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地中海の宝石マルタで忘れられない体験を!マリンスポーツから文化探訪まで完全ガイド

紺碧の海に抱かれ、蜂蜜色の石灰岩が輝く島、マルタ共和国。地中海のほぼ中央に浮かぶこの小さな島国は、その大きさからは想像もつかないほど、深く豊かな歴史と息をのむような絶景を秘めています。古代の巨石神殿群、聖ヨハネ騎士団が築いた堅牢な要塞都市、そしてどこまでも透き通る青い海。訪れる者の五感を刺激し、日常を忘れさせてくれる魔法のような場所、それがマルタです。

この記事では、そんなマルタの魅力を余すところなく体験するためのアクティビティを、マリンスポーツから文化体験まで幅広くご紹介します。ただ観光スポットを羅列するだけではありません。あなたが実際にマルタの地で一歩を踏み出すために必要な、予約の方法、持ち物リスト、現地のルール、そして万が一のトラブルへの対処法まで、具体的な情報を詰め込みました。この記事を読み終える頃には、あなたの心はすでにマルタの空の下を駆け巡っているはず。さあ、一生の思い出になる旅の計画を、ここから始めましょう。

この壮大な旅を完璧にするために、マルタ旅行の完全ガイドもぜひ合わせてご活用ください。

目次

マルタの海を制覇する!絶景マリンスポーツ体験

マルタと聞いてまず多くの人が思い浮かべるのは、その輝く美しい海でしょう。地中海の太陽の光を浴びて煌めくターコイズブルーの海は、世界中の旅人を魅了し続けています。ここではそんなマルタの海の魅力を存分に味わえる、人気のマリンスポーツアクティビティを厳選してご紹介します。初心者からベテランまで、誰もが楽しめる多彩な選択肢が揃っています。

抜群の透明度!ダイビング&シュノーケリング

マルタの海はヨーロッパ有数の透明度を誇り、ダイバーにとってはまさに聖地とも称されるスポットです。沈没船や飛行機の残骸、複雑に広がる海底洞窟、多様な海洋生物たちが非日常の世界へとあなたを誘います。

ダイビングの聖地、ゴゾ島とコミノ島

特にダイビングスポットとして有名なのが、マルタの姉妹島であるゴゾ島とコミノ島です。ゴゾ島にある「ブルーホール」は、岩の隙間から差し込む光が幻想的な水中景観を作り出す世界的に知られた潜水ポイント。深さ約15メートルの穴から開放的な外洋へ抜ける瞬間の感動は言葉に尽くせません。

コミノ島周辺には第二次世界大戦中に沈没した哨戒艇「P31」があり、レックダイビング(沈船ダイビング)が手軽に楽しめます。船体は比較的浅い約18メートルの水深にあり、保存状態も良好なため初心者から上級者まで人気のポイントです。

シュノーケリングなら、コミノ島の「ブルーラグーン」が特におすすめ。驚くほどの透明度のため、まるで船が浮いているように見えるほど。浅瀬でも色とりどりの魚と共に泳げます。

ダイビング・シュノーケリングの流れ

  • 手順(ダイビングの場合)
  • ライセンスの準備: 本格的なダイビングにはPADIやNAUIなどのCカード(認定証)が必要となります。お持ちの方は必ず忘れずに携帯してください。ライセンスを持っていない方も、「体験ダイビング(ディスカバー・スキューバ・ダイビング)」というコースに参加すれば、インストラクターの指導のもと安心してマルタの海を楽しめます。
  • ショップの予約: マルタには多くのダイビングショップがあり、特にセントジュリアン、スリーマ、ブジッバなどのリゾートエリアに集中しています。人気のショップはハイシーズンに混み合うため、事前に日本からオンラインで予約するのが賢明です。公式サイトや口コミを参考にコース内容や料金をチェックしましょう。予約時にはライセンスの有無、経験本数、最終潜水日などを正確に伝えることが大切です。
  • 当日の流れ: ショップに集合後、まず健康状態の確認と免責同意書へのサインから始まります。その後ブリーフィングでダイブ条件やポイントの説明を受け、機材を準備してボートで潜水ポイントへ向かいます。体験ダイビングでは事前に浅い場所で呼吸法などの基本スキルを丁寧に練習するため安心です。
  • 準備と持ち物
  • 水着(ホテルの部屋から着用しておくと便利です)
  • タオル(速乾性のマイクロファイバータオルが重宝します)
  • 日焼け止め(環境に優しいサンゴに配慮したタイプ推奨)
  • サングラス、帽子
  • 着替え
  • 船酔いしやすい方は酔い止め薬
  • 防水カメラや防水スマートフォンケース
  • Cカードやログブック(ライセンス保持者)
  • ダイビング器材はレンタル可能ですが、マイ器材を使用したい場合は予約時に相談してください。
  • 禁止事項・ルール
  • 海の生物には絶対に触れないこと。サンゴやイソギンチャクはとても繊細です。
  • 海底から何も持ち帰ってはいけません。
  • インストラクターやガイドの指示には必ず従い、安全第一を心がけましょう。
  • ダイビング前の飲酒は禁止です。
  • トラブル時の対応
  • 天候不良などで潜水が中止になる場合、多くのショップは日程変更や全額返金に応じています。予約時にキャンセルポリシーを必ず確認しましょう。
  • 体調不良の場合は無理せず正直にインストラクターへ伝え、安全を最優先にしてください。

風と波を感じて!カヤック&SUP(スタンドアップパドルボード)

自分の力で水面を進むカヤックやSUPは、マルタの美しい海岸線を間近で自由に探検できる最高のアクティビティです。エンジン音のない静寂の世界で、波音や鳥のさえずりを楽しみながら、海に浮かぶ「シーケーブ」洞窟めぐりや、隠れた小さなビーチに上陸する特別な体験が味わえます。

おすすめスポットと体験例

ゴゾ島の北部やマルタ島南部の海岸線は、カヤックやSUPの探検にぴったりです。特に切り立った断崖と青の洞窟「ブルーグロット」周辺は、カヤックでしか近づけない絶好のビューポイントです。ガイド付きツアーに参加すれば自力では見つけられない隠れた名所や安全なルートを案内してもらえ、初心者も安心です。夕暮れに合わせて出発するサンセットツアーも非常にロマンチックでおすすめです。

カヤック・SUP体験の流れ

  • 手順
  • レンタルかツアーか: 自由に楽しみたい方はレンタル、効率的に見どころを巡りたい初心者はガイドツアーが良いでしょう。レンタルはメッリーハ・ベイやゴールデン・ベイなどの主要ビーチで可能です。
  • 予約: 短時間のレンタルは現地で直接申し込めるケースが多いですが、半日または終日のガイドツアーは事前予約が確実です。オンライン予約も可能です。
  • 当日の流れ: ショップで受付後にライフジャケットを装着し、基本の漕ぎ方や安全事項の説明を受けてから海に出ます。ツアーの場合、ガイドがペース調整を行ってくれるので体力に自信がなくても安心です。
  • 持ち物と準備
  • 水着の上にラッシュガードやTシャツ、ショートパンツなど濡れてもよい服装
  • マリンシューズやかかとが固定できるサンダル(岩場歩行用)
  • 帽子、サングラス(ストラップ付きが望ましい)
  • 日焼け止め(こまめに塗り直すこと)
  • 防水バッグ(スマホや貴重品の保護に必須)
  • 飲み水(特に夏は熱中症対策に多めに用意)
  • 禁止事項・ルール
  • 天候が急激に変わることがあるため、特にレンタルで単独行動する場合は遠くへ行き過ぎないようにし、必ず出発前に天気予報を確認しましょう。
  • 立ち入り禁止のプライベートビーチや保護区域には絶対に入らないこと。
  • ライフジャケットの着用は必須です。

スリル満点!ジェットスキー&フライボード

刺激的なアドベンチャーを求めるなら、ジェットスキーやフライボードがおすすめです。マルタの広大な海を爽快に疾走する爽快感は格別。友人やパートナーと一緒に忘れられない興奮体験をシェアしましょう。

ジェットスキーで海を駆け抜ける

セントジュリアンやスリーマの都市沖合からコミノ島ブルーラグーンを目指すジェットスキーツアーが人気です。風を切りながら水しぶきを浴びて走る時間は、最高のリフレッシュになります。

フライボードで空中散歩

フライボードは水圧で空中に浮遊する比較的新しいマリンスポーツです。初めはバランスの取り方が難しいですが、インストラクターの丁寧な指導を受ければ数分から十数分で水上に立てるようになります。まるでアイアンマンのような感覚でマルタの海上を飛び回る爽快感を味わえます。

スリル系アクティビティの体験方法

  • 手順
  • 予約: 主要リゾートビーチやマリーナで提供されており、安全のため事前予約を推奨します。特にフライボードは指導インストラクターが限られるため早めの予約が望ましいです。
  • 安全講習: 乗る前には必ず操作方法や安全について講習があり、インストラクターの説明をしっかり理解し守ることが重要です。
  • ルール・注意点
  • 年齢制限: ジェットスキーの操縦は一般的に18歳以上と定められている場合が多いです。同乗者はもう少し低年齢でも可能なケースがあります。
  • 飲酒厳禁: アルコール摂取後の操縦は絶対に禁止されています。
  • 指定エリアの遵守: 遊泳者や他の船舶との事故防止のため、決められた区域内で遊ぶ必要があります。
  • 保険確認: 万が一の事故に備え、保険の内容をあらかじめチェックしておくと安心です。
  • トラブル時の対処法
  • ジェットスキーが転覆したりエンジンが止まった際は慌てずライフジャケットの浮力で体を支え、救助を待ちましょう。周囲には監視船が巡回しています。
  • 体に強い衝撃を受けるなど怪我をした場合はすぐにスタッフへ報告してください。

時を旅する。マルタの歴史と文化に触れる体験

マルタの魅力は美しい海だけにとどまりません。紀元前の巨石文明から聖ヨハネ騎士団、さらにはイギリス統治時代に至るまで、多層的に重なる歴史が島じゅうに息づいています。ここでは、まるで時空を超えた旅をしているかのような感覚を味わえる、マルタの文化体験アクティビティをご紹介します。

首都ヴァレッタ散策。騎士団の遺産を巡って

16世紀に聖ヨハネ騎士団が築いた要塞都市ヴァレッタは、街全体がユネスコ世界遺産に指定されています。蜂蜜色の石灰岩造りの建物が連なる坂道、美しい出窓(ガッラリア)、そしてグランド・ハーバーを見下ろす絶景が広がります。ただ歩くだけで、騎士たちが行き交った時代に迷い込んだような錯覚に陥るでしょう。

見逃せないスポット

  • 聖ヨハネ大聖堂: 外観は控えめですが、一歩足を踏み入れると豪華絢爛な内部に驚嘆します。大理石の墓石が床一面を覆い、金箔で飾られた壁や天井、さらにイタリアの天才画家カラヴァッジョによる傑作「洗礼者ヨハネの斬首」は必見です。
  • 騎士団長の宮殿: かつて騎士団の総長が暮らした宮殿は、現在マルタ大統領府として使われていますが、一部は見学可能です。豪奢な装飾が施された広間や、騎士たちが実際に使用した甲冑が並ぶ武具館が圧巻です。
  • アッパー・バラッカ・ガーデン: グランド・ハーバーを一望できる絶好の展望スポット。正午と午後4時には、眼下にあるサルーティング・バッテリーから祝砲が撃たれ、多くの観光客が訪れます。

ヴァレッタ散策をより充実させるためのポイント

  • 服装マナー
  • 聖ヨハネ大聖堂をはじめ教会や宗教施設を訪問する際は、肩や膝を隠す服装が求められます。タンクトップやショートパンツなど露出の多い服装では入場を断られることがあります。薄手のカーディガンやストールを携帯しておくと便利です。大聖堂では入口で肩用ショールの貸し出しもありますが、持参するとスマートです。また、ハイヒールは大理石の床を傷つける恐れがあるため持ち込み禁止です。
  • 効率的な観光のポイント
  • 観光パス利用: 複数の博物館や史跡を訪ねる場合、「マルタ・パス」やヘリテージ・マルタの提供するマルチサイトパスを利用すると入場料の割引や購入時の行列回避が可能です。
  • オーディオガイド: 聖ヨハネ大聖堂などの主要施設では日本語対応のオーディオガイドがあり、歴史的背景を深く理解しながら見学できます。
  • 持ち物と準備
  • 歩きやすい靴: ヴァレッタは坂道や石畳が多いため、スニーカーやフラットシューズがおすすめです。
  • 水分補給: 夏季は強い日差しで喉が渇きやすいので、こまめな飲水を心がけましょう。
  • 地図アプリ: 複雑な路地が入り組むため、スマホの地図アプリを活用すると迷わずに済みます。

古代の謎を探る。巨石神殿群ウォーキングツアー

マルタには、エジプトのピラミッドやイギリスのストーンヘンジよりも古く、紀元前3600年から2500年ごろに築かれたとされる巨石神殿群が点在しています。誰が、どんな目的で、どのように巨大石を積み上げたのか、その多くは未だ謎に包まれており、訪れる人の想像力を刺激します。

世界遺産の神殿を巡る

  • ハジャール・イム神殿とイムナイドラ神殿: マルタ南部の海岸沿いに並ぶ2つの神殿。特にイムナイドラ神殿は、夏至や冬至の日に太陽の光が特定の石を照らすよう精巧に設計されており、古代人の高度な天文知識を示しています。海の青と神殿の佇まいのコントラストが美しいスポットです。
  • ジュガンティーヤ神殿: ゴゾ島に位置し、世界最古級の自立式建造物のひとつとされるこの神殿は、「巨人の塔」を意味し、伝説では巨人が築いたと言われています。その巨大な石灰岩のブロックを目にすると、古代の人々の莫大な労力と情熱に圧倒されるでしょう。
  • ハイポジアム(地下墳墓): パオーラにある地下3層にわたって広がる巨大な地下墓地。神殿とは異なり、岩を掘り下げて造られており、遺跡保護のために1日の見学可能人数が厳しく制限されています。予約は必須です。

巨石神殿見学の注意点

  • チケット予約のポイント
  • 事前予約は必須: 特にハイポジアムは世界中からの予約が殺到するため、数ヶ月前からの早めの予約が必要です。公式サイトで空き状況を確認し、予約を済ませましょう。ハジャール・イム神殿などもオンラインで事前購入しておくと入場がスムーズです。
  • 公式サイト利用: チケットは、マルタの文化遺産を管理するヘリテージ・マルタ公式サイトから購入するのが最も確実です。ハイポジアムの直前販売チケットがヴァレッタの美術館などで販売されることもありますが、入手は難しいため期待は控えましょう。
  • 持ち物とルール
  • 持ち込み禁止: ハイポジアムではカメラや携帯電話、バッグなど手荷物の持ち込みが全面的に禁止されています。入口のロッカーにすべて預ける必要があります。
  • 服装: 神殿群は屋外にあり日よけが少ないため、帽子やサングラス、日焼け止めが必須です。足元が不安定な箇所もあるため、動きやすい靴を選んでください。
  • 遺跡保護のマナー: 遺跡には触れたり登ったりしないようにしましょう。貴重な遺産を未来に引き継ぐための重要なルールです。

マルタの食文化を体験。クッキングクラスとワイナリーツアー

旅の楽しみのひとつは、その土地の「食」を味わうこと。マルタ料理はシチリア、北アフリカ、イギリスなど多彩な影響を受けた、素朴でユニークな味わいが特徴です。見て楽しむだけでなく、実際に作り味わう体験は、旅の思い出を一層深めてくれます。

マルタの味を学ぶ

  • クッキングクラス: 地元の家庭や専門スタジオで伝統料理を学べます。国民的スナック「パスティッツィ(リコッタチーズや豆のペースト入りパイ)」や、ウサギ肉の煮込み「フェンカータ」など、多彩なメニューが用意されています。地元食材に触れながらシェフや地元の方々と交流を楽しむ時間は貴重な体験となるでしょう。
  • ワイナリーツアー: マルタは地中海の日差しをたっぷり浴びたブドウからつくられる上質なワインの産地でもあります。島内のいくつかのワイナリーでは、ブドウ畑や醸造施設見学、そしてテイスティングを楽しめます。マルタ固有の白ブドウ品種「ギルジェンティーナ」、赤ブドウ品種「ジェッレウザ」から生まれるワインは、ここでしか味わえない特別な味わいです。

食文化体験を予約する際のポイント

  • 予約の流れ
  • 予約方法: クッキングクラスやワイナリーツアーは、ViatorやGetYourGuideなどの予約サイトや各施設の公式サイトから申し込めます。ホテルのコンシェルジュに相談するのもおすすめです。
  • 内容の確認: 予約時には料金に含まれる内容(送迎、材料費、食事の有無、テイスティングワインの種類など)を必ず詳細に確認しましょう。
  • 準備と注意事項
  • アレルギー対応: 食物アレルギーがある場合は、予約時に必ず伝えられるようにし、対応できるか確認してください。
  • キャンセルポリシー: 予定変更に備え、キャンセルポリシー(何日前までキャンセル無料かなど)をチェックしておくと安心です。
  • 持ち物: クッキングクラスではエプロンが用意されることが多いですが、レシピをメモするための筆記用具を持参すると便利です。ワイナリーツアーでは、気に入ったワインの購入に備え、少し多めに現金やクレジットカードを持っていくことをおすすめします。

島から島へ。ゴゾ島&コミノ島日帰りトリップ

マルタ本島での滞在も素晴らしいですが、少し足を伸ばして個性豊かな姉妹島、ゴゾ島とコミノ島を訪れることで、マルタの旅がより一層深みを増します。それぞれ異なる魅力を持つ二つの島への日帰り旅行は、滞在中の大きなハイライトとなるでしょう。

神話に彩られたゴゾ島。静けさと自然を堪能する

マルタ本島からフェリーで約25分の距離にあるゴゾ島は、本島よりも緑が豊かで落ち着いた雰囲気が漂うのどかな島です。「カリプソの島」とも呼ばれ、ギリシャ神話の英雄オデュッセウスが海の妖精カリプソに7年間囚われていたという伝説が伝わっています。

ゴゾ島で訪れたいスポット

  • ヴィクトリア(ラバト)とチタデル: ゴゾ島の中心地ヴィクトリアの丘の上にそびえる城塞都市チタデルは、360度見渡せる城壁から牧歌的な風景が楽しめます。城内には大聖堂や博物館もあり、歴史探訪にぴったりの場所です。
  • タ・ピーヌ聖堂: 広大な田園の中にひっそりと佇む壮麗な教会。奇跡が起きる聖地として知られ、国内外から多くの巡礼者が訪れます。その荘厳な佇まいは訪れる人々の心を捉えます。
  • ドゥエイラ湾: かつてマルタの象徴であった天然のアーチ「アズール・ウィンドウ」が存在した場所。2017年に崩落しましたが、内海のインランド・シーやファンガス・ロック(きのこ岩)などの独特な景観は健在で、ダイビングスポットとしても人気です。

ゴゾ島へのアクセスと島内の移動手段

  • アクセス方法(フェリー)
  • 乗り場: マルタ本島の最北端、チルケッワ(Ċirkewwa)港からゴゾ島のイムジャール(Mġarr)港まで、ゴゾ・チャンネル・ラインのフェリーが頻繁に運航しています。また、ヴァレッタからは高速フェリーも利用可能です。
  • チケット購入: チルケッワ港での乗船時にはチケットは不要で、帰りにゴゾ島イムジャール港のターミナルで往復分の料金を支払うという特徴的な仕組みです。料金や時刻表は公式サイトで事前に確認してください。
  • 島内移動手段
  • 公共バス: マルタ本島同様のバスシステムがあり、比較的安価に移動可能です。ただし路線によって本数が少ないため、時刻表の確認は必須です。
  • Hop-on Hop-offバス: 2階建て観光バスで主要観光スポットを効率よく巡回。島内観光を短時間で楽しみたい方におすすめです。
  • レンタカー・レンタルバイク: 自由に行動したいならレンタカーが便利です。ただし国際運転免許証の携帯が必要で、道幅が狭いエリアもあるため運転には注意しましょう。
  • トゥクトゥクツアー: 小回りの利くトゥクトゥクによるプライベートツアーも人気。ドライバーがガイド役も兼ねて隠れた名所を案内してくれます。
  • 準備と持ち物
  • 船酔い対策: フェリーは大型ではないため、天候次第で揺れが大きくなることも。船酔いが心配な場合は、事前に酔い止め薬を服用することをおすすめします。

奇跡の青、コミノ島。ブルーラグーンでのひととき

マルタ島とゴゾ島の間に浮かぶ、わずか3.5平方キロメートルの小さな島、コミノ島。この島を象徴するのが、その鮮やかで息をのむ美しさを誇る入り江「ブルーラグーン」です。まるで絵の具を溶かしたかのような鮮明な青色の海は、まさに楽園の風景と呼ぶにふさわしい光景です。

ブルーラグーンでの楽しみ方

ブルーラグーンの魅力は抜群の透明度と遠浅の海水。シュノーケリングをすれば、足元を泳ぐ魚たちを鮮明に観察できます。泳ぎに自信がなくても水面に浮かんでいるだけで幸せな時間が過ごせるでしょう。岩場でのゆったりとした日光浴や、フードトラックで買ったパイナップルジュースを片手に絶景を楽しむなど、思い思いの過ごし方が可能です。

ブルーラグーンへのアクセス実践ガイド

  • アクセス方法
  • ボートツアー: マルタ本島のスリーマ、ブジッバ、チルケッワなど複数の場所やゴゾ島からブルーラグーンへ向かうボートツアーが豊富に催行されています。半日または一日ツアーが一般的で、他のビーチや洞窟を巡るプランもあります。事前にオンライン予約するのが最もスムーズです。
  • 公共フェリー: チルケッワ港やゴゾ島のイムジャール港からもコミノ島行きの小型フェリーが出ています。ツアーに比べ自由度は高いものの、特にハイシーズンは非常に混み合います。
  • 持ち物リストと準備
  • 水着: ホテルや宿から着用していくのが基本で、コミノ島では更衣施設がほとんどありません。
  • タオル、日焼け止め、サングラス、帽子: 日陰がほとんどないため、紫外線対策は徹底してください。
  • マリンシューズ: ブルーラグーン周辺は岩場が多く、ビーチサンダルでは歩きにくく怪我のリスクもあるため、かかとが固定できるマリンシューズやウォーターシューズの着用を推奨します。
  • 現金: フードトラックは現金のみの取り扱いが多いので、少額の現金を用意しておくと便利です。
  • 防水バッグ・防水ケース: 貴重品や電子機器を水から守る必須アイテム。ロッカーはないため荷物管理は自己責任となります。
  • シュノーケリングセット: レンタルもありますが、自分のものを持参するとより快適に楽しめます。
  • ルールとマナー
  • 混雑への備え: 特に7月、8月の夏のピーク時は世界中からの観光客で非常に混雑します。混雑を避けたい場合は、早朝や夕方の便で訪れるのがおすすめです。
  • ゴミの持ち帰り: コミノ島は自然保護区です。出したゴミは必ず持ち帰ることが必須。美しい環境を未来に残すために、訪れるすべての人が協力しましょう。
  • トラブル時の対処法
  • クラゲへの注意: 季節によってはクラゲが発生することがあります。刺された場合は真水ではなく海水で患部を洗い流してください。酢を使うのも効果的ですが、すぐに手に入らない場合も多いため、フードトラックのスタッフやボート乗組員に助けを求めると良いでしょう。

マルタの夜を楽しむ。ナイトライフと星空観賞

地中海の夕陽が沈むと、マルタはまた違った表情を見せ始めます。賑やかな繁華街で夜通し遊ぶのも良し、静かな場所で満天の星空に思いを馳せるのも良し。あなたの好みに合わせた、マルタの夜の楽しみ方をご提案します。

パーチャビルで過ごす夜。エネルギッシュなナイトライフ

マルタで最も活気あふれる夜の雰囲気を味わいたいなら、セントジュリアン地区に位置するパーチャビル(Paceville)へ足を運んでみましょう。このエリアにはクラブ、バー、パブ、カジノ、レストランが集中し、夜遅くまで地元の人や観光客で賑わいます。多彩なジャンルの音楽が鳴り響き、ネオンがきらめく通りを歩くだけで自然と気分が上がります。

パーチャビルを楽しむ際のポイント

  • ルールとマナー
  • IDの携帯: クラブやバーでは年齢確認のため身分証明書の提示が求められることがあります。パスポートの原本は紛失リスクが高いため、コピーやスマートフォンで撮影した画像を持ち歩くと安心です。
  • ドレスコード: 一部の高級クラブやカジノではドレスコードが設定されている場合があります。ビーチサンダルやショートパンツでは入店を断られることがあるため、少しおしゃれして訪れるのがおすすめです。
  • 安全に楽しむために
  • 貴重品の管理: 人混みではスリや置き引きに注意しましょう。バッグは前に抱えて持ち、貴重品から目を離さないよう心がけてください。
  • 飲み過ぎ注意: 見知らぬ人からの飲み物や、自分のグラスから目を離すことは避けましょう。適量を守り節度を持って楽しむことが大切です。
  • 帰りの交通手段: 深夜になると公共バスは運行を終えます。帰宅はタクシーが便利ですが、流しのタクシーよりも「Bolt」や「eCabs」など信頼できる配車アプリの利用が安全で料金も明確です。事前にアプリをダウンロードし登録を済ませておくと安心です。

静かな星空の夜。ディンリの崖での天体観測

賑やかさとは対照的に、静寂でロマンチックな夜を過ごしたい方におすすめなのが星空観察です。マルタ島で最も標高の高い場所の一つ、ディンリの崖(Dingli Cliffs)は街の明かりから離れており、澄んだ星空を眺めるのに最適なスポットです。日中は壮大な断崖と海の景観が楽しめますが、夜には眼前に広がる天の川や無数の星々が、忘れられない光景を演出してくれます。

星空観察のためのポイント

  • 準備と持ち物
  • 懐中電灯: 周囲が非常に暗いため、足元を照らす懐中電灯は必須アイテムです。
  • 防寒具: 海沿いの崖の上は夜になると風が冷たく感じられることがあるので、長袖のシャツやジャケットなど羽織るものを持参してください。
  • 星座アプリ: スマートフォンに星座観察アプリを入れておくと、見えている星や星座の名前を簡単に確認でき、観察がさらに楽しくなります。
  • アクセス方法
  • ディンリの崖へは夜間の公共交通機関はほとんどありません。現実的な移動手段はレンタカーかタクシーのチャーターです。配車アプリも利用可能ですが、帰りの車がすぐつかまらない可能性もあるためご注意ください。

マルタ旅行を成功させるための実践的アドバイス

ここまでご紹介してきた多彩なアクティビティを存分に楽しむために、マルタ旅行全体で役立つ実践的な情報をお伝えします。旅行の計画段階から現地での移動に至るまで、これらのポイントを押さえておけば、あなたのマルタ旅行はより快適でスムーズなものになるでしょう。

アクティビティ予約のポイント

マルタは世界中から観光客が集まる人気の観光地です。特に夏の繁忙期は、人気のアクティビティやツアーがすぐに満席になることが多いです。

  • 予約の手順
  • 早めのオンライン予約: ダイビング体験、ハイポジアム見学、人気のボートツアーなど、日程が決まっているものは、日本にいるうちにオンラインで予約を完了しておくことを強くおすすめします。
  • 予約サイトの活用: 各アクティビティの公式サイトのほか、「Viator」や「GetYourGuide」などの国際的な予約プラットフォームも便利です。複数のツアーを比較でき、口コミも参考にできます。
  • 現地での予約: 天候次第で決めたいアクティビティや、小規模な地元ツアーの場合は、観光案内所や宿泊先のツアーデスクで申し込むことも可能です。
  • キャンセル時の対応策
  • 予約前にはキャンセルポリシーを必ず確認しましょう。「悪天候による中止の場合は全額返金」「〇日前までのキャンセルは無料」といった条件を知っておけば、急な予定変更にも柔軟に対応できます。予約確認メールは旅行終了まで大切に保管してください。

マルタでの交通手段

小さな島国であるマルタですが、効率的に観光を楽しむには移動手段の選択が重要です。

  • 公共バス: 島内のほぼ全域に路線があり、最も経済的な移動手段です。マルタ公共交通機関(Tallinja)発行の「Tallinja Card」には、7日間乗り放題の「Explore Card」など旅行者向けのお得なカードがあります。バス停や主要バスターミナルで購入可能です。ただし、運行時間はあまり正確でなく、繁忙期は満員で乗れないこともあるため、余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。
  • タクシー配車アプリ: 「Bolt」や「eCabs」が一般的です。行き先をアプリに入力するだけで料金が事前にわかり、ドライバーとのやりとりも不要なため、とても便利で安心です。
  • フェリー: ヴァレッタとスリーマ、ヴァレッタとスリー・シティーズを結ぶフェリーは、バスより速く移動でき、船旅自体が観光の楽しみになります。また、マルタ島とゴゾ島をつなぐフェリーも重要な移動手段です。
  • レンタカー: 自分のペースで自由に移動したい方にはレンタカーがおすすめです。マルタは日本と同じ左側通行ですが、細い道路やラウンドアバウト(環状交差点)が多いため、慣れていない場合は注意が必要です。

あると便利な持ち物リスト

最後に、マルタ旅行を快適に過ごすために役立つ持ち物をまとめました。準備の参考にしてください。

  • 基本の持ち物: パスポート、航空券、ユーロ現金、クレジットカード、海外旅行保険証など
  • 服装: 季節に合わせた服装、水着、羽織るもの(朝晩の冷え込みや冷房対策、教会訪問用)
  • 日差し対策グッズ: サングラス、帽子、SPF値の高い日焼け止め
  • 歩きやすい靴: スニーカー、マリンシューズやウォーターサンダル
  • 電子機器: スマートフォン、カメラ、モバイルバッテリー、Cタイプ変換プラグ
  • あると便利なアイテム:
  • 防水スマートフォンケース(海辺のアクティビティに)
  • エコバッグ(マルタのスーパーではレジ袋が有料)
  • 洗濯用品(携帯用洗剤や洗濯ロープなど)
  • 常備薬(胃腸薬、頭痛薬、酔い止め)

地中海の陽光、歴史の息遣い、そして温かい人々のもてなし。マルタは訪れるすべての人を優しく包み込み、日常の喧騒を忘れさせてくれる特別な場所です。この記事が、あなたの素晴らしいマルタ体験を計画する信頼できるガイドとなることを願っています。最新情報はマルタ観光局の公式サイトもぜひご覧ください。それでは、あなただけの冒険へ向けた旅支度を始めましょう。

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この記事を書いた人

心と体を整えるウェルネスな旅を愛するSofiaです。ヨガリトリートやグランピングなど、自然の中でリフレッシュできる旅を提案します。マインドフルな時間で、新しい自分を見つける旅に出かけましょう。

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