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    ベトナム、ラオス、カンボジアが観光協力強化、「One Journey, Three Destinations」構想を推進

    この記事の内容 約2分で読めます

    ベトナム、ラオス、カンボジアは初の観光大臣会合で、閣僚レベルでの観光協力を開始しました。「One Journey, Three Destinations」を掲げ、2026年から2028年にかけて共同商品開発、交通網改善、共同マーケティングを推進します。これは、各国の異なる魅力を活かし、インドシナ地域全体で一体的な周遊観光を促進し、長距離旅行者の滞在延長や消費額増加を狙いです。旅行者はよりシームレスな体験が可能になり、地域全体の観光競争力も高まるでしょう。

    目次

    3カ国による初の観光大臣会合と新たな行動計画

    2026年8月26日、ベトナムのホーチミン市にて、ベトナム、ラオス、カンボジアの3カ国による初の観光大臣会合が開催されました。この歴史的な会合において、3カ国間の観光分野における協力体制が、正式に閣僚レベルへと引き上げられることで合意に至りました。

    最大の焦点となったのは、「One Journey, Three Destinations(一つの旅、三つの目的地)」という共同イニシアチブの実現に向けた、2026年から2028年までの具体的な行動計画の採択です。本計画には、共同の観光商品開発、陸路や空路を含む交通網の接続性向上、3カ国共同でのマーケティング活動、そして官民連携の強化などが包括的に盛り込まれています。これにより、各国単独ではなく「インドシナ地域全体」としての一体感ある観光プロモーションが本格的にスタートします。

    成長を続けるインドシナ観光事情と背景

    この協力強化の背景には、3カ国の観光産業における力強い成長と、さらなる地域競争力の強化という課題があります。2025年の各国統計を見ると、ベトナムの年間外国人訪問者数は過去最高となる約2,120万人を記録し、大きな飛躍を遂げました。また、カンボジアは約557万人の外国人観光客を受け入れており、ラオスも約450万人を記録するなど、地域全体で確かな観光需要の基盤を築いています。

    各国の強みをさらに活かし、滞在期間の延長や消費額の増加を促すためには、長距離路線を利用する欧米やオセアニアからの旅行者に対し、複数の国を周遊させる戦略が不可欠です。ベトナムの活気ある都市や美しい沿岸部、ラオスの豊かな自然とエコツーリズム、カンボジアのアンコールワットに代表される歴史的遺産という、それぞれ異なる魅力を補完し合うことで、東南アジアにおける強力な周遊ルートを確立する狙いがあります。すでにベトナム国家観光局は、旅行会社に対して3カ国を繋ぐ国境を越えたツアーパッケージの開発を要請しています。

    予測される未来と旅行市場への影響

    この新たな枠組みが実行されることにより、今後の国際旅行市場や旅行体験に対して複数のポジティブな影響が予測されます。

    旅行者にとっては、よりシームレスで魅力的なクロスボーダー観光が実現します。入国や国境通過手続きの円滑化、さらに道路、河川、航空を組み合わせた交通インフラの統合が進むことで、3カ国をまたぐ移動のハードルが劇的に下がることが期待されます。旅行会社からは、ベトナムのハノイやホーチミンから入り、カンボジアのシェムリアップを経てラオスのルアンパバーンへ抜けるような、多様な周遊パッケージツアーが次々と提供されるようになるでしょう。

    さらに、地域全体の観光競争力が高まることで、東南アジア屈指の観光大国であるタイに対抗しうる巨大な観光ブロックが形成されます。単なる訪問者数の増加にとどまらず、独自性のある越境体験が高所得層を含む幅広い旅行者を惹きつけ、各国の観光収入や一人当たりの消費額が大幅に底上げされると予測されます。

    加えて、官民連携によるインフラ整備やサービス向上が推進されることで、持続可能な観光への投資も加速し、これまで通過点に過ぎなかった国境付近の地域コミュニティにも新たな経済効果をもたらすことが見込まれます。2026年から始まるこの行動計画は、旅行者へ新しいインドシナ半島の楽しみ方を提供し、現地の観光産業を一段階上のステージへと押し上げる重要な転換点となるでしょう。

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