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    悠久の岩に刻まれた物語。オーストラリア・ウルル、マラ・ウォークで辿るアボリジニ創世神話と古代の囁き

    オーストラリア大陸の真ん中、広大な赤土の大地に鎮座する巨大な一枚岩、ウルル。ある人は「地球のへそ」と呼び、またある人は、刻一刻と表情を変えるその姿に、生命の神秘を感じ取ります。しかし、この岩が持つ本当の価値は、その圧倒的な景観だけにあるのではありません。ウルルは、この地に6万年以上も前から暮らし続ける先住民、アボリジニのアナング族にとって、文化と信仰の中心であり、魂そのものとも言える神聖な場所なのです。

    今回は、単なる観光では決して味わうことのできない、ウルルの深淵に触れる旅へと皆様をご案内します。その舞台となるのは、ウルルの麓を巡る「マラ・ウォーク」。ここは、アナング族の創世神話「チュクルパ」が色濃く残る、最も重要な散策路です。古代の岩絵(ロックアート)が何を語り、岩肌に刻まれた傷跡がどんな物語を伝えているのか。テクノロジーが発達した現代に生きる私たちが、なぜこの太古の物語に耳を傾けるべきなのか。工学部出身の視点から、その謎と叡智を紐解いていきましょう。きっとこの記事を読み終える頃には、あなたのウルルを見る目は、まったく新しいものに変わっているはずです。

    ウルルと共にアボリジニの聖地を形成するカタ・ジュタの創世の物語についても、その深遠な世界観を探ってみましょう。

    目次

    ウルル – 巨大な一枚岩に秘められた宇宙観

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    旅の出発点として、まず私たちが立っているこの場所、ウルルについて少しだけ深く知る必要があります。周囲は約9.4km、高さは348m。この数字だけを聞くと、単に巨大な岩のように感じられるかもしれません。しかし、ウルルの成り立ちは地球の壮大な活動の証なのです。

    およそ5億5千万年前、この場所はまだ海の底にありました。地殻変動によって海底の砂が積み重なり、巨大な地層が形成されます。その後、さらなる地殻変動によりこの地層が垂直に押し上げられて、気の遠くなるような年月をかけて風雨に浸食され、現在の姿となりました。驚くべきことに、私たちが目にしているのはウルルのごく一部であり、その大部分は地下に埋まっていて、全長は6kmにも達すると推定されています。まさに大地の深奥から顔を出した、地球の記憶装置と呼べる存在なのです。

    ところで、よく「ウルルは世界最大の一枚岩」と紹介されますが、これは少し説明が必要な豆知識です。一枚岩(モノリス)としての大きさでは、西オーストラリア州にあるマウント・オーガスタスが世界最大とされています。しかし、マウント・オーガスタスは複数種類の岩石が混在しているのに対し、ウルルはほぼ均一な砂岩で構成された「一枚岩」です。この純粋さがアナング族にとっての神聖さの一因となっているのかもしれません。地質学的な定義と文化的な見解の違いが、このような興味深い事実を生み出しているのです。

    そして、この岩を理解するうえで最も重要なキーワードが「チュクルパ(Tjukurpa)」です。これは単に「ドリームタイム」や「創世神話」と訳せる言葉ではありません。アナング族にとってチュクルパとは、世界の創造、祖先たちの行動、人々が従うべき法や道徳、生き方の指針などすべてを包括した世界観であり、過去・現在・未来を貫く普遍的な真理なのです。ウルルは、このチュクルパを体現した巨大な「聖典」と言えるでしょう。岩の窪み一つ、色の違いの一つひとつに、すべて意味と物語が込められています。これから歩むマラ・ウォークは、その聖典の最も重要な章を読み解く旅となるのです。

    聖地への第一歩 – マラ・ウォークへようこそ

    ウルルのふもとには、全長約10kmのベース・ウォークをはじめ、複数の散策路が整備されています。その中で、ビジターセンターから近く、誰でも気軽に歩けるコースが「マラ・ウォーク」です。片道約1km、往復で約2kmの平坦な道であり、単なるハイキングコースにとどまりません。特に重要なチュクルパの一つである「マラ族の物語」が繰り広げられた、神聖な場所なのです。

    「マラ(Mala)」とは、アナング語で小型のワラビー「ルーフスオグロワラビー」を指します。彼らはチュクルパにおいて、この地に訪れて重要な儀式を行った祖先の精霊として知られています。マラ・ウォークは、文字通り「マラ族が歩いた道」を辿り、彼らに起こった出来事を追体験する巡礼の道と言えます。

    道に一歩足を踏み入れると空気の違いを感じ取れるでしょう。赤土の道沿いにそびえる岩壁は、見上げるほど迫力があります。その表面は非常に多様で、なめらかな箇所もあれば、蜂の巣状の無数の穴が空いた部分や、まるで巨大な波にえぐられたかのような曲線を描く箇所も存在します。これらはすべて風雨による自然の浸食の結果であると同時に、チュクルパの物語を形作る重要な要素となっています。

    散策にあたっては、ぜひアナング族のガイドツアーに参加することをお勧めします。彼らの言葉で伝えられる物語は、ガイドブックにはない深みと臨場感をもたらしてくれます。また、この道を歩く上で守るべき大切なルールについても教えてくれます。例えば、特定の場所での撮影は禁止されています。これはその場所が持つ神聖さを尊重し、チュクルパの霊力を無断で持ち帰ることを防ぐためです。訪問者として、彼らの文化に最大限の敬意を払い、静かにその物語に耳を傾ける姿勢が望まれます。

    スポット情報:マラ・ウォーク
    名称マラ・ウォーク (Mala Walk)
    場所ウルル=カタ・ジュタ国立公園内、ウルルふもと
    距離往復約2km
    所要時間約1.5時間(ガイドツアー参加時)
    特徴アナング族の重要な創世神話「マラ族の物語」の舞台。多数の古代岩絵が残されている。
    注意事項一部撮影禁止区域あり。聖地として敬意を払った行動が求められる。

    マラ・ピティの物語 – 創世神話の幕開け

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    さあ、いよいよマラ・ウォークの中心に位置する物語、「マラ・ピティ(マラ族の物語)」の世界へと足を踏み入れましょう。これは単なるおとぎ話ではなく、アナング族の社会規範や道徳が込められた重要な教えの物語です。

    物語は、マラ族(ワラビーの祖先)が遠く西方の地からウルルへとやって来る場面から始まります。彼らは若者を成人へと導くための大切な儀式「イニシエーション」を行うため、この地を選びました。マラ族は儀式用の大きなポールを立て、準備に余念がありませんでした。彼らは真面目で勤勉な人々だったのです。

    そこへ、北方から一人の男が現れます。彼の名はルンカタ(Lungkuta)、アオジタトカゲの祖先です。ルンカタは怠け者で狡猾な性格でした。彼は東方からウルルへやって来ていたウィントゥルカ(Wintulka)の蛇女たちに惹かれ、彼女たちを自分のものにしたいと考えます。ルンカタは蛇女たちのもとへ赴き、「マラ族が君たちを儀式に招待している」と嘘をつきました。しかし蛇女たちは賢く、その虚偽を見抜いていました。彼女たちは「私たちには自分たちの儀式がある」と言ってルンカタの誘いを断り、別の場所へと去っていきました。

    願いが叶わず激昂したルンカタは怒りを募らせます。その怒りは、自分を拒んだ蛇女たちだけでなく、彼女たちをここへ呼び寄せてしまった責任をマラ族に対しても向けられました。復讐に燃えたルンカタは、恐ろしい存在を呼び起こします。それがクルパン(Kurpan)と呼ばれる、悪魔のような巨大なディンゴでした。クルパンは、まだ夜明け前の薄暗い時間に、眠っていたマラ族を襲撃したのです。

    突然の襲撃にマラ族は混乱に陥りました。多くの仲間がクルパンによって命を落とし、生き残った者たちは南へと逃げ去りました。こうして、ウルルで執り行われるはずだった神聖な儀式は途中で途絶え、悲劇的な結末を迎えることとなったのです。

    この物語が伝えようとしている教訓とは何でしょうか。それは約束と責任の重大さ、そして嘘がもたらす悲劇的な結末です。マラ族は儀式という大切な約束に真摯に向き合い準備を進めていましたが、ルンカタの身勝手な嘘と復讐心がすべてを壊してしまいました。この物語は、アナングの子どもたちに社会の一員として守るべきルールを教える、生きた教訓なのです。そして、その物語の痕跡は今なおマラ・ウォークの景色の中に生々しく刻まれています。

    岩肌が語る古代のメッセージ – ウルルのロックアート解読

    マラ・ウォークを歩いていると、オーバーハングした岩壁の下、つまり雨風を避けられる場所に無数の絵が描かれていることに気づきます。これがウルルのロックアート(岩絵)です。これらは単なる落書きではありません。文字が存在しなかったアナング族が、チュクルパを後世に伝え、知識を共有するために用いた高度に洗練された情報伝達の仕組みなのです。

    なぜ岩絵は描かれたのか

    アナング族にとって、岩絵を描く行為自体が儀式であり、祖先の力を現代に呼び起こす神聖な営みでした。岩絵は以下のような多様な役割を持っていたと考えられています。

    • チュクルパの伝承: 創世神話の重要な場面を描き、物語を視覚的に伝えることで、口承の物語を補完しました。
    • 教育の場として: 子どもたちに狩りの対象となる動物や食用の植物、地形や水場の位置などを教えるための「教科書」として機能しました。
    • 儀式の記録: 重要な儀式が執り行われたことを記し、その場所の神聖性を示す証としての役割を果たしました。
    • 土地の権利証明: 自分たちの部族がどの祖先からこの土地を受け継いだのかを示す、一種の権利書としての役割もありました。

    シンボルを読み解く

    ウルルの岩絵は写実的な表現よりも、抽象的なシンボルで描かれているものが多く見られます。基本的なシンボルを理解するだけで、岩絵が伝えるメッセージをより深く読み解くことが可能です。

    • 同心円: 最も頻繁に見られるシンボルの一つで、文脈によってキャンプ地や水場(ウォーターホール)、儀式の場、あるいは特定の祖先の居場所などを示します。
    • U字型: 人が座っている姿を表し、火を囲んで座っている人々や儀式に参加している人々を表現する際に使われます。
    • 直線や波線: 旅路や祖先が移動した経路を示し、水や稲妻を表す場合もあります。
    • 足跡の形: 動物や人の足跡をそのまま描いたもので、エミューやカンガルーなど、種類によって区別され、狩猟方法の伝授に用いられました。

    興味深いのは、これらのシンボルが単独で完結するのではなく、組み合わせることで複雑な物語を描き出している点です。例えば、U字型のシンボルの横に槍が描かれていれば、それは座っている男性(狩人)を示します。同心円から波線が伸びていれば、水場から水が流れている様子を表現しているかもしれません。まるで古代のインフォグラフィックのようです。

    生き続ける図書館

    ウルルの岩絵に関して最も驚くべき事実は、これらが「上書きされ続けてきた」ものである点です。ヨーロッパの洞窟壁画のように、一度描いた絵を永久に保存するという考え方とは異なり、アナング族は儀式の都度、古い絵の上に新たな絵を描き加えてきました。これは古い物語を否定するのではなく、その上に新しい物語を重ねることで祖先の力を再び活性化させる行為と理解されています。つまり、この岩壁は何千年、何万年もの間更新され続けてきた「生きた図書館」なのです。最も古い層にある絵は数万年前に描かれた可能性が指摘されており、そこには数えきれないほどの世代の祈りや物語が積み重なっています。

    マラ・ウォークでは、特に重要な岩絵のスポットを間近で観察することが可能です。

    ティーチング・ケーブ(Teaching Cave)

    ここはアナング族の長老が子どもたちに、生きるための知恵を授けるための場所でした。岩壁にはエミューやカンガルーの足跡、蛇の姿などが描かれ、長老はこれらの絵を指し示しながら、「この足跡の動物はこの季節、この方向に行けば見つかる」「この蛇は毒を持っているから気をつけるように」といった具体的な知識を伝えていたのでしょう。まさに自然の中の教室です。

    キッチン・ケーブ(Kitchen Cave)

    天井が黒く煤けているこの洞窟は、かつて女性たちが集まり、狩猟で得た獲物や採集した植物を調理した「台所」でした。ここで火を焚き、人々が集まって食事を準備する生活の痕跡が今も色濃く残っています。壁には女性に関わるシンボルや食料となった植物の絵が描かれていた可能性もあります。

    マラ・プタ(Mala Puta)

    この場所はマラ族の女性と子どもたちがクルパンの襲撃から身を隠そうとしたとされる聖地です。そのため、女性にとって非常に重要な場所とされ、写真撮影は禁止されています。この場の神聖さを尊重し静かに通過することが、訪問者が示せる敬意の表し方です。この場の存在は、チュクルパが単なる物語ではなく、今日も人々の信仰と暮らしに深く根付いていることを象徴しています。

    アナング族の叡智 – 風景に刻まれたチュクルパ

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    岩絵がチュクルパの「文字」にあたるならば、ウルルの地形全体は物語を伝える「挿絵」であり、また舞台装置の役割を果たしています。アナング族は、風景の中に物語の断片を見つけ出し、それを記憶の手がかりとして巧みに活用するという驚くべき能力を持っています。マラ・ウォークを歩くことで、その知恵の一端に触れることができるのです。

    ガイドの解説に耳を傾けながら岩壁を見上げると、これまでただの岩の起伏にしか感じられなかったものが、次々と意味を帯びてきます。

    • 儀式のポールが倒れた跡: マラ族が儀式のために立てたポール(Ngaltawata)は、儀式が途中で中断された折に倒れてしまいました。その痕跡が岩壁に長い溝として刻まれており、物語の始まりとその遮断を象徴する重要なランドマークとなっています。
    • マラ族の男たちが座っていた洞窟: 岩壁にはいくつか比較的大きな洞窟が存在し、そのうちの一つはマラ族の男たちが集い、儀式の準備について語り合っていた場所とされています。洞窟の形状や規模が物語の情景と見事に一致しています。
    • クルパンの鼻の跡: 悪魔のディンゴであるクルパンがマラ族の匂いを感知した際、その鼻先が岩壁に触れた痕跡とされる窪みが存在します。物語に登場する脅威が、物理的な形で岩に刻まれているのです。
    • 殺されたマラ族の血の跡: クルパンに襲われたマラ族のリーダーの血が流れたとされる跡は、岩壁に沿って伸びる黒い筋(雨水に含まれる藻類によるもの)として解釈されています。自然現象に物語の悲劇を重ね合わせることで、記憶はより鮮明なものとなります。
    • 逃げるマラ族の足跡: 襲撃を逃れて必死に走るマラ族の足跡が、岩肌に残された連続する窪みとして説明される場合もあります。一歩一歩躍動する祖先の姿が、まるで目の前に蘇るようです。

    このようにマラ・ウォークは、ただ歩くだけで物語が自然と心に刻まれていくように築かれた、壮大な記憶の装置なのです。文字を持たなかった彼らが、なぜ何万年もの長きにわたり複雑な物語や法を正確に伝承できたのか。その答えがここにあるのです。彼らは物語を風景に「書き込み」、その土地を歩きながら記憶を「読み出して」いたのです。これは現代の私たちがGPSやクラウドストレージに頼る生活の中で忘れかけている、身体的な記憶術であり、大地と共生する人々の究極の生存技術と言えるでしょう。

    テクノロジーと伝統の交差点 – 現代に生きるウルルの物語

    工学部出身の私にとって、アナング族の叡智は極めて高度な情報システムとして映ります。そして現代では、最新のテクノロジーがこの古代の知恵を新たな形で可視化し、保護する役割を果たしているという事実が非常に興味深いのです。

    例えば近年、ドローンを用いたレーザー測量(LiDAR)や高解像度写真測量により、ウルル全体の精巧な3Dモデルが作り出されています。これによって、これまで立ち入ることが難しかった岩絵や地形も詳細に調査可能となりました。アナング族の長老たちは、この3Dモデルを活用して若い世代や研究者に対し、チュクルパのルートや聖地の正確な位置関係をよりわかりやすく伝えられるようになっています。これはテクノロジーが口伝文化を破壊するのではなく、むしろ補強し、次世代への伝承を助ける素晴らしい例と言えるでしょう。

    また観光の分野でも、テクノロジーが新たな体験を創出しています。日没後には5万個以上の電球が広大な大地を照らす「フィールド・オブ・ライト」が、ウルルの神秘的な夜を彩るアートインスタレーションとして世界的に知られています。さらに最近では、数百機のドローンが夜空に集い、アナング族のシンボルや動物の姿を描く光のショーも開催されています。これは、古代の物語を現代のテクノロジーという新しい筆で夜空のキャンバスに描き出す壮大な試みといえるでしょう。

    しかし忘れてはならないのは、これらのテクノロジーはあくまでも「道具」に過ぎないということです。物語の魂、チュクルパの真髄は今もなおアナング族の長老たちの心に息づき、彼らの言葉を通して受け継がれています。2019年には長年のアナング族の願いが実り、ウルルへの登山が恒久的に禁止されました。これは観光客の安全確保の面もありますが、何より彼らの聖地(チュクルパの道筋)を踏み荒らさないでほしいという文化的な要請が受け入れられた結果です。最新テクノロジーによる保護や活用が進む一方で、こうした伝統への深い敬意と理解こそが、ウルルと共に歩んでいくうえで最も重要な要素なのです。

    旅の終わりに – ウルルが私たちに問いかけるもの

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    マラ・ウォークを踏破し、再び広大な景色の中に立ったとき、目の前にそびえるウルルは旅の始まりに見た姿とはまったく異なる存在に映るでしょう。それは単なる巨大な赤い岩ではなく、無数の物語が刻まれ、祖先の魂が宿り、現在も生き続けるアナング族の法と宇宙観を体現した、まるで生命そのもののように感じられます。

    ルンカタの嘘が引き起こした悲劇、襲い来るクルパンの恐怖、そして必死に生き抜こうとしたマラ族の姿。それらは岩肌に刻まれたシンボルや地形の一つひとつに刻まれ、私たちに何かを語りかけてきます。それは自然への深い畏敬の念であり、共同体で生きるうえでの規律であり、何世代にもわたり知識や物語を繋いできた人類の営みの尊さを示しています。

    ウルルへの旅は、ただ美しい景色を写真に収める体験ではありません。それは地球という惑星の悠久の歴史と人類が築いてきた文化の奥深さに触れる、内面への対話の旅です。マラ・ウォークで聴いた物語や岩肌に刻まれたシンボルは、必ずあなたの心に刻まれ、日常に戻った後もふとした瞬間に思い起こされるでしょう。そして、世界の成り立ちや情報の伝承の仕方について、新たな視点をもたらしてくれるかもしれません。

    次にこの聖地を訪れる際には、どうか忙しなく通り過ぎるのではなく、少し足を止めてご覧ください。そして静かに耳を澄ませ、目を凝らしてみてください。風の音に混じって岩肌の奥から、数万年を超えた古代の囁きが聞こえてくるかもしれません。その声に心を傾けることこそ、この神聖な大地への私たちが示せる最大の敬意なのです。

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    この記事を書いた人

    ドローンを相棒に世界を旅する、工学部出身の明です。テクノロジーの視点から都市や自然の新しい魅力を切り取ります。僕の空撮写真と一緒に、未来を感じる旅に出かけましょう!

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