概要:スペイン全土の鉄道網が3日間停止の可能性
スペインへの旅行を計画している方に緊急のお知らせです。スペインの鉄道労働組合は、運輸省との交渉決裂を受け、2026年2月9日(金)から72時間にわたる全国的なストライキを実施すると発表しました。
このストライキは、スペイン国鉄(Renfe)が運営する全ネットワークに影響を及ぼす見込みで、高速鉄道AVE(アベ)や主要都市を結ぶ長距離列車、さらには日々の足となる通勤列車(セルカニアス)も対象となります。期間中は、大規模な運休や遅延が予測され、スペイン国内の移動が極めて困難になる事態が懸念されます。
ストライキの背景:安全への懸念が引き金に
今回のストライキの背景には、鉄道の安全性に対する労働組合の深刻な懸念があります。
組合側は、近年アダムスとヘリダで発生した2件の死亡事故を重く受け止めており、これらの事故は信号設備への投資不足など、インフラの老朽化が原因であると強く主張しています。安全対策の強化と労働条件の改善を求めて運輸省と交渉を続けてきましたが、合意に至らず、最終的にストライキという強硬手段に踏み切ることを決定しました。
Renfeはスペイン国内の基幹交通であり、特に高速鉄道AVEは年間2,000万人以上が利用する人気の交通手段です。その心臓部が停止することは、国民生活だけでなく、多くの観光客にも甚大な影響を与えることになります。
旅行者への影響と今すぐやるべき対策
予測される影響
- 列車の大量運休・遅延: ストライキ期間中、ほとんどの列車が運休となる可能性があります。法律で定められた最小限のサービス(ミニマムサービス)は運行される見込みですが、本数は大幅に削減され、非常に混雑することが予想されます。
- 代替交通機関の混乱: 多くの旅行者が飛行機やバス、レンタカーへ切り替えるため、これらの予約が殺到し、価格が高騰する可能性があります。特にストライキ期間が週末にかかるため、空港やバスターミナル、主要道路では深刻な混雑が予測されます。
- 旅程の大幅な変更: マドリードからバルセロナ、セビージャからグラナダといった人気の都市間移動を鉄道で計画していた場合、旅程の根本的な見直しが必要となります。
推奨される対策
- 公式情報の確認: まずはRenfeの公式サイトやアプリで、ご自身の予約した列車に関する最新情報を確認してください。運休が決定した場合の払い戻しや変更手続きについても案内があるはずです。
- 代替交通手段の早期確保: 鉄道での移動が必須の場合は、すぐに代替手段の確保に動きましょう。
- 国内線フライト: Vueling(ブエリング航空)やIberia Express(イベリア・エクスプレス)などの航空会社の空席状況を確認し、早めに予約することをお勧めします。
- 長距離バス: ALSA(アルサ)などの大手バス会社はスペイン国内を網羅しています。鉄道より時間はかかりますが、確実な移動手段となり得ます。こちらも予約が埋まる前に確保しましょう。
- レンタカー: 複数人での移動や、地方都市を巡る予定だった場合はレンタカーも有効な選択肢です。ただし、国際運転免許証の準備と、都市部の駐車場事情の確認を忘れずに行いましょう。
- 旅行計画の見直し: 可能であれば、ストライキ期間(2月9日〜11日)を避けてスペイン国内を移動する日程に変更することを検討してください。
今後の見通し
現時点では、ストライキ決行の可能性は非常に高い状況です。今後、政府と組合の間で新たな交渉が行われ、土壇場で合意に至る可能性もゼロではありませんが、それに期待して対策を遅らせることは危険です。
今回のストライキは、スペインにおける交通インフラの課題を浮き彫りにした形となりました。旅行者の皆様にはご不便をおかけしますが、安全を最優先に、冷静な情報収集と迅速な行動で、この状況を乗り切っていただきたく思います。Arigatripでは、引き続き関連情報に注視し、最新情報をお届けしてまいります。

