボナパルト店

    ピエール・エルメとは趣の異なる、クラシカルなマカロンの世界へ。美しいボックスはお土産にもぴったり。

    • 徒歩10分:ユーゴ・エ・ヴィクトール

    ブック型のパッケージが目を引きます。ショコラが有名ですが、季節のフルーツを使ったタルトも絶品です。

    • ゴール:老舗カフェでひと休み

    レ・ドゥ・マゴやカフェ・ド・フロールで、テイクアウトしたスイーツとコーヒーを楽しむひととき。パリの暮らしの中に溶け込む味わいです。(※なお、外で購入したスイーツを店内に持ち込むのはマナー違反ですので、ご注意ください。スイーツはホテルに持ち帰ってゆっくり味わうのがおすすめです。)

    このコースなら、サンジェルマン・デ・プレの主要な名店を効率よく回れ、テイクアウト中心なので自分のペースで楽しめるのが魅力です。

    丸1日(約7時間)じっくり味わう右岸満喫コース

    • 午前:マレ地区を散策

    まずはジャック・ジュナンで、注文を受けてから作られる絶品ミルフィーユをイートイン。その後、シリル・リニャックで見た目もかわいいエキノックスをテイクアウト。

    • ランチ:マレ地区のビストロで軽食

    スイーツを楽しむために、腹八分目に抑えておくのがポイント。

    • 午後:メトロでオペラ地区へ移動

    憧れのセドリック・グロレ「ル・ムーリス」へ。予約必須ながら十分に価値あり。芸術的なフルーツのトロンプ・ルイユ(だまし絵)ケーキに感動します。

    • ティータイム:アンジェリーナ本店

    リヴォリ通りを散策しつつ、チュイルリー公園向かいのアンジェリーナで濃厚なモンブラン「モン・ブラン」を味わって、甘い一日を締めくくりましょう。

    このプランはイートインを組み込みつつ、パリの異なる魅力を持つ2エリアを堪能できる内容。移動にはメトロを活用して、効率よく時間を使うのがポイントです。

    予算はどのくらい?賢く楽しむための費用感

    パリのパティスリーは、日本の百貨店に入っている店舗よりややリーズナブルなところが多いですが、それでも計画なしで回ると出費がかさみがちです。おおよその費用感を把握しておきましょう。

    • プチガトー(ケーキ)1個あたり:約7〜15ユーロ。セドリック・グロレなどのトップパティシエの品は20ユーロを超えることも。
    • マカロン1個あたり:約2〜3.5ユーロ。
    • ヴィエノワズリー(クロワッサンなど):約1.5〜4ユーロ。
    • サロン・ド・テのドリンク:コーヒーや紅茶が約6〜10ユーロ。

    1日に3軒回り、それぞれでケーキを1個ずつ購入すると、スイーツ代だけで約30〜50ユーロほど。イートインでドリンクを注文するとさらに費用は上がります。お土産用のマカロンやショコラを買うなら、1日あたり最低80〜100ユーロ(約13,000円〜16,000円)を見込んでおくと安心です。ほとんどのお店でクレジットカードが使えますが、小規模な個人店やマルシェでは現金のみの場合もあるので、少額のユーロ現金も用意しておきましょう。

    巨匠たちのエスプリに触れる、必訪パティスリー7選

    さあ、いよいよ具体的なお店の紹介に入ります。ここでは、伝統と革新が息づくパリを象徴する7軒の名店を、私の独断と偏見、そして熱い情熱を込めてお伝えします。シェフたちの哲学やお店の個性を感じ取りながら、ぜひあなたのお気に入りを探してみてください。

    Pierre Hermé Paris(ピエール・エルメ・パリ)

    「パティスリー界のピカソ」と称されるピエール・エルメ氏。彼の名を世界に知らしめた代表作と言えば、やはり「イスパハン」です。ローズ風味のマカロン生地に、ローズとライチのクリーム、そして新鮮なフランボワーズが挟まれたこのスイーツは、まさに香りの芸術品。口に入れた瞬間に広がる華やかな香りは、食べる香水とも言えるほど官能的です。私にとってイスパハンは、初めてパリを訪れたときに味わった思い出深い味。甘さの中に潜むほのかな酸味と香りが、あの頃の少し切ない記憶を呼び起こしてくれます。

    もちろん、マカロンも見逃せません。「オリーブオイル&バニラ」や「モガドール(ミルクチョコレート&パッションフルーツ)」など、独創的なフレーバーの組み合わせは常に私たちを驚かせ、楽しませてくれます。サンジェルマン・デ・プレのボナパルト店は、彼の世界観を具現化したモダンで洗練された空間。まるでジュエリーショップを訪れているかのような高揚感を味わえます。

    • スペシャリテ: イスパハン、各種マカロン、ミルフォイユ アンフィニマン ヴァニーユ
    • 価格帯: プチガトー約10ユーロ、マカロン2.8ユーロ〜
    • 公式サイト: https://www.pierreherme.com/

    Cédric Grolet(セドリック・グロレ)

    現在、世界で最も注目を浴びるパティシエのひとり、セドリック・グロレ。彼のシグネチャーは、まるで本物のフルーツと見紛うほど精巧に仕上げた「フルーツのトロンプ・ルイユ」です。光沢のあるレモンの皮を模したホワイトチョコレートを割ると、中から爽やかなレモンのコンフィチュールとムースが現れる「ル・シトロン」。そのクリエイションは、もはやスイーツを超えた芸術作品といえます。彼のケーキを初めて目にしたときの衝撃は今も忘れられません。ファッション業界で新しいデザインが生み出される瞬間に立ち会ったような、胸の高鳴りを覚えました。

    店舗はパリに2軒あります。ホテル「ル・ムーリス」内の店ではアフタヌーンティー形式で作品を楽しめますが、予約は数ヶ月先まで埋まることも。オペラ地区のブーランジェリー併設店「Cédric Grolet Opéra」は主にテイクアウトですが、ここも常に行列が絶えません。訪れるには事前のオンライン予約が必須であり、覚悟が必要です。しかし、その苦労を払ってでも味わう価値のある、唯一無二の体験が待っています。

    • スペシャリテ: フルーツのトロンプ・ルイユ(季節ごとに変化)、フルール・ド・パリ(パリ・ブレストの再構築)
    • 価格帯: プチガトー 17ユーロ〜
    • 予約・公式サイト: https://cedric-grolet.com/ (予約は公式サイトの「Click & Collect」から)

    Ladurée(ラデュレ)

    マカロン・パリジャンの元祖として知られるラデュレ。その歴史は1862年に遡ります。淡いグリーンの外観に、天使が舞う優雅な内装。足を踏み入れると、まるでマリー・アントワネットが生きたロココ時代へとタイムスリップしたかのような空間が広がります。ラデュレは単なるお菓子屋ではなく、夢と物語を届ける場所です。

    看板商品のマカロンはピスタチオ、ローズ、キャラメル・フルール・ド・セル(塩キャラメル)などのクラシックな味わいが揃っています。外はカリッと香ばしく、中はしっとり繊細な食感が王道の味覚を奏でます。シャンゼリゼ通りやボナパルト通りの店舗にはサロン・ド・テがあり、銀のポットで提供される紅茶と共に優雅な時間が過ごせます。限定デザインの美しいボックスは、自分用のお土産にも最適。眺めているだけで幸せな気持ちになる、まさに魔法の小箱です。

    • スペシャリテ: 各種マカロン、サントノレ・ローズ・フランボワーズ
    • 価格帯: マカロン 2.5ユーロ~、プチガトー約9ユーロ
    • 公式サイト: https://www.laduree.fr/

    Pâtisserie Cyril Lignac(シリル・リニャック)

    フランスで圧倒的人気を誇るスターシェフ、シリル・リニャック氏が展開するパティスリー。彼の作るスイーツは、クラシックなフランス菓子にモダンなアレンジを加えた、親しみやすく洗練された味わいが魅力です。代表作の「エクイノックス」は、グレーの球体が目を引く惑星のようなケーキ。ブルボンバニラの軽やかなムースの中に、塩バターキャラメルのクリーム、そして土台にはスペキュロスのクランチが敷かれています。異なる食感と味わいが織り成すハーモニーはまさに絶妙で、見た目の現代的な印象とは裏腹にどこか懐かしく心和む美味しさです。

    店内は赤を基調とした明るくポップな雰囲気で、高級パティスリーにありがちな緊張感はなく、地元の人々が気軽に利用する活気に満ちています。パリ市内に複数の店舗があり、アクセスしやすいのも嬉しいポイント。散歩の合間にふらりと立ち寄って、お気に入りを見つける楽しみ方がぴったりのお店です。

    • スペシャリテ: エクイノックス、ババ・オ・ラム、タルト・オ・シトロン
    • 価格帯: プチガトー約8ユーロ
    • 公式サイト: https://www.gourmand-croquant.com/

    Jacques Genin(ジャック・ジュナン)

    マレ地区の静かな通りに佇む、知る人ぞ知るショコラティエ兼パティシエ、ジャック・ジュナン氏のアトリエ。彼は「最高の素材を最高の状態で提供する」という信念を貫く職人肌のクリエイター。特に有名なのは、注文を受けてから組み立てるミルフィーユです。さっくり香ばしく焼き上げたパイ生地に、注文直後に絞られる濃厚なパティシエールクリーム。できたての美味しさはこれまでのミルフィーユの概念を覆す衝撃的な体験。一口ごとにパイ生地がはらりと崩れ、クリームの芳醇な香りが口いっぱいに広がります。言葉では表しきれない素晴らしさです。

    2階のサロン・ド・テはまるでアートギャラリーのように洗練された空間。フルーツゼリー(パート・ド・フリュイ)、キャラメル、ショコラも絶品で、素材の良さを生かした純粋な味わいに満ちています。流行を追うより本質を突き詰める彼の姿勢が静かに、しかし力強く伝わる場所です。

    • スペシャリテ: ミルフィーユ、タルト・オ・シトロン、ショコラ、キャラメル
    • 価格帯: ミルフィーユ約12ユーロ
    • 問い合わせ: 公式サイトはなく、基本は店頭での買い物となります。住所: 133 Rue de Turenne, 75003 Paris

    Angelina(アンジェリーナ)

    1903年創業。ココ・シャネルをはじめ数々の著名人に愛されたリヴォリ通りの老舗サロン・ド・テ「アンジェリーナ」。看板メニューは、栗のペーストを細く絞り出した濃厚な「モン・ブラン」です。日本の軽やかなモンブランとは一線を画す、コクのある甘さと濃厚なマロンの風味が特徴。中には無糖の生クリームが隠れており、サクサクのメレンゲ台がアクセントになっています。この濃厚な甘味には、同じく濃厚なショコラ・ショー「ラフリカン」との組み合わせがパリジェンヌの定番。甘党にはたまらない至福のマリアージュです。

    チュイルリー公園に面した本店の店内は、ベル・エポック時代の優雅な雰囲気をそのまま残す壮麗な空間。高い天井、美しい壁画、豪華なシャンデリアと、まるで宮殿に招かれたかのような気分に浸りながら、歴史に思いを馳せてスイーツを味わう特別なひとときを過ごせます。

    • スペシャリテ: モン・ブラン、ショコラ・ショー「ラフリカン」
    • 価格帯: モン・ブラン(イートイン)約11ユーロ
    • 公式サイト: https://www.angelina-paris.fr/

    Stohrer(ストレー)

    パリ最古のパティスリーとして名高い「ストレー」。その歴史は1730年に遡り、ルイ15世の王妃マリー・レクザンスカのお抱えパティシエ、ニコラ・ストレーがモントルグイユ通りに店を構えたのが始まりです。店内に一歩踏み入れると、歴史の重みを感じさせる美しい壁画やシャンデリアに迎えられます。ここは単なる菓子店ではなく、フランス菓子の歴史を体現する聖地とも言える場所です。

    ぜひ味わってほしいのは、ラム酒をたっぷり染み込ませたブリオッシュ生地にカスタードクリームとフルーツを飾った「ババ・オ・ラム」。このお菓子の原点「アリ・ババ」を考案したのは、まさに創業者ニコラ・ストレー本人です。じゅわっと溢れ出す芳醇なラム酒の香りと優しい甘さのブリオッシュが織りなす、大人のための少し背徳的な味わいです。エクレアやピュイ・ダムールといった伝統的なフランス菓子も昔ながらの製法で丁寧に作られており、懐かしく心に染み入る美味しさを届けてくれます。

    • スペシャリテ: ババ・オ・ラム、アリ・ババ、ピュイ・ダムール
    • 価格帯: ババ・オ・ラム約6ユーロ
    • 公式サイト: https://stohrer.fr/

    五感で味わうための準備と心得

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    お目当てのパティスリーが決まったら、次はその体験をより素晴らしいものにするための準備をしましょう。少しの知識と気配りが、旅の満足度を大きく左右します。

    旅前に押さえておきたい予約のポイント

    人気のあるお店、特にイートインが可能な店舗やセドリック・グロレのような有名パティシエのところは、予約が必須もしくは強く推奨されることが多いです。

    • オンライン予約: 多くの有名店では公式サイトからオンライン予約ができます。セドリック・グロレの「ル・ムーリス」でのアフタヌーンティーは、数ヶ月前から予約ページをこまめに確認することが必要です。テイクアウトの場合も、「Click & Collect」と呼ばれる事前注文・決済システムを活用すれば、長い列に並ぶ手間を省けます。渡航前には必ず公式ページをチェックし、予約の有無や方法を確認しましょう。
    • 電話予約: オンライン予約ができない店や、直前の予約を試みたい際には電話が便利です。簡単なフランス語や英語で、「Bonjour, je voudrais réserver une table pour deux personnes, pour demain à 15h.(こんにちは、明日15時に2名で予約をしたいのですが)」といったフレーズを覚えておくとスムーズに進みます。
    • 予約なしで訪問する場合: テイクアウト専門の店舗は予約不要のところが多いものの、人気商品は午前中で売り切れてしまうこともあります。どうしても狙いの商品がある場合は、開店直後を狙うのがおすすめです。

    【代表的な予約ページURL】

    • Cédric Grolet Le Meurice: https://www.dorchestercollection.com/en/paris/le-meurice/restaurants-bars/restaurant-le-dali/
    • Cédric Grolet Opéra (Click & Collect): https://cedric-grolet.com/opera/click-and-collect/
    • Angelina: 公式サイトの店舗ページより予約可能 https://www.angelina-paris.fr/

    パティシエの創造性に敬意を。ふさわしい服装とは?

    パリのパティスリー巡りに厳密なドレスコードはほとんどありませんが、訪問するお店の格に合わせた服装選びは、パティシエや店の雰囲気に敬意を示すスマートなマナーと言えます。

    • テイクアウト中心の街中パティスリー: 清潔感のあるカジュアルな服装で十分です。歩きやすい靴が必須ですが、スニーカーでも上品なデザインを選べば問題ありません。デニムを履く場合は、上品なブラウスやジャケットを合わせるとパリの街並みに馴染みやすいでしょう。
    • 高級ホテルのサロン・ド・テや高級レストランのデザート: スマートカジュアルを心がけましょう。男性なら襟付きシャツやジャケット、女性ならワンピースやブラウスにスカートやきれいめパンツなどが適しています。Tシャツや短パン、サンダルは避けるべきです。特別な空間を楽しむためにも、一枚素敵なワンピースを用意しておくと気分がより高まります。

    持ち物リストとパティスリー巡りの心得

    快適にパティスリー巡りを楽しむために、あると便利な持ち物と現地でのマナーをご紹介します。

    • 必携アイテム
    • エコバッグ: パリではレジ袋が有料、または用意されていないことが多いです。箱が複数になる場合もあるため、マチが広くしっかりしたエコバッグを持っていると役立ちます。
    • ウェットティッシュ・ハンカチ: テイクアウトしたスイーツを公園などでいただく際に重宝します。
    • 小型保冷バッグと保冷剤: 特に夏季は冷たいケーキを持ち歩くために必須です。ホテルの冷凍庫で保冷剤を事前に凍らせておきましょう。
    • モバイルバッテリー: 地図アプリの利用や写真撮影でスマホのバッテリー消耗が早いため必需品です。
    • ミネラルウォーター: 甘い物を食べ続けると喉が渇きやすいため、こまめな水分補給を心がけましょう。
    • 現地での心得
    • 挨拶は忘れずに: お店に入る際は「Bonjour(ボンジュール)」、出る際は「Merci, au revoir(メルシー、オウヴォワール)」と笑顔で伝えましょう。これだけでスタッフの対応が柔らかくなります。
    • 写真撮影は許可を得てから: 美しいショーケースを写真に収めたくなりますが、撮影禁止の店もあります。撮る前に「Je peux prendre une photo?(ジュ プ プランドル ユヌ フォト?)」と一言尋ねるのがマナーです。
    • ショーケースには触れない: 指紋を残したり、ガラスに寄りかかったりすることは避けましょう。
    • 注文はスマートに: 指差しでも通じますが、商品名を覚えておくとスムーズです。「Je voudrais ça, s’il vous plaît.(ジュ ヴドレ サ、スィル ヴ プレ/これをください)」というフレーズを知っておくと便利です。

    もっと深く楽しむためのQ&A

    ここでは、皆さんのよくある疑問に、旅の経験者としてお答えします。

    Q: フランス語が話せなくても問題ない?

    A: はい、問題ありません。パリの人気パティスリーでは、ほとんどのお店で英語を話せるスタッフがいます。メニューも英語表記があることが多いので安心です。ただし、先にご紹介したような簡単なフランス語の挨拶や感謝の言葉を使うと、コミュニケーションがより心温まるものになります。翻訳アプリを用意しておくと、さらに安心して過ごせます。

    Q: アレルギーがある場合、どう伝えればいい?

    A: 非常に大切なポイントです。アレルギーの内容をフランス語で書いたカードを持参することを強くおすすめします。例えば、「Je suis allergique aux noix.(ジュ スイ アレルジック オ ノワ/私はナッツアレルギーです)」のように具体的に記載しましょう。注文の際にそのカードを店員さんに見せて、きちんと確認してもらうことが安全に楽しむための必須の準備です。

    Q: お土産におすすめのスイーツは?日持ちは?

    A: お土産には焼き菓子やチョコレート、キャラメル、ジャム類がおすすめです。これらは比較的日持ちします。ピエール・エルメのサブレやジャック・ジュナンのキャラメルは、味はもちろんパッケージも洗練されていて、贈り物に喜ばれること間違いなしです。生ケーキは当日中に食べるのが基本なので、お土産向きではありません。マカロンも、できれば2〜3日以内に食べきるのが理想的です。

    Q: たくさん食べられない場合、どう楽しめばいい?

    A: 無理にたくさん食べる必要はまったくありません。ケーキ一つを友人とシェアするのも素敵な楽しみ方です。多くのパティスリーでは、フォークを2本用意してくれます。「一つのスイーツを分かち合う」という体験は、一人で食べるのとはまた違った温かい思い出になります。また、プチガトーではなくクロワッサンやパン・オ・ショコラなどのヴィエノワズリーを試すのも一つの方法。朝食代わりにパティスリー巡りを楽しむのもおすすめです。

    Q: 治安面で気をつけることは?(女性目線の安全情報)

    A: 魅力的なパリですが、スリや置き引きが多いのも事実で、特に観光客が多い場所では注意が必要です。バッグは必ずファスナーやボタンで閉じられるものを使い、体の前で抱えるように持ちましょう。カフェのテーブルにスマートフォンを置きっぱなしにするのは避けてください。また、夜間の一人でのメトロ利用や人通りの少ない通りの歩行は避けるのが賢明です。危険な場所を避け、常に周囲に目を配ることが、安全かつ楽しい旅の基本です。

    甘い記憶を、次の旅への架け橋に

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    パリのパティスリー巡りは、単に甘いものを味わうだけの体験ではありません。パティシエたちの情熱と創意を感じ取り、街の歴史や文化を直に味わいながら、自身の五感を磨く、深い悦びの旅なのです。

    ショーケースの前で真剣にケーキを選ぶパリの人々の姿。公園のベンチで幸せそうにエクレアを頬張る年配のご夫婦。街のあちこちに、スイーツがもたらす幸せな瞬間が広がっています。

    一口ほおばれば、その繊細な味わいに心が震え、さらに口にすれば旅の疲れがそっと溶けていく。そんな不思議な力を、パリのスイーツは持っているのです。そして、その甘美な思い出はいつまでも心にとどまり、日常へ戻ったあなたをそっと支えてくれることでしょう。

    この完璧な調和、この心を打つ美味しさをいつか誰かと分かち合いたい。ふとそんな気持ちにさせてくれる味わいが、パリにはありました。さあ、甘い香りに誘われて、自分だけの宝物を見つけに、パリの街角へと旅立ってみませんか。きっとそこには、あなたの人生を豊かに彩る忘れがたい出会いが待っています。

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    この記事を書いた人

    アパレル企業で働きながら、長期休暇を使って世界中を旅しています。ファッションやアートの知識を活かして、おしゃれで楽しめる女子旅を提案します。安全情報も発信しているので、安心して旅を楽しんでくださいね!

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