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    世界の海外旅行者数、2024年第1四半期は堅調に回復も、中東情勢が今後の見通しに影

    この記事の内容 約3分で読めます

    2024年第1四半期の国際観光はパンデミック前の97%まで回復し、特に中東が35%増、ヨーロッパも好調で回復を牽引しました。しかし、中東の地政学的緊張や世界経済の不確実性が今後の完全回復に不透明感をもたらしています。このため、旅行先やスタイルの変化、コスト意識の高まりが予想され、旅行計画では最新情報の確認、柔軟な予約、旅行保険への加入がより重要になります。

    国連ツーリズム(UN Tourism)が発表した最新の「世界観光バロメーター」によると、2024年の国際観光は幸先の良いスタートを切りました。第1四半期(1~3月)の世界の国際旅行者数は前年同期比で2%増加し、パンデミック前の2019年の水準の97%まで回復しています。しかし、中東における地政学的な緊張の高まりが、今後の完全回復に向けた道のりに不透明感をもたらしており、旅行を計画している方は最新の動向に注意が必要です。

    目次

    回復を牽引する中東とヨーロッパ

    2024年第1四半期の力強い回復を特に牽引したのは、中東地域でした。同地域への国際旅行者数は、パンデミック前の2019年同期と比較して35%増という驚異的な伸びを記録し、世界で最も早く、かつ力強く回復していることを示しました。

    ヨーロッパもまた、域内旅行の旺盛な需要に支えられ、国際旅行者数はパンデミック前の水準に到達しました。イースター休暇が3月にあったことも、この好調な結果を後押しした要因の一つと考えられます。

    その他、アフリカでは2019年比で5%増、アメリカ大陸では99%まで回復するなど、多くの地域で観光需要が着実にパンデミック前の日常を取り戻しつつあります。一方で、アジア太平洋地域は82%の回復に留まっており、地域によって回復ペースにばらつきが見られます。

    楽観ムードに水を差す、地政学的・経済的リスク

    順調な回復基調にある世界の旅行市場ですが、報告書は今後の見通しについて、いくつかの下振れリスクを指摘しています。

    中東の地政学的緊張

    現在最も懸念されているのが、中東における地政学的な緊張です。紛争の激化や長期化は、旅行者の安全への懸念を高め、周辺地域への旅行意欲を減退させる可能性があります。また、航空会社が紛争地域を避けるための迂回ルートを取ることで、飛行時間が長くなり、燃油サーチャージがさらに高騰することも考えられます。

    世界経済の不確実性

    依然として続く世界的なインフレや高金利、不安定な国際貿易の見通しなども、旅行市場の足かせとなる可能性があります。特に、円安が続く日本の海外旅行者にとっては、航空券や現地の宿泊費・食費などが割高に感じられ、旅行予算を圧迫する大きな要因となっています。

    今後の海外旅行はどうなる?

    専門家の間では、今後の見通しについて慎重ながらも楽観的な見方が混在しています。根強い旅行への欲求が市場を支えるという楽観的な見方がある一方で、前述のリスクが顕在化すれば、回復ペースが鈍化する可能性も否定できません。

    今後の旅行計画においては、以下のような影響が考えられます。

    • 旅行先の変化: 地政学的リスクが高い地域を避け、より安全と認識されるデスティネーションに人気が集中する可能性があります。
    • 旅行スタイルの変化: 予算を意識し、長期滞在よりも短期間の旅行や、遠距離よりも近距離のアジア諸国などを選ぶ傾向が強まるかもしれません。
    • コスト意識の高まり: 航空券やホテルの価格変動に敏感になり、セール情報やお得なパッケージツアーへの関心が一層高まるでしょう。

    これからの旅行計画で心掛けたいこと

    不安定な状況の中、海外旅行を計画する際には、これまで以上の準備と情報収集が重要になります。

    • 最新情報の確認: 外務省の海外安全情報や、利用する航空会社、現地の観光局が発信する最新の情報をこまめにチェックしましょう。
    • 柔軟な予約: 予約の変更やキャンセルが可能な航空券や宿泊プランを選ぶことで、不測の事態にも対応しやすくなります。
    • 旅行保険への加入: 病気や怪我だけでなく、フライトの遅延やキャンセル、テロなどのリスクにも対応できる、補償内容が充実した海外旅行保険への加入を強くお勧めします。

    世界の旅行市場は回復への道を力強く歩んでいますが、その道のりは決して平坦ではありません。私たち旅行者一人ひとりが賢く情報を収集し、柔軟に計画を立てることで、安全で楽しい旅を実現しましょう。

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