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    豪カンタス航空とExpediaが大型提携、ホテル予約プラットフォームを全面刷新へ

    この記事の内容 約2分で読めます

    カンタス航空のロイヤルティ部門はExpedia Groupと戦略的提携を結び、2027年前半の稼働を目指し、ホテル・ホリデー予約システムを刷新します。

    オーストラリアを代表する航空会社カンタス航空のロイヤルティ部門は2026年9月30日、大手オンライントラベルエージェンシー(OTA)であるExpedia Groupとの戦略的テクノロジー提携を発表しました。この提携により、カンタス航空が展開する「Qantas Hotels & Holidays」および「Jetstar Holidays」の予約システムインフラが大幅に刷新されます。新システムは現在構築と統合が進められており、2027年前半の稼働を予定しています。

    目次

    Expediaの最新B2B技術でシームレスな予約体験を実現

    今回のプラットフォーム刷新の中核となるのは、Expedia Group B2Bが提供する最新技術「Composable Agentic Template」の導入です。これにより、旅行者はホテルとホリデーパッケージの検索や予約、さらにはカンタスポイント(マイル)の獲得と利用、旅程の管理までを単一のプラットフォームで完結できるようになります。

    新システムではカンタスアプリとの連携がさらに深まり、デジタルでのセルフサービス機能が向上します。また、機械学習を活用した宿泊施設やパッケージのパーソナライズ提案が行われるほか、プレミアムシートや提携パートナーのコードシェア便を含めたダイナミックパッケージ(航空券とホテルのセット予約)も可能になる予定です。

    提携の背景にある事業規模と両社の狙い

    航空会社がOTAの基幹システムを自社プラットフォームに組み込む背景には、旅行需要の統合による囲い込み戦略があります。カンタス・ロイヤルティにおけるホテル・ホリデー・ツアー部門の2026年度の予約取引総額は約16億豪ドルに達しており、カンタスグループの収益において極めて重要な役割を担っています。同社は自社でのシステム開発に固執せず、世界最高水準の旅行テクノロジーを持つExpediaと組むことで、市場の変化に合わせた新機能の迅速な展開を目指しています。

    一方のExpediaにとっても、B2B事業の拡大は成長の柱です。同社のB2B部門は20四半期連続で2桁成長を記録しており、2026年第2四半期だけでもB2B売上高は約14億9000万米ドル、総予約額は約107億米ドルという強固な実績を誇ります。Expediaの技術が数百万人の会員と独自のポイント通貨を持つカンタス航空のシステムを裏側で支えることは、同社にとってもアジア太平洋地域における最大規模の事業提携となります。

    予測される未来と旅行市場への影響

    この大型提携は、今後の国際旅行市場に対していくつかの重要な影響をもたらすと予測されます。

    第一に、航空会社が「移動手段の提供者」から「総合的な旅行プラットフォーム」へと進化するトレンドがさらに加速することです。ロイヤルティプログラムを通じたポイント経済圏の魅力が高まることで、旅行者は複数のサイトを比較するのではなく、マイレージプログラムのアプリ内で旅行のすべてを手配するようになるでしょう。

    第二に、宿泊事業者にとっての流通ネットワークの拡大です。独立系ホテルを含む多くの宿泊施設は、Expediaのネットワークに接続することで、これまでアプローチが難しかったカンタス航空の膨大な顧客層(頻繁に旅行をするポイント会員)に対し、直接的な需要獲得の機会を得ることになります。

    2027年前半の新プラットフォームローンチに向け、航空とホテルのダイナミックパッケージ販売の競争は世界的に激しさを増していくとみられます。Arigatripでは、旅行業界における異業種間のテクノロジー融合と、それが旅行者の利便性にどう直結していくか、引き続き今後の動向を注視していきます。

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