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究極の選択!ベトナム世界遺産、ニンビン vs ハロン湾 あなたに合うのはどっち?

ベトナム北部、首都ハノイから少し足を延ばせば、そこには息をのむような絶景が広がっています。数千の奇岩が海から突き出す神秘の湾「ハロン湾」と、穏やかな川の流れが石灰岩の山々を縫うように進む「陸のハロン湾」こと「ニンビン」。どちらもユネスコ世界遺産に登録された、ベトナムが世界に誇る宝物です。

「次のベトナム旅行、どっちに行こう…?」

多くの旅人が頭を悩ませるこの究極の選択。壮大なスケールのハロン湾か、風情あふれるニンビンか。どちらも魅力的だからこそ、選ぶのは難しいですよね。しかし、ご安心ください。この二つの旅先は、似ているようでいて、その魅力と体験できることは全く異なります。

この記事では、旅のプロライターである私が、あなたの旅の目的やスタイルに合わせて、どちらが本当に「あなたに合う旅先」なのかを徹底的に比較・解説します。日帰りツアーのモデルプランから、料金、持ち物、そして旅のプロだけが知る注意点まで、具体的で実践的な情報を詰め込みました。

この記事を読み終える頃には、あなたの心はもう決まっているはず。さあ、最高のベトナム旅行を計画する、最初の一歩を踏み出しましょう。

この比較記事で方向性が見えたなら、龍が舞い降りた海、ハロン湾での神秘のクルーズ紀行を深掘りすることで、旅のイメージをより具体的にできます。

目次

まずは基本情報で比較!ニンビンとハロン湾、その違いとは?

本格的な比較に入る前に、まずは二つの世界遺産の基本情報を確認しておきましょう。名前が似ているものの、その魅力や特徴は全く異なります。

ニンビン(チャンアン複合景観)

ニンビンの魅力は、何と言ってもその美しい自然景観と、そこに根付く深い歴史にあります。ハノイから南へおよそ90km、車で約2時間の距離に位置し、日帰り旅行先として非常に人気です。

正式な世界遺産名は「チャンアン複合景観」。この名称は、圧倒的な自然の価値(自然遺産)と、ベトナム初の独立王朝の都として持つ歴史的価値(文化遺産)の双方が認められた、ベトナム初の複合世界遺産を意味します。

目の前に広がるのは、果てしなく続くかのような水田、ゆったりと流れる川、そして水墨画のようにそびえ立つ石灰岩の奇岩群です。こののどかで牧歌的な風景から「陸のハロン湾」と呼ばれています。ここでは、船頭さんが手で漕ぐ小舟に乗って川を下り、洞窟の中をくぐり抜けるという、静かで幻想的な体験が楽しめます。

ハロン湾

一方、ハロン湾は壮大なスケール感で訪れる人を圧倒します。ハノイから東へ約170km、高速道路を利用すれば車で2時間半から3時間ほど。東京湾の1.5倍もある広大な湾内には、大小合わせて2,000以上もの奇岩が林立し、まさに自然の芸術作品とも言うべき景観です。1994年にはユネスコの世界自然遺産に登録されました。

伝説によれば、天から降りてきた龍(ハロン)が国を敵から守るために吐き出した宝石がこれらの奇岩になったとされています。その神秘的な景観をクルーズ船で巡る体験は、ここでしか味わえません。カヤックで奇岩の麓まで近づいたり、巨大な鍾乳洞を探検したりとアクティビティも充実しています。日帰りでの見学も可能ですが、湾内で船に宿泊し静かな夜を過ごし、朝日を浴びて色づく奇岩を眺めるオーバーナイトクルーズは、ハロン湾の魅力を最大限に堪能できるおすすめの過ごし方です。

一目でわかる比較表

項目ニンビンハロン湾
愛称陸のハロン湾海のハロン湾(本家)
風景穏やかな川、広大な田園、石灰岩の山々広大な海、大小無数の奇岩、神秘的な洞窟
主な体験手漕ぎボートの川下り、サイクリング、寺院巡り、ハイキングクルーズ船、カヤック、鍾乳洞探検、海水浴
ハノイからの距離約90km(車で約2時間)約170km(車で約2.5~3時間)
おすすめの滞在方法日帰りか1泊2日でゆったり滞在日帰りも可能だが、1泊2日以上のクルーズが断然おすすめ
向いている人のどかな風景を好む人、アクティブに動きたい人、歴史に興味がある人、静かな時間を楽しみたい人壮大な自然を体感したい人、船旅を楽しみたい人、リラックスしたい人、非日常を味わいたい人

【陸のハロン湾】ニンビン徹底解剖!静寂と歴史に抱かれる旅

もしあなたが静かな田園風景に惹かれ、実際に歩きながらベトナムの自然や歴史を肌で感じたいと思うなら、ニンビンはまさに理想的な場所です。では、ニンビンの具体的な魅力を詳しくご紹介しましょう。

ニンビンで絶対に体験すべきポイント!

ニンビンには数多くの見どころがありますが、特に欠かせないアクティビティがいくつかあります。これらを体験すれば、きっとニンビンの魅力に夢中になるはずです。

チャンアンのボートトリップ:神秘的な洞窟探検

ニンビン観光のハイライトといえるのが、チャンアンでの手漕ぎボートの旅です。4~5人乗りの小さなボートに乗り込み、熟練の船頭さんの操る舟に身を任せると、水墨画のような静かな世界が広がります。静寂に包まれ、パドルが水面を切る音だけが響き渡ります。

このツアーの醍醐味は、幾つもの洞窟を次々とくぐり抜けることです。天井が低く頭をかがめなければ通れない洞窟もあり、まるで冒険気分が味わえます。暗闇を抜けた先に広がる光と壮大な景色は、心に深く残る感動の瞬間です。コースは数種類あり、所要時間は約2〜3時間。映画『キングコング:髑髏島の巨神』の撮影場所を巡るコースも人気で、撮影に使われたセットが今もそのまま残されています。

タムコックのボートトリップ:黄金色の水田を進む

チャンアンと並んで人気の高いのが、タムコックでのボートトリップです。名前の通り「3つの洞窟」を意味しますが、特に稲の収穫期である5月下旬から6月上旬にかけては絶景が広がります。川の両岸に広がる水田が黄金色に輝き、その中をゆったりと小舟で滑る体験は、まさに忘れられない思い出になるでしょう。

チャンアンが洞窟を巡る神秘的な探検なら、タムコックは開放感あふれるのどかな田園風景が魅力です。どちらを選ぶかは好みによりますが、より原風景を堪能したいならタムコック、冒険感を味わいたいならチャンアンがおすすめです。

ムア洞窟(ハンムア):500段の石段を登る至高の絶景

ニンビンを訪れたら、ぜひ挑戦してほしいのがムア洞窟の展望台への登頂です。龍の形を模した手すりに沿って、約500段の急な石段を登るのは体力を要します。汗をかき、息も切れますが、あきらめずに登り切った者だけが見ることができる絶景は、その苦労を十分に報いて余りあるものです。

頂上からは、蛇行する川、広大な田園風景、そして点在する奇岩群が360度見渡せ、ニンビンの全貌が目の前に広がります。ここで深呼吸をすれば、旅の疲れも忘れてしまうほどの爽快感を味わえます。最高の写真を撮るスポットとしてもぜひ訪れてみてください。

古都ホアルー:ベトナム最初の王朝の足跡を辿る

ニンビンは美しい自然だけでなく、歴史的にも重要な地域です。10世紀から11世紀にかけて、ベトナム初の統一王朝であるディン朝と、その後に続いた前レ朝の都がここに置かれていました。

ホアルーの古都では、初代皇帝を祀るディン・ティエン・ホアン祠やレ・ダイ・ハン祠などを訪れられます。かつて城壁に囲まれていた都の跡を歩けば、古のベトナム王朝の栄光を感じることができるでしょう。

ニンビン日帰りツアーのモデルスケジュール

ハノイからの日帰りツアーに参加することが、最も効率的かつ一般的な楽しみ方です。おおよそのスケジュール例をご案内します。

  • 07:30 – 08:00: ハノイ旧市街の宿泊先ホテルからツアーバスが出発。参加者を拾いながらニンビンへ向かいます。
  • 10:00頃: ニンビン到着後、まずは古都ホアルーへ。ガイドの解説を聞きながら、ベトナムの歴史に触れます(約1.5時間)。
  • 12:00頃: 地元のレストランで昼食。名物のヤギ肉料理など郷土料理を楽しみます。多くのツアーではビュッフェ形式です。
  • 13:30頃: 午後の目玉、チャンアンまたはタムコックのボートトリップへ。船頭さんが漕ぐ小舟に乗り、奇岩や洞窟が織りなす美しい景色を満喫します(約2~3時間)。
  • 16:00頃: 最後の見どころ、ムア洞窟へ。500段の階段を登り、頂上での絶景を堪能します(往復・観光で約1時間)。
  • 17:00頃: すべての観光を終え、バスでハノイへ戻ります。旅の疲れで心地よく眠ってしまうかもしれません。
  • 19:00 – 19:30: ハノイ市内のホテルに到着、ツアー解散。

ツアー全体の所要時間: 約12時間

ニンビンツアーの料金と予約方法について

料金の目安

日帰りツアーの料金は、プラン内容や食事のレベルによって変動しますが、おおよその目安は以下の通りです。

  • 料金相場: 1名あたり約50ドル〜80ドル(約7,500円〜12,000円)
  • 子供料金: 設定がある場合が多く、大人の75%程度が一般的。年齢によっては無料の場合もあります。

料金に含まれるもの

  • ハノイ市内からニンビンまでの往復送迎(冷房付きバス)
  • 英語ガイドによる案内
  • 昼食(多くはビュッフェスタイル)
  • 各観光地の入場料(ホアルー、チャンアンまたはタムコック、ムア洞窟)
  • ボートトリップ代金

料金に含まれないもの

  • 昼食時や休憩中の飲み物代
  • ガイドやドライバー、船頭へのチップ(任意ですが一般的に渡します)
  • 個人的な買い物やお土産代

予約方法のバリエーション

ニンビンツアーの予約はさまざまな方法があります。

  • オンライン旅行代理店(OTA): Klook、GetYourGuide、Viatorなどのウェブサイトで多数のツアーが紹介されています。口コミを比較しながら予約でき、セールや割引クーポンが使えることもあります。
  • ハノイ市内の旅行会社: 旧市街に多くの代理店があるため、直接相談して詳細を確認しながら予約可能。複数の代理店を比較・交渉できるのも利点です。
  • 宿泊ホテル経由: 多くのホテルにツアーデスクがあり、簡単に予約ができます。安心感はありますが、料金がやや高くなる場合もあります。
  • 個人手配: 配車アプリのGrabやプライベートカーをチャーターして自分だけのプランを組むことも可能です。自由度は高いですが、入場券の購入や現地交渉は全て自己責任。グループならチャーターの方が割安になるケースもあります。

ニンビン旅行の準備と持ち物チェックリスト

一日を快適に過ごすために、準備はしっかり整えましょう。以下はおすすめの持ち物リストです。

必須持ち物

  • 歩きやすい靴: ムア洞窟の階段や遺跡巡りでよく歩くため、履き慣れたスニーカーなどが適しています。
  • 日焼け対策用品: 帽子、サングラス、日焼け止めは必須です。特にボートでの移動中は日陰がないため注意が必要です。
  • 現金(ベトナムドン): 小額紙幣を多めに用意すると便利。飲み物代やトイレチップ、船頭さんへの心付けに使います。

あれば便利なアイテム

  • 薄手の上着やストール: 洞窟内は冷えることがあり、寺院など肌の露出を控える場所でも重宝します。
  • 虫よけスプレー: 川辺や緑が多い場所では虫に刺されることがあります。
  • カメラやモバイルバッテリー: 絶景が多く写真を撮る機会が多いため、予備のバッテリーは安心です。
  • 酔い止め薬: バス移動で乗り物酔いしやすい方は事前に服用を。
  • 飲み水: ツアーで用意されることもありますが、熱中症対策として自分でも用意しましょう。

服装のポイント

動きやすく通気性の良い服装がおすすめです。Tシャツとパンツの組み合わせが一般的です。ただし古都ホアルーなど宗教的・神聖な場所では、肩や膝を隠す服装がマナーです。タンクトップやショートパンツの場合は、上に羽織るものを持参すると良いでしょう。

現地でのマナー

ボートトリップ終了後、船頭さんにチップを渡すのが通例になっています。強制ではありませんが、2〜3時間漕いでくれた感謝の気持ちとして、1人あたり20,000〜50,000VND(約120〜300円) 程度を渡すと喜ばれます。

ニンビンに関するよくある質問(Q&A)

  • Q: チャンアンとタムコックのボートトリップ、どちらがおすすめですか?

A: 永遠のテーマとも言える質問です。多様な景観と洞窟探検のワクワク感を楽しみたいなら「チャンアン」が最適。一方、稲穂が風に揺れる牧歌的な風景に癒されたいなら「タムコック」(特に5月〜6月頃がベストシーズン)がおすすめです。近年のツアーでは、より規模が大きく世界遺産の中心地であるチャンアンを選ぶ人が多い傾向にあります。

  • Q: ムア洞窟の約500段の階段は体力に自信がなくても登れますか?

A: 簡単ではありませんが、無理せず自分のペースでゆっくり登れば、多くの人が頂上まで到達できます。道中には休憩スポットもあり、水分補給が大切です。頂上からの眺めは疲れを忘れさせるほど美しいので、ぜひ挑戦してみてください。

  • Q: 一人旅でもツアー参加は楽しめますか?

A: もちろんです。日帰りツアーには一人参加者も多く、移動中や食事の機会に他国の旅行者と交流できる良い機会となります。ガイドが同行するので安全面も安心です。ニンビンは比較的治安も良く、個人でバイクを借りて回る欧米のバックパッカーも多いですが、気軽さと効率性を考えるとツアー参加が賢明です。

【海のハロン湾】徹底解剖!絶景クルーズと神秘の洞窟探検

もしあなたが日常を忘れるほどの壮大な自然の中でリラックスし、船上でゆったりとリゾート気分を味わいたいと考えているなら、ハロン湾が待っています。

ハロン湾の見どころはこちら!

「海の桂林」とも呼ばれるハロン湾。その魅力を存分に楽しむための必須体験を紹介します。

日帰り・宿泊クルーズ:奇岩群の間を進む非日常の航海

ハロン湾観光のスタートはここから。様々な大きさのクルーズ船に乗り込み港を離れると、目の前に次々と無数の奇岩が姿を現します。穏やかなエメラルドグリーンの海面から、まるで巨大な彫刻のようにそびえ立つ岩々。それらの間を船が進む様子はまさに夢幻的です。

日帰りクルーズでも雰囲気を楽しめますが、真価は宿泊クルーズにあります。湾の中心でエンジンを止めた静かな夜、満天の星空の下でデッキで過ごすひとときは格別です。翌朝、霧の中から昇る朝日が奇岩をオレンジ色に染める光景は、一生心に残る美しい思い出となるでしょう。

ティートップ島:360度広がる絶景を堪能

ハロン湾を象徴する風景としてよくSNSなどで見かけるのが、ティートップ島からの眺望です。島の頂上にある展望台へは約400段の階段を登ります。ニンビンのムア洞窟に似た少しハードな登山ですが、頂上からは言葉を失うほどの雄大なパノラマが広がります。眼下に無数の奇岩と、その間を進むクルーズ船の姿が見え、これぞハロン湾という景色を心ゆくまで味わえます。島のふもとには小さなビーチもあり、海水浴が楽しめるのも魅力です。

ティエンクン鍾乳洞(天宮洞):自然が生み出した地下の宮殿

ハロン湾の魅力は海上だけではありません。奇岩の内部には長い年月をかけて形成された巨大な鍾乳洞が隠されています。その中でも最大級で見応えがあるのがティエンクン鍾乳洞です。

洞内に一歩足を踏み入れると、まるで別世界に迷い込んだかのよう。色とりどりのライトに照らされた鍾乳石や石筍が、龍や獅子、仙人など様々な形に見え、幻想的な雰囲気を漂わせています。ガイドがそれぞれの形の由来を解説してくれ、自然の造形美に心が惹かれます。

カヤックまたはバンブーボート:水面からの絶景体験

静かな入り江を探検するのに最適なアクティビティがこれ。自分でカヤックを漕ぎながら、水面近くの視点で巨大な奇岩を見上げる体験は迫力満点です。波が穏やかな場所で行うため、初心者でも安心して楽しめます。

カヤックが苦手な方や、ゆっくりしたい方には、船頭が漕ぐバンブーボート(手漕ぎの小舟)も選べます。どちらもハロン湾の自然を間近に感じられる素晴らしい時間になるでしょう。

ハロン湾日帰りツアー・モデルスケジュール

日帰りで効率よくハロン湾の名所を巡りたい方向けのプランです。移動時間は長めですが、主要なスポットはしっかり押さえられます。

  • 08:00 – 08:30: ハノイ市内のホテルにお迎え。高速道路を利用してハロン湾へ向かいます。
  • 11:30 – 12:00: トゥアンチャウ港に到着し、乗船手続きを済ませたらクルーズ船へ。
  • 12:30頃: 船に乗り込んだらウェルカムドリンクで乾杯。ゆっくりと湾内へと船が進みながら、船上でシーフードを中心とした豪華ランチを堪能します。
  • 14:00頃: ティエンクン鍾乳洞に到着し、ガイドとともに幻想的な洞窟内を探検します(約45分)。
  • 15:00頃: カヤックまたはバンブーボートで穏やかなラグーンを楽しみます(約45分)。
  • 16:00頃: ティートップ島に上陸。展望台までハイキングするか、麓のビーチでのんびり過ごすのも自由です(約1時間)。
  • 17:00頃: 港へ向けて出航。多くのクルーズではデッキでフルーツやスナックを楽しむサンセットパーティーが開かれ、旅の締めくくりを彩ります。
  • 18:00頃: トゥアンチャウ港に帰港し、バスに乗り換えてハノイへ出発。
  • 20:30 – 21:00: ハノイ市内のホテルに到着、解散。

所要時間の目安: 約12〜13時間

ハロン湾ツアーの料金と予約方法

料金の目安

クルーズ船のグレードによって料金は大きく変わります。

  • 日帰りツアーの価格帯: 1人あたり 50ドル〜100ドル(約7,500円〜15,000円)
  • 低価格帯は大人数で賑やか、高価格帯は少人数制で食事やサービスが充実しています。
  • 1泊2日の宿泊クルーズ: 1人あたり 120ドル〜(約18,000円〜)
  • 船室の種類や船の豪華さにより価格は幅広く、ラグジュアリーなものだと数百ドルに達することもあります。

料金に含まれるもの(日帰りツアーの場合の例)

  • ハノイ市内からの往復送迎(多くは快適なリムジンバス)
  • 英語を話すツアーガイド
  • 船上での昼食
  • 乗船料およびハロン湾の入場料
  • 各種アクティビティ費用(鍾乳洞、カヤックまたはバンブーボート、ティートップ島)
  • ウェルカムドリンク、船上のミネラルウォーター

料金に含まれないもの

  • 追加の飲み物代(アルコール、ソフトドリンクなど)は別途
  • ツアーガイドや船スタッフへのチップ(任意)
  • 個人的な費用

予約方法のポイント

ハロン湾のクルーズは多様な選択肢があるため、予約は慎重に行うことが大切です。

  • 公式サイトからの予約: 気になるクルーズ会社があれば公式サイトでの直接予約が安心。キャンペーンを実施していることもあります。
  • オンライン旅行代理店(OTA): Booking.comやAgodaでは宿泊クルーズの予約が可能。日帰りツアーはKlookやGetYourGuideが便利で、多数のクルーズを比較検討できます。ベトナム観光情報サイトも役立ちます。
  • ハノイ市内の旅行会社: 実際にパンフレットや船の写真を見ながら相談できる点が魅力ですが、質の悪いツアーを勧める業者もいるため、評判の良い会社を選びましょう。

ハロン湾旅行の準備と持ち物リスト

快適に船上で過ごすための準備はしっかりしておきましょう。特に宿泊クルーズでは忘れ物に注意が必要です。

必携アイテム

  • パスポートまたはコピー: 宿泊クルーズ乗船時には身分証明として必須です。
  • 日焼け対策グッズ: 船上は日陰が少なく、水面の反射も強いので帽子、サングラス、日焼け止めは必ず持参を。
  • 酔い止め薬: 波は穏やかですが、船に弱い方は用意しておくと安心です。

持っていると便利なもの

  • 水着とタオル: ティートップ島のビーチで泳ぐ際や、船のジャグジー利用時に役立ちます。
  • 防水バッグやスマホ用防水ケース: カヤック乗船時に貴重品を守るのに便利です。
  • サンダルと歩きやすい靴: 船上でのリラックス用にサンダル、鍾乳洞探検やティートップ島登山には歩きやすいスニーカーがおすすめ。
  • 羽織もの: 夏でも朝晩や船内の冷房で冷えることがあります。
  • カメラとモバイルバッテリー: 絶景を撮るために必須です。

服装について

日中は動きやすくリラックスできる服装が基本。ディナータイムはクルーズのグレードにより少しお洒落をするとより楽しめます(厳しいドレスコードはほとんどありません)。

現地のルールとマナー

美しいハロン湾の自然を守るため、多くのクルーズ船では使い捨てプラスチック製品の持ち込みが禁止または制限されています。ペットボトルは避け、船内で提供される飲料やマイボトルを利用しましょう。また、ゴミのポイ捨ては厳禁です。

ハロン湾 Q&A よくある質問

  • Q: 日帰りツアーでも十分楽しめますか?

A: 時間が限られている場合は日帰りでも主要な景色を楽しめますが、ハロン湾の真の魅力は観光客が少ない静けさや朝夕の幻想的な光景にあります。1日余裕があるなら、ぜひ1泊2日の宿泊クルーズをおすすめします。満足度が格段に違います。

  • Q: クルーズ船が多すぎて選べません。どうすれば?

A: 予算と旅行スタイルに応じて、「価格」「船の大きさ(定員)」「アクティビティ内容」「食事の評価」の4要素で比較しましょう。安価なツアーは賑やかで大人数、高級なクルーズは少人数でプライベート感が強く、サービスも上質です。予約サイトの最新口コミを良いものも悪いものも両方チェックすることが失敗しないポイントです。

  • Q: 天候が悪い場合はツアーはどうなりますか?

A: 小雨や曇り程度なら催行されることが多いです。霧のかかったハロン湾は水墨画のような幻想的な景色ですが視界は悪くなります。台風などの悪天候警報発令時は安全を優先し、ツアーが中止または延期になることがあります。キャンセルや返金ポリシーは会社によって異なるため、予約時に必ず確認してください。ユネスコの公式サイトでもハロン湾の自然保護の重要性が紹介されていますが、安全運航が徹底されています。

目的別!あなたにぴったりの旅先はどっち?最終ジャッジ

ニンビンとハロン湾、それぞれの魅力をじっくりとご紹介してきました。ここまでお読みいただいたあなたは、どちらの風景に心惹かれたでしょうか。最後に、旅のスタイルや目的に合わせて、どちらがおすすめかをはっきりとお伝えします。

こんな方には「ニンビン」がぴったり!

  • 穏やかで懐かしい風景に癒されたい方

広大な田園の中をゆったりと小舟で進み、のどかな時間を過ごしたいなら、ニンビンが最適です。

  • サイクリングやハイキングなどで身体を動かしたい方

ボートに加えて自転車を借りて田んぼのあぜ道を走ったり、自分の足で見晴らしの良い場所まで登ったりと、アクティブに楽しめます。

  • ベトナムの歴史や文化に深く触れたい方

世界複合遺産に登録されたニンビンでは、美しい自然だけでなく、古都ホアルーを訪れてベトナム王朝の歴史を学べます。

  • ハノイから日帰りで、効率よく充実した体験を求める方

アクセスが良く移動時間が短いため、日帰りでも主要なスポットをしっかり巡れます。

  • 人混みを避け、静かな環境でゆったり過ごしたい方

有名なハロン湾に比べ観光客がまだ少なく、落ち着いた雰囲気の中でリラックスできます。

こんな方には「ハロン湾」をおすすめ!

  • 壮大で非日常的な絶景に心を奪われたい方

眼前に広がる無数の奇岩群が織りなす景色は圧巻で、大自然のスケールを感じたいなら迷わずハロン湾へ。

  • 船上でゆったりリゾート気分を味わいたい方

クルーズ船のデッキチェアでくつろぎながら移り変わる風景を堪能する時間は格別。日常の喧騒を忘れてリフレッシュできます。

  • カヤックや洞窟探検など海のアクティビティに挑戦したい方

壮麗な自然のなかでのカヤックや神秘的な鍾乳洞の探検は、ハロン湾ならではの刺激的な体験です。

  • 船に宿泊して特別な思い出を作りたい方

湾の中心で迎える静かな夜と朝日は、宿泊クルーズだからこそ味わえる感動のひととき。一生忘れられない体験になるでしょう。

  • 友人やパートナーとロマンチックな時間を大切にしたい方

美しい夕日を眺めつつのディナーや星空の下での語らいは、大切な人との絆をより深めてくれます。

もっと欲張りに!ニンビンとハロン湾、両方楽しむプラン

「どちらか片方だけなんて選べない!せっかくなら両方訪れたい!」

そう感じる方も多いでしょう。時間に余裕があれば、それは十分可能です。ハノイを拠点にすれば、効率的に二つの世界遺産を満喫する欲張りなプランも組み立てられます。

ハノイ拠点・世界遺産満喫モデルプラン(3泊4日)

  • 1日目: ハノイに到着。旧市街を散策し、ベトナムの活気あふれる街を体感。ハノイ泊。
  • 2日目: ニンビンの日帰りツアーに参加。古都ホアルー、チャンアンのボートクルーズ、ムア洞窟からの絶景を1日で堪能。ハノイに戻って宿泊。
  • 3日目: 朝、ハノイからハロン湾へ向かう。1泊2日の宿泊クルーズに乗船。船上でのランチの後、カヤック体験やティートップ島観光を楽しむ。船中泊。
  • 4日目: 湾内の爽やかな朝を迎え、午前中もクルーズを満喫。昼頃に下船し、バスでハノイへ戻る。空港へ向かうか、もう一泊して旅の余韻に浸ることも可能。

このスケジュールなら、ニンビンの牧歌的な風景とハロン湾の壮大な景観を、それぞれ最適な形で体験できます。ベトナム政府観光局の公式サイトでも、ハノイ発着の多彩な旅先が紹介されており、旅の計画に役立ちます。

ツアー予約で失敗しないための3つのポイント

どちらのツアーを選ぶにしても、快適な旅にするためには予約時の確認が非常に重要です。以下の3つのポイントをしっかり押さえましょう。

  • ポイント1:口コミを丁寧にチェックする

同じような日程や料金のツアーでも、主催会社によってガイドの質、食事の内容、バスの快適さ、時間管理の正確さなどが大きく異なります。予約サイト(Klook、Viator、GetYourGuideなど)のレビューを、最近の投稿から読むようにし、良い評価も悪い評価も複数確認しましょう。「ガイドが親切だった」「食事が良かった」というポジティブな意見だけでなく、「バスのピックアップが遅れた」「予定が詰め込みすぎだった」といったネガティブな声も、ツアー選びの重要な参考になります。

  • ポイント2:料金に含まれる内容を詳細まで確認する

「格安!」の言葉に惹かれて予約したら、現地で追加費用が次々と発生…というのはよくあるトラブルです。特に、カヤック代、バンブーボート代、特定の洞窟の入場料などが「オプション(別料金)」となっているツアーもあります。予約ページの説明をしっかり読み、「何が料金に含まれていて、何が別途必要か」を完全に把握してから申し込みましょう。飲み物代やチップも合計すると意外と負担になることがあります。

  • ポイント3:スケジュールに無理がないかを確認する

日帰りツアーは特に、ハノイ往復に5〜6時間かかることもあります。観光スポットを詰め込みすぎているツアーは、一見お得に見えますが、滞在時間が短く慌ただしい旅になりがちです。ゆったりと一つひとつの場所を楽しみたい場合は、訪問地を絞り、余裕あるスケジュールのツアーを選ぶのがおすすめです。また、快適な「リムジンバス」を利用するツアーを選べば、移動の負担も軽減できます。

さて、あなたの気持ちはニンビンとハロン湾のどちらに傾いていますか? のどかな田園を小舟でゆったり進む穏やかな時間、それとも大海原に並ぶ奇岩群に圧倒される壮大な体験でしょうか。どちらを選んでも、ベトナムの雄大な自然が織りなす忘れ難い景色が待っています。

この記事が、あなたの最高のベトナム旅行への出発点となれば幸いです。準備を整えて、素晴らしい旅をお楽しみください!

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この記事を書いた人

外資系コンサルで世界を飛び回っています。出張で得た経験を元に、ラグジュアリーホテルや航空会社のリアルなレビューをお届けします。スマートで快適な旅のプランニングならお任せください。

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