コバルトブルーの海、白い砂浜、ショッピングセンターの賑わい。多くの人が思い浮かべるグアムの姿は、きっとそんな陽気なリゾートの風景でしょう。しかし、その華やかなイメージのすぐ隣に、時が止まったかのような静寂と、古代の魂が息づく場所があることをご存知でしょうか。今回ご紹介するのは、タムニング地区の穏やかなハガニア湾にぽつりと浮かぶ、小さな無人島「アルパット島」。シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾートの目の前にあり、干潮時には歩いて渡ることもできるこの島は、カヤックを漕ぎ出してほんの十数分でたどり着ける、身近な冒険の舞台です。しかし、その手軽さとは裏腹に、アルパット島はグアムの先住民チャモロ民族の創世に関わる壮大な伝説が眠る、神聖な場所なのです。今回は、ただ美しいだけではない、この島の奥深い魅力へと皆様をご案内いたします。アクティビティとしての楽しさはもちろん、グアムの歴史と文化に触れる、知的好奇心を満たす旅へ。さあ、一緒にパドルを握り、伝説の海へと漕ぎ出しましょう。
グアムの海の神秘をさらに探求したいなら、フィッシュアイマリンパークで水中観測塔からサンゴ礁の楽園を覗いてみるのも一興です。
アルパット島ってどんなところ? – まずは基本情報をチェック

グアム旅行の拠点として多くの観光客が訪れるタモン地区から車で約15分の場所にある、タムニング地区の西海岸、ハガニア湾に浮かぶアルパット島は、驚くほど身近な場所にありながらも都会の喧騒とは無縁の静寂に包まれています。その姿は、まるでグアム本島のそばに寄り添う小さな緑の宝石のようです。まずは、この魅力あふれる島への冒険を始めるにあたり、基本の情報を押さえていきましょう。
冒険の入口:アクセス方法と準備のポイント
アルパット島はシェラトン・ラグーナ・グアム・リゾートのプライベートビーチの目の前に位置しており、宿泊者にとってはまるで自家の庭のような探検スポットです。とはいえ、宿泊者でなくとも島へ渡ることは可能です。
最も一般的で、なおかつ楽しいアクセス手段はカヤックやスタンドアップパドルボード(SUP)を利用することです。シェラトンや近隣のオンワード・ビーチ・リゾートなどでレンタルでき、料金は施設によりますが、多くの場合は1時間単位で気軽に借りることができます。
アルパット島の特徴の一つは、潮の満ち引きによって海の上に道が現れることです。干潮のタイミングを見計らえば、グアム本島から歩いて島へ渡ることも可能です。ただし、潮見表を正確にチェックし、余裕をもった計画を立てることが不可欠です。足元にはサンゴの破片や岩が散らばっているため、マリンシューズの装着は必須です。潮が満ちて戻れなくなるといったトラブルを防ぐため、安全管理に十分注意しましょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | アルパット島 (Alupat Island) |
| 場所 | グアム タムニング地区 ハガニア湾沖 |
| アクセス | シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート前からカヤック・SUP、または干潮時に徒歩 |
| 所要時間 | カヤックで約10〜15分 |
| おすすめ服装 | 水着、ラッシュガード、マリンシューズ、帽子、サングラス |
| 持ち物 | 日焼け止め、飲料、防水ケースに入れたカメラやスマートフォン、タオル、軽食 |
エメラルドグリーンの海へ漕ぎ出す、非日常体験の始まり
準備が整ったら、いよいよカヤックに乗り込み島へ向かいます。岸を離れてパドルを漕ぎ始めると、足元に広がる海の透明度の高さに思わず息を呑むことでしょう。白い砂地が海底に広がり、点在するサンゴ礁、その周囲を彩るトロピカルフィッシュの群れ。まるでガラスの床の上を進んでいるかのような感覚が、冒険への期待をいっそう高めてくれます。
海上の静けさは驚くほどで、聞こえるのは自分のパドルが水を切る音と遠くの海鳥のさえずりのみです。タモンのジェットスキーやバナナボートの賑わいとはまるで違い、ここでは穏やかでプライベートな時間が流れています。距離にしてわずか数百メートルなので、体力に自信がない方もゆったりと漕いで10分から15分程度で到着が可能。この気軽さが、アルパット島を他にはない特別な場所にしています。それは、選ばれた冒険家だけでなく誰にとっても容易に足を踏み入れられる一方で、神秘的な魅力に満ちた聖域でもあるのです。島が近づくにつれて、緑豊かな木々が覆う岩肌の細部が見えてきます。さあ、まもなく上陸の瞬間です。
ただの無人島じゃない!アルパット島に秘められたチャモロの伝説
アルパット島に足を踏み入れた瞬間、あなたは単なる観光客から物語を追い求める探求者へと変わるでしょう。この小さな島には、グアムの起源とチャモロ民族の誇りを伝える壮大な伝説が深く刻み込まれています。美しい風景の裏側に隠された、知るほどに誰かに語りたくなる神話の世界を解き明かしていきましょう。
グアムの創世神話の舞台としてのアルパット島
アルパット島の伝説を理解するには、まずチャモロ民族が信じる創世神話に触れることが欠かせません。それは、兄の「プンタン」と妹の「フウナ」という二柱の神の物語です。彼らは何もない虚空の中に共に存在していました。ある日、プンタンは自らの死期を悟り、妹のフウナに自身の身体を使って世界を生み出すよう遺言しました。
フウナは兄の意志を受け継ぎ、その身体の一部から世界の創造を始めます。プンタンの右目は太陽に、左目は月となり、彼の眉は虹に、胸は空へ、背中は大地に変わりました。そしてフウナは、自身の神聖な力と大地の土を混ぜ合わせ、最初の人間を生み出したと伝えられています。グアムの島々やそこに住む人々は、このプンタンとフウナの自己犠牲と創造の力によって誕生したと信じられてきました。この神話は自然と人間、そして神々が一体となるチャモロの世界観の根底を成しており、アルパット島が聖地とされる背景には、島全体を神聖視する深い文化が息づいているのです。
巨人たちの力比べで誕生した島 — ガダオとマラaguañaの伝説
さらに、アルパット島の誕生にまつわる最も有名で胸躍る伝説のひとつが、二人の強大な酋長の物語です。彼らは、グアム南部のイナラハン村を治めた巨人「ガダオ」と、北部トゥモン村の支配者である巨人「マラaguaña」。両者とも、自分こそが島で最も強い力を持つと確信していました。
互いの噂を耳にした二人は、ついに島の支配権をかけた力比べを決意します。マラaguañaはガダオを自分の村に呼び寄せ、いくつもの試練を挑みました。最初は巨大なヤシの木を素手でへし折る勝負。続いて、海底に潜って巨大なカニを捕まえる競争。どちらの勝負も互角で、勝負はつきませんでした。
焦れた二人が最後に挑んだのは、ハガニア湾を舞台にしたかつてない競技「カヌー引き」でした。一本の頑丈なカヌーの両端に乗り込み、合図とともにそれぞれが自分の村の方向へ力いっぱい漕ぎ始めるというものでした。しかし、ここで悲しい勘違いが起こります。二人は背を向けて座り、反対方向に向かって漕ぎだしてしまったのです。
マラaguañaが北へ、ガダオが南へと力強く漕ぐことで、二人の巨大な力は小さなグアム島の中央、ハガニア湾とアガット湾の間に集中しました。その結果、島は中央部から「バキッ」と裂けるような音を立てて引き裂かれそうになり、現在のようなくびれた形になったと伝えられています。この壮絶な力比べで、怒りに駆られたガダオが足で蹴り飛ばしたサンゴの破片や、勝負後に投げつけた岩こそが、アルパット島になったのだと言い伝えられているのです。
島の形に秘められた伝説の痕跡を探る
この伝説を知った後にアルパット島を見渡すと、ごつごつした岩肌や海岸に転がる大きな岩が、まるで巨人たちの激しい力比べの痕跡を語っているかのように感じられませんか?あの尖った岩は、ガダオが投げた名残かもしれませんし、あの窪みはマラaguañaが踏ん張った足跡なのかもしれません。そんな想像を膨らませながら島を巡るのは、この地ならではの特別な体験と言えるでしょう。
私自身、世界各地の朽ちた建造物や遺跡を訪れる中で、風化した石や崩れた壁の向こうにかつてそこに暮らした人々の物語を感じる喜びを味わってきました。アルパット島には人工の遺跡はありませんが、自然が織りなす造形の中に、チャモロの人々が何世代にもわたり語り継いできた神話の痕跡を見出すことができます。それは歴史のロマンを感じるという意味で、非常に似た感動をもたらしてくれるのです。ぜひ、あなたもこの島で自分だけの「伝説の痕跡」を見つけてみてください。
アルパット島上陸!無人島の自然と歴史の爪痕を歩く

伝説の世界を思い描きながらカヤックを岸に寄せると、ついに無人島探検の幕が開きます。アルパット島は周囲1キロにも満たない小さな島ですが、その内部には手つかずの自然が広がり、忘れてはならないもう一つの歴史が静かに息づいています。
亜熱帯の植物と生き物たちが織りなす小宇宙
島に足を踏み入れると、まずその濃密な緑の包容力に驚かされます。タコノキ科のアダンの木々が独特の枝葉を空に向かって伸ばし、南国らしい雰囲気を醸し出しています。地面では大小さまざまなヤドカリたちが忙しなく行き交い、時折、見たことのない鮮やかな色の鳥が甲高い声を上げながら頭上を飛び去っていきます。
島の中央部には、自然にできた小道のようなトレイルがあり、探検心を刺激します。木々が作る緑のトンネルをくぐり抜けると、まるで自分だけの秘密基地を見つけたかのような高揚感に包まれるでしょう。海岸線は場所によって様々な表情を見せており、カヤックを停めた場所は比較的穏やかな砂地でも、反対側へ回れば波に削られた荒々しい岩場が広がっています。この岩場には潮の満ち引きによってできた潮だまり(タイドプール)が点在し、小さなカニや小魚など海の生き物たちが織りなすミクロな生態系が残されています。時間を忘れて、この小さな生命の営みを観察するのもまた一興です。
歴史の証人 – 第二次世界大戦の足跡
島の自然を楽しみながら散策していると、突然、緑の中に不自然なコンクリートの塊が姿を現します。これは第二次世界大戦中に日本軍が築いたトーチカ(防御陣地)の遺構です。グアムが日米の激戦地だった過去は知られていますが、この穏やかな無人島にもその生々しい歴史の痕跡が今も刻まれているのです。
廃墟や錆びたものに美を感じる私にとって、このトーチカは特別な存在でした。70年以上を経て風化したコンクリートは角が丸まり、表面は苔やツタに覆われています。自然の力によって人工物がゆっくりと大地へ還る様子は、戦争という人間の営みの儚さと、自然の持つ圧倒的な生命力の強さを同時に感じさせます。美しいサンゴ礁の海と、銃眼の向こうに広がる暗闇。この強烈な対比こそが、アルパット島の持つ深い魅力の一つです。
トーチカからの思索
トーチカは複数が残されており、中には内部に入ることができるものもあります。ひんやりとした暗い内部に足を踏み入れ、狭い銃眼から外を覗いてみてください。そこに広がるのは、今私たちがカヤックで渡ってきた、キラキラと輝く平和なハガニア湾の風景です。かつて日本の兵士たちはこの同じ景色をどんな思いで眺めていたのでしょうか。遠い故郷を想い、終わりの見えない戦いの中で何を考えていたのか、その想像は胸に迫るものがあります。
このトーチカは単なる戦争遺跡にとどまらず、静かに平和の尊さを問いかけてくる歴史の証人でもあります。グアムの美しい自然を満喫するだけでなく、その大地が体験した痛ましい歴史にも少しだけ触れることで、旅はさらに深い意味を帯びるでしょう。アルパット島は、楽しいアクティビティと歴史学習の両方を同時に提供してくれる、貴重で稀有な場所なのです。
アルパット島周辺の海の魅力 – シュノーケリング天国
アルパット島の魅力は、島そのものの探検だけに留まりません。周囲を囲むハガニア湾の海は、グアムでも特に美しいと評されるシュノーケリングスポットでもあります。島の冒険を終えたら、再び海へ戻り、今度は水中の世界をじっくりと味わいましょう。
透き通る水!ハガニア湾の水中風景
アルパット島の周辺海域は遠浅で、湾の内側に位置するため波も非常に穏やかです。そのため、泳ぎに自信のない方や小さなお子様連れのご家族でも気軽にシュノーケリングを楽しめます。カヤックをアンカーで固定し、マスクとフィンを装着すれば、すぐに天然の水族館が広がります。
まず目に飛び込んでくるのは、鮮やかなブルーのデバスズメダイの群れ。太陽の光に照らされてキラキラと輝きながら、サンゴのまわりを舞う姿は、見飽きることがありません。岩の影に目をやれば、黄色と黒の縞模様が特徴的なチョウチョウウオや、ユーモラスな表情のフグの仲間を見かけることも。運が良ければ、悠然と泳ぐウミガメの姿に出会えることもあります。
グアムの海は、世界的にもサンゴ礁の多様性が非常に豊かなことで知られています。アルパット島周辺にもテーブルサンゴや枝状サンゴなど、さまざまな種類が群生しています。ただし、これらのサンゴはたいへん繊細な生き物です。シュノーケリングの際は、フィンで蹴ったり手でさわったりしないよう十分に注意しましょう。美しい海を未来へと守り伝えるために、私たち観光客一人ひとりの配慮が欠かせません。
絶景!海上から望むグアム本島
シュノーケリングで水中の世界を満喫したあとは、カヤックの上でゆったり過ごす時間もおすすめです。アルパット島からグアム本島側を振り返ると、普段とはまったく異なる景色が広がっています。シェラトンやオンワードなどのリゾートホテル群、そして遠くに見えるハガニアの街並み。海から陸を眺める逆の視点で、グアムの海岸線を一望できるのです。この解放感あふれる景色は、カヤックを漕ぎ出した者だけが味わえる特別な体験と言えるでしょう。
特におすすめしたいのは、夕暮れどきに楽しむサンセットカヤックです。西の空がオレンジから紫へと刻々と変化し、その美しい光が穏やかな海面に映り込む光景はまさに絶景。周辺には人工の光がほとんどなく、自然が織りなす壮大な光のショーを独り占めできます。日中の活気あふれる雰囲気とは一変し、ロマンチックで静かな時間が流れます。大切な人とともにこの景色を眺めれば、きっと心に残る特別な思い出になるでしょう。アルパット島への旅は、ただ島を訪れるだけでなく、その周辺の海や時間そのものを丸ごと楽しむことで、その魅力が大きく広がるのです。
もっと楽しむための周辺情報&注意点

アルパット島への冒険をより充実したものにするために、役立つ情報と安全に楽しむためのポイントをご案内します。計画の参考にしてください。
カヤックレンタルとツアーの案内
アルパット島へアクセスする際に便利なカヤックやSUPは、主に周辺のリゾートホテルでレンタル可能です。
- シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート: 島の目の前に位置し、宿泊者であれば最も手軽に利用できる場所です。ウォータースポーツカウンターでレンタルの申し込みをどうぞ。
- オンワード・ビーチ・リゾート: 少々距離はありますが、充実したマリンパークを持つリゾートで、宿泊者以外もレンタルできる場合があります。事前に問い合わせて確認すると良いでしょう。
- その他のレンタルショップ: タモン地区などにもマリンスポーツのレンタルを行うショップがあり、ガイド付きツアーを催行している会社もあります。カヤック操作に不安があればガイドツアーの参加がおすすめで、道中にはチャモロの伝説について詳しい説明を聞けることもあります。
料金は1時間あたり20ドルから40ドル程度が目安で、シーズンや貸出用品によって変動します。半日レンタルなどのお得なプランもあるため、事前に公式サイトなどで確認することをおすすめします。
安全に楽しむためのポイント
アルパット島は気軽に行ける場所ですが、手つかずの自然でもあります。安全面に気を配り、準備を万全にしましょう。
- 潮の満ち引きを必ず確認: 徒歩で島へ渡る場合は特に潮の動きを把握することが重要です。スマホアプリやウェブサイトで当日の干潮・満潮の時間を必ずチェックしてください。夢中になっているうちに潮が満ちて帰り道が水没する危険があるため、余裕を持って行動しましょう。
- 天候の変化に注意: グアムの天気は変わりやすく、晴れていても急にスコールになることがあります。特に海上は天候の変化が命に関わることも。出発前に必ず天気予報を確認し、少しでも不安があれば無理に出かけるのは控えましょう。
- 適切な装備を準備: マリンシューズは必須です。海岸や海底には鋭いサンゴや岩が多く、裸足やビーチサンダルでは怪我をする恐れがあります。また、海上や島は日差しを遮るものがないため、日焼けや熱中症対策が欠かせません。ラッシュガードや帽子、サングラスの着用とこまめな水分補給を心がけてください。
- 自然と文化を大切に: アルパット島はチャモロの人々にとって聖地であり、多くの動植物が生息する貴重な場所です。島で出たゴミは必ず持ち帰り、サンゴや植物を傷つけないようにしましょう。また、生き物を無断で捕まえたりしないことが求められます。訪れる私たち全員が、この美しい自然と文化を守る責任を意識しましょう。
周辺で訪れたいスポット
アルパット島での体験を楽しんだ後、グアムの歴史や文化に触れたい場合は、車で少し足を延ばすのもおすすめです。
- ハガニア地区: グアムの首都ハガニアはアルパット島から車で約10分の距離にあります。スペイン統治時代の名残を感じられる「スペイン広場」や、ラッテストーンをモチーフにしたユニークな建物の「グアムミュージアム」、毎週水曜夜に開催される「チャモロビレッジ・ナイトマーケット」では地元料理の屋台や工芸品の店が並び、賑わいを見せます。アルパット島で触れたチャモロ文化への理解をさらに深めるのにぴったりの場所です。
- フィッシュアイマリンパーク: アルパット島から南へ車で約15分の場所にあるピティ湾の施設です。海中展望塔から水深10メートルの海中を服を着たまま手軽に観察でき、シュノーケリングが苦手な人でもグアムの海の豊かな生態系を楽しめます。
歴史と自然が織りなす、もう一つのグアムの顔
アルパット島への旅は、美しい無人島でのカヤックやシュノーケリングを楽しむだけでなく、それ以上の意味を持っています。それは、グアムという土地が秘める深い精神世界への扉を開く貴重な体験なのです。
パドルを漕ぎながら、巨人ガダオの伝説に思いを馳せる瞬間。島のトーチカ跡に立ち、歴史の波に翻弄された人々の声に耳を傾けるひととき。足元のサンゴ礁に息づく小さな命の営みに心を奪われる体験。この島で過ごす時間は、普段リゾート地としての顔しか知らないグアムとは異なる、もう一つの姿を私たちに見せてくれます。
賑やかなタモンビーチの喧騒を離れ、静かなハガニア湾へ足を運ぶと、チャモロの創世神話に連なる悠久の時の流れと、手つかずの自然が織りなす静謐かつ力強い物語が待っています。きっとこの体験が、あなたのグアムに対するイメージを豊かに塗り替え、旅をより深い思い出に変えてくれることでしょう。
次のグアム旅行の一ページに、この小さな聖地での冒険を加えてみませんか。紺碧の海を越えた先で待つのは、忘れがたい感動と、誰かに伝えたくなる知的な興奮に満ちた時間です。

